自社の記事をもっと上位に表示させたいけどなかなかうまくいかない…
とお悩みの経営者やマーケターはいらっしゃらないでしょうか?
自社の記事を検索エンジンで上位表示させるとなると、何か特殊なスキルが必要なのかと考える方もいるでしょう。しかし、SEOライティングに資格などは必要ありません。
これから紹介する5つの手順を踏めば、初心者でもすぐに実践できます。ただし、手順をしっかりと理解し、上位表示させるためのコツを知っておくことが重要です。
そこで本記事では、SEOライティングの基礎を解説します。SEOライティングの手順や上位表示させるためのコツを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
SEOライティングとは?
SEOライティングとは、検索エンジンで上位表示させるための文章を書く手法です。SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略です。Webコンテンツの内容を、Googleなどの検索エンジンが認識できるように最適化する手法を指します。
SEOライティングは上位表示させるように意図的に文章を書くため、書きたいように書けるわけではありません。「どう書けば検索エンジンに評価されるか」を考えなくてはなりません。
【5ステップで解説】SEOライティングの手順
SEOライティングは特別な資格はいりませんが、読み手に「読んでよかった」と思わせる記事を書けるようになる必要があります。そのうえで、以下の5つの手順を押さえておくことが重要です。
- ターゲットを決める
- 上位記事をリサーチする
- タイトルを決める
- 構成を考える
- 文章を執筆する
ステップごとに詳しく解説します。
ステップ1.ターゲットを決める
記事を書く前に、ターゲットを決める必要があります。ターゲットを明確にしておかないと、伝えたい層に上手く伝わりません。
例として、「Webライティング 初心者」のキーワードに対して、ターゲットを決めましょう。まず、Googleの検索窓に「Webライター 初心者」と入力すると以下のキーワードが表示されます。
- Webライター 初心者 案件(関連キーワード)
- Webライター 向いている人(関連キーワード)
- Webライター 初心者 収入
- Webライター 初心者 やり方
上記のキーワードは一部ですが、ユーザーの検索意図が以下のようにわかりました。
キーワード | ユーザーの検索意図 | 解決したいこと |
---|---|---|
Webライター 初心者 | ・自分にもライティングができるか知りたい ・案件の取り方がわからない ・Webライターは稼げるのか知りたい | ・記事の書き方 ・案件の獲得の仕方 ・Webライター1本で食べていく方法 |
上位記事を検索すると、ユーザーの困りごとや解決したいことが記載されています。
ステップ2.上位記事をリサーチする
記事を執筆するときは、必ずリサーチが必要となります。ユーザーがどのような記事を求めているかを知るためです。
ニッチなキーワードを除いて、ほとんどのキーワードは毎日熾烈な上位争いが行われています。ユーザーの目に触れるのは、検索結果の1ページ目に表示される記事だけであることがほとんどです。つまり、多くの記事は、読まれることもないままネットの海をさまよいます。
ステップ3.タイトルを決める
リサーチをして何を書くか決まったら、次は構成を考えます。構成のなかで重要なのが、タイトルです。タイトルは、ユーザーがキーワードで検索したときに真っ先に目に入るため、興味を惹く内容にしなければクリックされません。
ユーザーが興味を示しやすいタイトルの一例を紹介します。
- 〇〇の対処法5選(数字)
- 私が〇〇を達成できたワケ(独自性)
「5選」など具体的な数字を入れると、ユーザーの目につきやすいだけなく、検索エンジンに評価されて順位も上がりやすくなるとされています。
また、ほかの記事との差別化のために、独自性を出すことも重要です。「私が〇〇を達成できたワケ」というタイトルは、興味をそそられますよね。
ステップ4.構成を考える
良い記事がどうかは、8割がた構成で決まります。構成は大きく以下の3つに分けられます。
- 大見出し(h2)
- 中見出し(h3)
- 小見出し(h4)
h5以降もありますが、ほとんど使われることはありません。大見出し(h2)の中身を細かく説明したいときは中見出し(h3)を使い、中見出しの中身をさらに細かく説明したいときに小見出し(h4)を使います。
構成が雑だと、ユーザーは離脱してしまいます。
構成の作り方は、以下の4項目を参考にしてください。
- 導入
- 説明
- 独自性
- 結論
特に3の独自性はほかの上位記事で書かれていない内容を書くと、ユーザーから評価されます。ライバルとの差別化を図るために、独自性を出すことも大切です。
しかし、独自性を出しすぎた結果、何のことかさっぱりわからないようでは意味がありません。
ステップ5.文章を執筆する
構成ができたら、次は執筆です。SEOライティングはブログのように好きなことを書くのではなく、読まれる記事であることが重要です。
文章を執筆するときは、PREP法を意識しましょう。PREP法とは、以下の頭文字を取ったものです。
- Point(要点)
- Reason(理由)
- Example(例)
- Point(結論)
最初に何を言いたいのか、結論を先出しします。では、なぜ結論が一番先にこないといけないのでしょうか。それは、ユーザーに何が言いたいのかを明確に提示するためです。
普段の会話を思い出してください。なかなか結論を言わずにウダウダと話されると、「何が言いたいの?」ともどかしくなりますよね。文章も同じです。
上位表示させるためのSEOライティングの3つのコツ
記事を上位表示させるのに、高度なスキルは必要ありません。次の3つのことを実践すれば、上位表示を狙える可能性が上がります。
- 共起語を入れ込む
- ユーザーファーストだと認識する
- E-E-A-Tを極める
1.共起語を入れ込む
共起語とは、キーワードを説明する際に一緒に表示される言葉です。ユーザーはわからないことがあると、複数の言葉で検索をかけます。「iPhone15」というキーワードを例に見てみましょう。
キーワード | 関連キーワード | 共起語 |
---|---|---|
iPhone15 | iPhone15 値段 iPhone15 ケース iPhone15 発売日 iPhone15 バッテリー持ち | 128G Pro iPhone apple 負担 キャンペーン |
上記のように、関連キーワードと合わせて複数の共起語が出てきます。共起語はユーザーの検索意図とも深くつながっているので、外さないようにしましょう。
ただし、全部無理やり詰め込むと、不自然な文章になります。自然な流れで入れ込むようにしてください。
2.ユーザーファーストだと認識する
SEOライティングは、ユーザーファーストでなければいけません。自分が書きたい内容であったとしても、必ずしもユーザーから求められていない可能性があります。
不要な情報があると「この記事には必要な情報がない」とユーザーに判断され、離脱につながります。
3.E-E-A-Tを極める
E-E-A-Tとは、検索エンジンが良質な記事が否かを判断するときの指標です。以下の単語の頭文字をとっています。
- Experience(経験):実体験に基づく経験が示されているか
- Experitice(専門性):専門性はあるか
- Authoritavenness(権威性):第3者から信頼されているか
- Trust(信頼性):公的な調査によるデータか
上記の要素はユーザーの満足度を高められるほか、検索エンジンからも評価され、上位に上がりやすいです。
ユーザーを離脱させないためにやるべきこと
SEOライティングをするからには、ユーザーが途中で離脱することなく、最後まで読んで欲しいですよね。ここでは、離脱率を下げるためのポイントを見ていきましょう。
- タイトルと文章を乖離させない
- 文章ばかりにならないよう工夫する
- 情報の正確性を提示する
タイトルと文章を乖離させない
文章は、タイトルと一致している必要があります。極端な話ですが、タイトルが「ケーキの作り方」なのに本文で動物の話ばかりしていると、ユーザーは満足できませんよね。
タイトルと文章があまりにもかけ離れていると、ユーザーはがっかりして離脱してしまいます。せっかく時間をかけてSEOライティングに取り組んでも、ユーザーが求める内容でなければ意味がありません。
文章ばかりにならないよう工夫する
文章ばかりズラズラと並んでいると、ユーザーは読む気をなくします。説明が長くなりそうなところは無理に文章で書かず、箇条書きや表を活用しましょう。
また、画像を差し込むのも効果的です。
情報の正確性を提示する
ユーザーは記事の正確性を求めます。特に数字が絡む情報であれば、なおさらです。
以下の2つの文章を比べてみてください。
- iPhone15の値段は124,800円(税込)
- iPhone15の値段は124,800円(税込)Apple公式ページより引用
2は、公式ページに記載されている金額だとわかります。1は金額は合っているものの、若干正確性に欠けますよね。
慎重派のユーザーだと、少しでも疑わしいと感じたら離脱するかもしれません。
SEOライティングの注意点
記事を読んでもらうために気をつけるべきことは、以下の3つです。
- 冗長表現を避ける
- 文末の助動詞は変化を持たせる
- 誤字脱字をチェックをする
冗長表現を避ける
冗長表現とは、一文のなかに単語や接続詞を含みすぎて、回りくどくなる表現のことです。
以下の文章を見てください。
「今日は5月11日なので、3日後は5月14日ということになります。」
下線を引いた部分、なんだかまどろっこしいなと感じませんか?これが、冗長表現です。不要な接続詞がついて、不自然な文章になっています。
次に、冗長表現を避けて文章を書いてみます。
「今日は5月11日なので、3日後は5月14日です。」
少し言葉を変えるだけで、随分すっきりしましたね。まどろっこしい表現が続くと、ユーザーはもどかしくなります。すらすら読める文章を目指しましょう。
文末の助動詞は変化を持たせる
助動詞とは、「です、ます」など文末にくる言葉です。同じ助動詞がずっと続くのは、好ましくありません。
以下の例を見てください。
「朝は7時に起きます。
学校へ行き、午前中は1〜4時間目の授業を受けます。
お昼ご飯を食べて午後から5、6時間目の授業を受けます。
6時間目が終わると帰りのホームルーム後、帰宅します。」
語尾が「ます」ばかり続き、単調な印象を受けます。
複数の助動詞を使って、書き直してみました。
「朝は7時に起きます。
学校へ行き、午前中は1〜4時間目の授業を受講。
お昼ご飯を食べて午後からは5、6時間目の授業です。
6時間目が終わると帰りのホームルーム後、帰宅します。」
文末を変えるだけで読みやすくなりましたね。
ただし、クライアントによっては体言止めを使わないようにとのルールが設けられている場合もありますので、事前に確認してください。
誤字脱字をチェックする
記事内に誤字脱字が多くあると、それだけでユーザーの信頼を失います。執筆が終わったらすぐに提出するのではなく、声に出して読み上げるなどして誤字脱字がないかチェックしてください。
目視や読み上げ以外にも、ツールを使ってチェックする方法もあります。
SEOライティングの基礎が学べる本2選
SEOライティングに特殊なスキルは必要はありませんが、勉強して力をつけたいという方は多いでしょう。
この章では、SEOライティングの勉強に役立つ本を2冊ご紹介します。どちらも基礎から学べる内容なので、ぜひ参考にしてくださいね。
いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方 (「いちばんやさしい教本」シリーズ)
SEOライティングを始めたばかりの方に、特におすすめしたい本です。経験豊富な講師が講義をするような感じで解説しており、わかりやすいと好評の1冊となっています。
タイトル | いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方 (「いちばんやさしい教本」シリーズ) |
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著者 | 安川 洋、江沢 真紀、村山 佑介 |
出版社 | インプレス |
発売日 | 2014年2月17日 |
ページ数 | 240ページ |
いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方 (「いちばんやさしい教本」シリーズ) | 安川 洋, 江沢 真紀, 村山 佑介 |本 | 通販 | Amazon
10年使えるSEOの基本
SEOの基礎的な知識がまとめられた本です。タイトルのとおり、長期的に通用するSEOが学べます。
タイトル | 10年使えるSEOの基本 |
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著者 | 土居 健太郎 |
出版社 | 技術評論社 |
発売日 | 2015年4月23日 |
ページ数 | 136ページ |
10年つかえるSEOの基本 | 土居 健太郎 |本 | 通販 | Amazon
SEOライティングはユーザーに価値提供できているかが重要
SEOライティングは、ユーザーファーストが第一です。読者が何を知りたくてこの記事にたどりついたのか、検索意図をしっかり理解しましょう。
ほとんどのユーザーは、上位に上位に表示される記事しか読みません。多くのユーザーの目に触れるためには、検索エンジンに評価される記事、ユーザーに興味を持たれる記事を書く必要があります。
SEOのスキルを身につけるのに、特殊なことをする必要はありません。以下の手順を守り、丁寧に取り組むことが大切です。
- ターゲットを決める
- 上位記事をリサーチする
- タイトルを決める
- 構成を考える
- 文章を執筆する
基礎からコツコツ勉強し、検索エンジンで上位を獲得できるSEOライティングを身につけましょう。