きれいに撮れた写真は、「友人と共有したい」や「多くの人に見てもらいたい」など、さまざまな楽しみ方をしたいですよね。
なかでもSNSは、写真を掲載するだけでなくユーザーとのコミュニケーションも取れるサービスです。
本記事では写真投稿におすすめのSNSについて、「初心者向け・映え重視・高画質」の3ジャンルに分けて、プロが厳選した11個を紹介していきます。
写真投稿に適した媒体の選び方やSNSに投稿する際の注意点についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
写真を投稿するSNSの選び方とは?
写真投稿のSNSと一口にいっても、用途やユーザー層など、さまざまな特徴をもつサービスが数多くあります。
そのため適切なSNSを選ぶには、「写真を投稿する目的はなにか」というところの明確化が重要。
例えば「投稿してから一定時間で削除されるSNS」や「掲載に審査が必要なSNS」など、変わった特徴をもつサービスも増えています。
しかし過去の投稿を見返したい人であれば「投稿してから一定時間で削除されるSNS」は適しておらず、サービスを内容によっても向き不向きがあるでしょう。
したがって「料理の写真をメインに投稿したい」のであれば料理に特化したSNSを選択。「ジャンルを問わずに多くのユーザーと交流したい」のであれば利用者数が多いSNSの選択など、目的と合致させることが重要です。
写真投稿におすすめのSNS【初心者向け】
ここでは、初心者におすすめな写真投稿SNSを4選を紹介していきます。
1.Instagram
写真投稿のSNSと聞いて、最初に「Instagram」をイメージする人も多いのではないでしょうか。
いまや写真をメインにしたSNSの中で、最も利用されているといっても過言ではないほど人気があります。
Instagramの特徴は以下のとおりです。
- 日頃から利用しているユーザーが多い
- 10代・20代の若い世代が中心に利用している
- 写真撮影のプロから一般層まで幅が広い
- 投稿はアプリからのみ
- 位置情報との関連付けが可能
Instagramはジャンルを問わずに多くの写真が投稿されているSNSです。また位置情報を紐付けられ、投稿されている飲食店などをInstagramのマップから閲覧できる点も特徴となります。
直感的に操作ができるため、初心者はまず、Instagramから始めてみることをおすすすめします。
2.LINE
メッセージアプリとして多くのユーザーがいるSNSです。連絡手段として利用されているLINEですが、トーク機能だけでなくタイムラインから写真投稿が行えます。
LINEの特徴は以下のとおりです。
- 利用しているユーザーが多い
- 年代を問わずに認知されている
- 「友だち」に限定して投稿できる
- 投稿画面からコミュニケーションが取れる
投稿内容の閲覧は「友だち」に限定されるため、リアルの友人に向けて発信したい人に適しているSNSです。
また多くのユーザーが利用しており、手軽に活用できることが魅力的なポイントといえます。
3.Facebook
Facebookは世界中で人気があり、SNSの中でも圧倒的な利用者がいます。
テキストの投稿がメインであるものの、写真投稿にも問題なく利用できるSNSです。
Facebookの特徴は以下のとおりです。
- アカウントは実名の登録制
- リアルの友人とつながりやすい
- 投稿内容を再編集できる
- 投稿範囲を細かく設定できる
最大の特徴は実名の登録制。
卒業学校からのつながりや、仕事上の同僚や取引先といったグループ機能が充実しており、リアルの友人とつながりやすいことが強みです。
LINE同様、実際に面識のある友人や知人に写真を公開したい人は適しています。
4.Pinterest
Pinterestは「画像に特化した検索エンジン」の役割をもち、検索キーワードに該当する画像や動画が表示されるSNSです。
Pinterestの特徴は以下のとおりです。
- 世界中で利用されている
- 効率良く写真の検索が行える
- 画像にリンクが貼れる
- ピン機能で画像が保存できる
ピン機能が特徴となり、保存した画像はカテゴリ分けも行えます。
Pinterest内の検索結果では画像がメインに表示されるため、視覚的にも写真を見つけやすい点がポイントです。
また気軽にコメントを追加できるため、ほかのユーザーとのコミュニケーションも取りやすく、SNSとしての役割もはたしています。
写真投稿におすすめのSNS【映え重視】
ここでは、写真が映えるSNSのなかでも写真映えを重視する3選を紹介していきます。
1.PHOTOHITO
PHOTOHITOは株式会社カカクコムによって運営されており、「価格.com」との連動によってカメラ機材などの製品情報が確認できるSNSです。
PHOTOHITOの特徴は以下のとおりです。
- ユーザー登録不要で写真の閲覧が可能
- 「価格.com」との連動
- 「PHOTOHITO PHOTO STORE」によって写真が購入できる
- 1,500枚までアップロード可能
製品情報のリンクではカメラやレンズの性能、実際に撮影した使用感などが共有できます。
株式会社カカクコムならではのサービスとなり、プロから一般ユーザーまで幅広い層が利用しているSNSです。
2.ドコノコ
ドコノコはコピーライターとして活躍されている糸井重里さんが監修しており、犬猫の写真に特化したSNSアプリです。
ドコノコの特徴は以下のとおりです。
- 犬猫を専門にした写真投稿
- 犬猫のプロフィールでコミュニケーションが取れる
- 位置情報にもとづく写真の検索機能
- 迷子になった際のアナウンス機能
写真投稿がメインではあるものの、犬猫を活用したコミュニケーションツールとしてもユーザーから人気を集めています。
また位置情報に紐付いた写真投稿や迷子時のアナウンス機能など便利なサービスが詰まったSNSです。
3.ミイル
ミイルは料理写真に特化した媒体となり、既存のグルメサービス以上に料理の写真を際立たせられる加工が特徴のSNSです。
ミイルの特徴は以下のとおりです。
- 料理を専門にした写真投稿
- 料理写真に適した加工機能
- 「楽天レシピ」との連携機能
- 手軽にほかのユーザーと交流できる
「楽天レシピ」との連携によって写真を見るだけでなく、気になった料理の実践や同じ趣味にユーザーを見つけられるなど、ミイルを活用する幅が広がります。
加工機能があることで、手軽に楽しみながら投稿できることも魅力的なポイントです。
写真投稿におすすめのSNS【高画質】
ここでは、写真が高画質なSNSを4選を紹介していきます。
1.500px
500pxはプロで活躍する写真家も多く、写真投稿SNSの中でもトップクラスの高画質写真が掲載されています。
またコミュニケーションを主としたInstagramとは違い、ハイレベルな写真投稿を軸としたSNSです。
500pxの特徴は以下のとおりです。
- 写真の質を重視したSNS
- 無料利用の場合は週に20枚までの投稿制限
- アルゴリズムによる評価のPulse(パルス)機能
- フォトグラファーから投稿写真の直接購入が可能
Pulse機能では100点満点で評価され、点数が高いと「Popular」で上位表示される仕組みです。本格的に写真投稿を行いたい人には向いているSNSとなります。
2.GANREF
GANREFはデジタルカメラ機材のサイトでもあり、一眼レフカメラに特化した写真や情報が掲載されているSNSです。
GANREFの特徴は以下のとおりです。
- デジタル一眼レフカメラ専門の写真投稿
- 無料利用の場合は24枚までの投稿制限(徐々に上限値は増加)
- 「デジタルカメラマガジン」など雑誌へのコンテスト参加が可能
- 写真投稿だけでなく機材に関する情報も充実
GANREFの運営会社が発行している「デジタルカメラマガジン」や「デジカメWatch」のコンテストに参加でき、受賞した際は雑誌に掲載されるなどの魅力があります。
またデジタル一眼レフカメラ専門だからこそ、高画質な投稿写真を楽しめる点も特徴です。
3.1x
1xは「審査制の写真投稿サイト」となり、審査基準の満たさない限り写真が掲載できない一風変わったSNSです。
1xの特徴は以下のとおりです。
- プロのギャラリー学芸員による掲載審査
- アップロードは週に10枚まで
- 掲載写真はハイクオリティ
審査の合格率は5%といわれており、写真投稿SNSのなかでも非常に厳しい条件になります。
その分掲載写真はハイクオリティなものが多く、閲覧するために利用するユーザーも珍しくはありません。一般ユーザーの利用は難易度が高いですが、自信がある人は一度挑戦してはいかがでしょうか。
4.NATIONAL GEOGRAPHIC「Your shot」
世界的に有名なNATIONAL GEOGRAPHICが運営している「Your shot」は、プロの写真投稿も多く、非常にハイレベルなコミュニティです。
NATIONAL GEOGRAPHIC「Your shot」の特徴は以下のとおりです。
- 世界中のユーザーが注目しているコミュニティ
- 掲載はNATIONAL GEOGRAPHICの編集者に選ばれた写真のみ
現在はInstagramの@NatGeoYourShotにて運営していますが、編集者が選定する仕組みは変わらずに継続されています。
NATIONAL GEOGRAPHICは世界的に有名な雑誌となり、「Your shot」に掲載されることは、写真家にとっては最上級の名誉といえるでしょう。
これだけは守って!写真をSNSに投稿する際のルール
SNSでは気軽に写真をアップロードできますが、著作権の侵害や炎上のリスクなど、注意すべきことはたくさんあります。情報の拡散速度も速いため、後から問題にならないように気をつけて利用しましょう。
ここでは、写真をSNSに投稿する際のルールについて詳しく解説していきます。
1.SNSの写真では著作権や肖像権に注意する
SNSに投稿した写真によっては知らぬ間に著作権や肖像権を侵害してしまい、大きな問題に発展するケースがあります。
例えばGoogleで検索した写真や、Pinterestで見つけた写真のスクリーンショットは注意が必要です。
明確に引用してれば問題ありませんが、無許可の場合は著作権の侵害になるため気をつけましょう。
ほかにも、以下のような投稿には注意をしましょう。
著作権の侵害
- 芸能人の写真をアイコンにする
- カメラマンの許可なく自分の写真を使用する
肖像権の侵害
- 撮影したモデルの許可なく写真を使用する
また、道端で撮影した写真に他人が写り込んでいる場合なども、気をつける必要があります。
個人が特定されるような場合は肖像権の侵害になるため、モザイク処理をするなどプライバシーな情報がわからないように対処しましょう。
2.SNSの写真では友人でも勝手に投稿しない
友人との写真を投稿する場合も、本人にはかならず許可をとりましょう。
許可をとらずに投稿してしまえば、後からトラブルになる可能性もあります。
例えば大人数で飲み会を行った際、なかには以下のように考えている人も。
- ほかの用事を断ってきているため知られたくない
- プライベートの情報を教えたくない
- 職場のコミュニティにSNSアカウントを知られたくない
- そもそもSNSに掲載されることが苦手
写真の勝手な投稿だけでなく、アカウントのタグ付けにも注意が必要です。
職場とプライベートを完全に切り分けている人であれば、情報を一切知られたくないと考えていることもあるからです。
3.SNSの写真では炎上のリスクを考える
SNSの投稿で最も注意すべき内容は、炎上する可能性がある写真です。
過去には悪ふざけの延長線で「アルバイト先の冷蔵庫に身体を入れている写真」や「パトカーの屋根に乗り上げている写真」など、若者の事件が複数発生していました。
アルバイト先であれば最悪閉店に追い込んでしまうこともあり、多額の賠償問題となります。パトカーなどの公共物であれば公務執行妨害などの犯罪として成り立ってしまうケースもあるため、取り返しのつかない事態になりかねません。
特にSNSは拡散力に強みをもった媒体のため、投稿した本人の意思に関係なく情報は広まります。
また一度拡散した情報をすべて削除することは難しく、インターネットには一生残ると考えておきましょう。
そのため手軽に写真を投稿できるSNSであっても限度を超えることがないように注意し、炎上のリスクなどを考えて使用することが重要です。
まとめ
本記事では写真投稿のSNSについて、初心者におすすめ・映え重視・高画質の3ジャンルに分けて厳選11個を紹介していきました。
ジャンルに特化した媒体から掲載の審査が厳しい媒体まで、SNSごとにさまざまな特徴があります。
SNSではユーザー同士のコミュニケーションも重要なため、写真投稿の目的を明確化し、自分にあった媒体を選択しましょう。