エステサロンや美容室、ネイルサロンの集客には、イベントやキャンペーンが重要です。
新規顧客の獲得やリピーターを飽きさせないため、またお店のスタッフのマンネリ化を防ぐ目的もあります。
しかし、
「イベントなんてやったことがない」
「安くしすぎて赤字になった」
などの失敗の声も聞かれます。
そこで今回は、美容業界におすすめのイベント・キャンペーンのアイデアや、企画するうえで大切なポイントを解説!
エステサロン・美容室でイベントを企画するために必要なこと3つ
エステサロンや美容室でイベントを企画するときに重要となるのは、次の3つ。
- 「なぜそれをやるのか?」という動機
- 季節性
- キーワード
それぞれ解説していきます。
1.動機 -誰に向けた、どんな企画か-
イベント・キャンペーンを企画するうえでもっとも大切なのは、動機です。
具体的に言えば「誰に向けたキャンペーンなのか」ということ。
たとえば、新規顧客の獲得なのか、それともリピーター再来に向けてなのかによっても、企画の内容はまったく違うものになります。
したがって、次のようなことを考えたうえで、企画を始めましょう。
- 誰に向けた・・・初めての方向け、再来を促すなど
- どんな企画か・・・割引、プレゼント、オプション無料など
- なぜやるのか・・・新規のお客さまが途切れている、リピーター率が低いためなど
- どんな効果があるのか・・・リピーター率を〇%にするなどの目標設定
誰に向けたどんな企画か、ターゲットを狙いを定めて開催することで、より効果的なキャンペーンになるでしょう。
2.季節やイベントと絡める
スーパーや飲食店といった日常使いのお店とは違い、エステサロンや美容室は特別なときに行くもの。
実はその「特別」を求める心理として、季節が関係しています。
- 結婚式が増える春~初夏
- 卒・入園の時期
- クリスマス前
また、季節の変わり目もキャンペーンのタイミングとしては効果的。
- 花粉などの刺激が多い春には「敏感肌対策」
- 日差しが気になる夏には「紫外線対策」
- 夏の肌ダメージが気になる秋には「美白などのダメージケア」
- 乾燥が気になる冬には「潤いたっぷり保湿コース」
など、「今の自分に必要」「行かなきゃ損」と思えるコースやオプション、ピックアップメニューを用意するのがおすすめです。
ただ「おすすめ!」と言われるよりも、理由がある方がお客さまに響きやすくなります。
3.期間限定
キャンペーンは必ず期間限定としましょう。
なぜなら、だらだら続けていては「特別感」や「お得感」が薄れてしまうからです。
期間を区切るには、2通りのやり方があります。
乾燥が気になる冬には「潤いたっぷり保湿コース」2ヶ月間限定
春の新規キャンペーン 4月限定!
平日14時~16時限定割引
また、一度打ち出したキャンペーンの期間は変更しないことをおすすめします。
もし「予想以上に効果が出たから延長しよう!」ということをくり返してしまうと、期間内に都合をつけて来店してくれたお客さまが不快に感じてしまうからです。
エステサロンのキャンペーンのアイデア例
ではキャンペーンのアイデアをご紹介したいと思います。
お試しキャンペーン
初めての方やいつも同じコースしか利用されない方などに、おすすめのコースやオプションをお試ししてもらうキャンペーン。
初回500円など格安で試すことができれば、新規顧客の獲得にも大きな効果があり、リピーターには施術中に「今なら新メニューお得に試せますよ」とお知らせすることでマンネリ化を防げるでしょう。お店の良さをどんどん知ってもらうことができます。
ペア割引
お友達やパートナーと一緒に来てもらえれば、初めてのお店でも1人より安心ですし、もう1人誘ってもらえるので1回の集客で2倍の効果が得られるでしょう。
次回◯日以内のご予約でお得
定期的な再来を促す効果があります。
特にマツエクやネイルなど、定期的な来店がおすすめなケースに向いています。
施術プレゼント
割引チケットを配布するキャンペーン。
母の日やホワイトデーなど、大切な方に施術をプレゼントできるようにするのもおすすめ。
そのほか
- 夏の疲れを肌診断
- 冬の乾燥集中ケア ダメージリセット
- ◯名様限定!試供品プレゼント
- 雨の日来店でアメちゃんプレゼント
- 母の日には産後骨盤矯正が割引・ネイル1色プラス無料など
主な行事・イベントの年間カレンダー
イベント・キャンペーンを企画するうえで役立つ年間カレンダーです。
1月
◆1月1日:お正月
◆1月第2月曜:成人の日
2月
◆2月3日:節分
◆2月14日:バレンタインデー
3月
◆3月3日:ひなまつり
◆3月14日:ホワイトデー
◆卒業式
4月
◆4月1日:エイプリルフール
◆4月29日~5月5日:ゴールデンウィーク
◆入学式、新生活、お花見
5月
◆5月5日:こどもの日
◆5月第2日曜:母の日
6月
◆6月第3日曜:父の日
◆梅雨
7月
◆7月7日:七夕
◆7月第3月曜:海の日
8月
◆お盆、夏祭り、花火大会など
9月
◆9月第3月曜:敬老の日
◆お月見
10月
◆10月第2月曜:体育の日
◆10月31日:ハロウィン
◆運動会、紅葉
11月
◆七五三
12月
◆12月24日:クリスマス・イヴ
◆12月25日:クリスマス
◆12月31日:大晦日・年越し
来店のきっかけ・リピーターの定着になるようなイベント、キャンペーンを考えましょう。
エステサロン・美容室のキャンペーンで成功するために
エステサロンや美容室のキャンペーンを成功させるためには、「どんな効果があったのか」を必ず検証しましょう。
「キャンペーン中に来店した人数・売り上げ」
などのデータを数字で残しておくことで、次回の企画に役立つでしょう。
また、「お客さまの声」をよく聞くことも大切です。
アンケートや施術後の感想などをデータ化することで、改善に役立ちます。
また、キャンペーンで一時的に売り上げが伸びたとしても、その後につながらなければ意味がありません。
「キャンペーンを実施しなければお客さまが来ない…」ということになってしまいます。
したがって、キャンペーンで来店してくれたお客さまへのフォローも忘れないようにしましょう。
Web集客やSNSと連携する
エステサロンや美容室のキャンペーンは、Web集客と合わせて行うのがおすすめ。
ホームページやSNS、Web広告でイベントやキャンペーンを知らせましょう。
- 「Facebookを見た」で500円オフ
- 「フォロー・リツイート」でプチギフト
など、SNSを使ったキャンペーンも効果的。
「キャンペーンの企画をするリソースが足りない」
「ノウハウをもった会社に依頼したい」
という方は、制作会社に依頼するのもひとつの方法です。
SNS運用やマーケティング、Web制作のプロであれば、新しいアイデアを提案してくれるだけでなく、効果検証まで行ってくれます。
まとめ
エステサロンや美容室が成長し、生存していくためには新規顧客の獲得とリピーターの定着が欠かせません。
そのためにはイベント・キャンペーンの実施が効果的です。
季節や時期に合わせ、魅力的なキャンペーンを企画しましょう。