「Instagramのフィード投稿やハッシュタグの運用はやっているけれど、ストーリーにはまだ手をつけられていない…」
という企業担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
今やフィード投稿よりも見られることが多いストーリーズ(ストーリー)。
せっかくInstagramを運用しているなら、活用しないのはもったいないです。
そこで今回は企業がストーリーを活用するメリットをわかりやすく解説!そしてストーリーズ機能をうまく活用している企業を3社ピックアップし、どのようなストーリーが人気があって、企業はどんな投稿をしているのか、を紹介したいと思います。
ここで紹介する企業のストーリー活用事例を、ぜひ今後の運用の参考にして下さい。
企業がストーリーズを活用するメリット4つ
インスタグラムのストーリーは、フィードのような写真投稿のほか、動画配信やライブ配信機能も備わっています。広告も出稿できますが、最大の特徴は24時間で消去されるという点です。
この特徴を活かせれば、
- フィード投稿より目につきやすい
- 限定感が出る
ため、プライベートでももちろん、企業のアカウントでこそ力を入れて活用していきたいSNSマーケティングの手法のひとつです。
では、インスタグラムのストーリーズを活用するメリットについて解説していきます。
企業がSNSをするメリットなどをまとめた記事もありますので参考にしてください。
1.フィード投稿より目に触れやすい
ストーリーズはInstagramアプリのホーム画面で、最上部にアイコンで表示されるため、下へスクロールしなければならないフィード投稿よりも目につきやすいといえるでしょう。
参考:Instagam公式
ストーリーをアップすることで、自社のロゴをフォロワーのホーム画面のトップに表示させ、切れ目なく潜在顧客へのアピールが可能になるでしょう。
フィード投稿をしたあとストーリーにも投稿すると、ユーザーはわざわざスクロールしなくてもストーリーを見ることで投稿内容を確認できますね。
2.限定感を出してユーザーの行動を促せる
「24時間で消えてしまう」ということは、「24時間以内にチェックしなければならない」という限定感を与えられ、価値のある投稿になります。
「限定感」を使った活用法
- 新商品の発表24時間前にストーリーで情報を公開する
- 毎日1投稿ずつカウントダウンする
- 24時間限定のキャンペーンを行う
このようにさまざまな活用ができ、インスタグラム運用の幅がぐっと広がります。
ストーリーを見逃さないように!といった告知を事前に行ったり、ストーリーを見たフォロワーのみにお得な情報やクーポンコードなどを発信したりすることで、新規フォロワー獲得も見込めるでしょう。
3.ハイライト機能で情報を保存・まとめる
24時間で消えてしまうストーリーですが、残しておきたいストーリーをプロフィールに保存できます。
無印良品のアカウントでは「着こなし」「新生活」などのタイトルがついています。
このハイライト機能を使えば、興味を持ってくれたユーザーに、ストーリーをまとめてチェックしてもらうことも可能。営業時間のお知らせや、企業として「今」一番見せたい投稿、商品ジャンルごとのハイライトを作れます。
ユーザーに「どのような企業なのか」知ってもらうためのメッセージを、ハイライトを通して短時間で発信できるでしょう。
4.URLを貼ってWebサイトに誘導できる
以前はフォロワー1万人以上の企業アカウント限定でしたが、アップデートにより誰でもストーリーにURLが貼れるようになりました。この機能を使えばURL遷移が可能で、自社の公式サイトやそのほかのWebサイトに、直接誘導できます。
5.一日に何度も投稿できる
ストーリーを活用すれば1日に何度投稿しても、フォロワーのタイムラインを圧迫することがない点もメリット。
フォロワーが自発的に閲覧することで再生が始まるため、拒絶反応が少ないといえるでしょう。フォロワーの中でも反応(いいね!やコメント)の良い人(エンゲージメントの高い人)へアプローチすることが出来ます。
その他にも足あと機能でどのようなユーザーやフォロワーがストーリーを閲覧したのかを確認できます。ストーリーの特性が企業のSNSマーケティングにおいて、Instagramの活用の効果をさらに高めてくれるでしょう。
ストーリー機能を活用している企業
では、実際に企業がストーリー機能をうまく活用している様子を見ていきたいと思います。
スターバックス
コーヒーショップとして世界的に人気のスターバックス。
ストーリーでは、新商品の発売に合わせて商品の紹介を行なっています。
また、商品名のハッシュタグや特定のハッシュタグを付けて、フォロワーにも投稿を促しています。
ユーザーがハッシュタグで投稿をすることで、どんどんほかのユーザーの目に留まる確率も上がり、投稿が増えれば検索の画面にも登場するので、結果的に商品PRの拡散につながっていると言えるでしょう。
このようなユーザーから発生するコンテンツのことを【UGC(User Generated Contents)】といい、近年のマーケティングではとても重視されるようになっています。
ハッシュタグをつけた投稿をリポストで紹介しています。
こうしたUGCを活用したストーリーの投稿は、企業のInstagram運用において非常に参考になる一例です。新商品の他にもキャンペーンへの興味・関心まで高めることが出来ています。
こちらは「スターバックスが配布しているGIFスタンプを使って投稿してね!」という、ユーザーも思わず投稿したくなるような楽しい企画。
また、季節限定商品のPR、ドリンクのカスタマイズのランキング、商品の好みを質問して投票するなど、ユーザーが一緒に参加できたり、見て楽しめる工夫がさまざまに施されています。
ロフト
さまざまな生活雑貨を取り扱っているロフト。
その幅は広く、文房具からコスメ、キャラクター雑貨やインテリアなどバラエティ豊かです。
ロフト公式アカウントでは、ハイライトを『コスメ&ビューティー』『ホーム&キッチン』『文具』などジャンル別にアルバムのようにまとめています。
このように、ジャンル別に商品紹介をまとめることで、ユーザー自身が求めている情報や商品を見つけやすくなっています。
おうち時間が長かったコロナ禍の『ホーム&キッチン』ハイライトまとめでは、お家でゆっくり過ごす人が増えることを思って、バスタイム用品を紹介していたほか、料理のLIVE配信も行っています。
また、ストーリーからロフトの公式ネットストアへと、スタンプを可愛く使いこなし、タップするだけで飛べるようになっています。
ロフトは文具専門の公式アカウントもあります。
このようにストーリーにリンク(URL)を添付し、スワイプアップしてもらうことでユーザーを外部のページに遷移させることができます。ストーリーから自社サイトや商品ページへの導線を作れるようになれば、購買に繋げられますね。
クラシル
毎日使えるほど多くのレシピ動画をわかりやすく提供しているクラシルはdely株式会社 (dely, Inc.)が運営しています。
クラシルでは、スイーツ、朝ごはん、おつまみなどカテゴリ別にハイライトでストーリーがまとめられています。
Instagramにおけるマーケティング手法として、ストーリーが24時間で消えてしまうので、あとでも見てもらえるようにハイライトでまとめることはオーソドックスになっているのですね。
レシピ動画自体はフィードでの投稿でも見ることができ、ストーリーではユーザーに自社のサイト(アプリ)へ訪問させるようになっています。
綺麗な写真にレシピのポイント、そしてホームページへの導線がしっかりと配置されています。
クラシルはスタンプなど自社で作成したデザインを使用しており、統一されたデザイン・世界観でブランディングに成功しているといえます。お洒落で見やすいストーリーの設計の工夫がなされていますね。
ストーリーズで求人募集をするという斬新な使い方も。
多くのユーザーの目に留まるということは、優秀な人材の獲得にも貢献してくれそうですね。
まとめ
世界中で幅広い世代に利用されているInstagram。
通常投稿よりもストーリーをアクティブに利用している若年世代にも情報を届けやすく、ストーリーでユーザーとの親和性をより高め、通常投稿のリーチにも繋げられるといえるのではないでしょうか。
Instagramを運用しているのであれば、通常投稿だけではなく、ストーリーの活用も積極的に行っていきましょう!