メンズエステサロンを開業したけど、お客さまが来ない・・・とお悩みの経営者は少なくないでしょう。
男性たちの美容意識が高まり、メンズエステサロンの需要は年々拡大しています。しかし「行きたいけどなかなか踏み出せない」という潜在的顧客になかなかアプローチできず、競合となる店舗数も急増していることから、メンズエステ経営者にとって集客は常に課題となっています。
本記事では、メンズエステが集客できない原因を分析し、新たな顧客を引き付け、既存のお客さまをリピーターにするためのヒントやアイデアをご紹介します。
参考になる成功事例を挙げながら、集客成功のコツを考えていきます。
メンズエステが集客できない3つの原因
メンズエステが集客できない原因は、主に次の3つだと考えられます。
- ホームページを活用できていない
- ターゲットが明確になっていない
- 専門ジャンルを確立できていない
ホームページを活用できていない
メンズエステを検討している男性は何かしら悩みを抱えていることが多いため、まずはインターネットで検索行動を起こします。たとえば「大阪市 メンズ エステ」「大阪市 男性 脱毛」といった検索ワードで自身のホームページがヒットすれば、お問い合わせにつながる可能性があるのです。もしホームページがヒットしなければ、店舗が存在することを認知すらしてもらないでしょう。
したがってメンズエステサロンの集客にはWebの活用が必須です。
しかし、ホームページが古いままになっていませんか?
ホームページはサロンの名刺代わりです。名刺が古かったり、見にくかったりすれば信用性をなくしてしまいますよね。したがって集客には、まずホームページをリニューアルすることから始めましょう。
マーケティングでは購買行動として「Instagramや口コミで気になってもすぐに行動に移さず、まずはGoogleで調べる」と言われており、ホームページは情報を求めるすべての人が最後に行きつく受け皿といえます。
ターゲットが明確になっていない
メンズエステサロンには潜在的顧客が多いです。
ニキビやムダ毛に悩んでいたとしても、「エステは女性が行くもの」「周りに知られると恥ずかしい」といったブレーキがかかり、実際にエステサロンに行こうと思う男性は少ないといえます。これらの男性にアプローチできれば、顧客を増やすことが可能。
しかし、ターゲットが明確化できなければ、集客にはつながりません。むやみにWeb広告を打ったとしても、自身が集客したいと思っているターゲットに刺さらなければ、次のようなことが起こり得ます。
- 客数は多いのに客単価が低いから、忙しいのに儲からない
- 不得意な施術ばかり要求されるので、顧客満足度も低い
- リピーターが増えない
したがって自身が集客したいターゲットを絞り込み、その人に刺さる内容の施策を行う必要があるでしょう。
専門ジャンルを確立できていない
メンズエステが乱立している現代では、「他のサロンと同じ」では競合店舗に負けてしまいます。
逆に、他のメンズエステと違う点があれば、InstagramでもWeb広告でも目立つことができるのです。
たとえば自身がクセ毛に悩んでいたとして、「クセを活かしたヘアスタイルが得意な美容室」と「なんでもデザインできる美容室」どちらを選びますか?
多くの一般男性は美容についてあまり詳しくないため、「なんでもできる」「メニュー豊富」といわれてもピンときません。情報過多の現代では「○○が得意」「Aといえば○○」と決められているほうが選びやすいのです。
したがって集客・経営を成功させるためには、何かひとつ「強み」や「専門性」をもつことがおすすめ。
強みがない場合
- ホームページを作っても、強みがなければ他の店舗サイトに埋もれてしまい、顧客の目に留まりません。
- Instagramで投稿しても、他の店舗と同じような写真では、顧客の興味を惹けません。
- Web広告を打ってもユーザーの心に刺さらなければ、まずクリックしてもらえません。
それぞれのサロンにおいて理念や施術方法の違いはあると思いますが、ユーザーにとっては同じに見えてしまいます。「どこにでもあるメンズエステ」では、ユーザーの記憶に残らず、認知度が低いままです。自社が勝負したいエリアのなかで選ばれるためには、そこにいるすべての競合店舗と差別化できなければならないのです。これを「ポジショニング戦略」といいます。
ポジショニング戦略の成功例
- ニキビケア専門のメンズエステ
- カップルで来店できるメンズエステ
- 仕事終わりに寄れる22時までオープンのメンズエステ
- プライベートに配慮したメンズエステ、男性スタッフのみが接客
一方で「メンズ脱毛専門店」「ニキビケア専門」といった特定のジャンルに特化したサロンでは、そのサービス内容に共感してくれる顧客が集まります。このような顧客は、購買意欲が高く、好きなものにはお金をかける(客単価が高い)という共通点があり、売上アップにつながりやすいです。
もし施術内容にあまり強みがない場合は、付加価値を付けると競合と差別化できます。自身の得意な分野やサービス、他社よりも優れている強みを分析し、それらをホームページやSNSでアピールしていくことがおすすめです。
メンズエステの集客方法5選
メンズエステにおすすめの集客方法は、次の5つです。
1.SEO対策
集客するにはホームページが重要だと前述しましたが、アクセス数を増やすにはSEO対策が必須です。
SEO対策とは、例えばGoogleやYahoo!JAPANなどのブラウザで「メンズ エステ 大阪市」「男性 脱毛 大阪」と検索したときに、自社ホームページを検索結果の上位に表示させること。検索結果の順位はアクセス数に大きな影響をもたらし、上位にあればあるほどクリックされやすいといえます。
現在国内で使われている検索エンジンの大半はGoogleのプラットフォームのため、SEO対策=Googleから評価してもらうことだといえます。
SEO対策にはさまざまな種類があります。
- タイトル・メタディスクリプション設定
- コンテンツの網羅性
- ページの読み込み速度の改善
- 内部リンクの設置
- タグ最適化
どれか1つだけを対策しても意味がなく、やれることはすべてやるのがSEO対策。
自社ですべて行うにはスキルも工数もかかるため、制作会社に外注するのがおすすめです。
2.MEO対策(Googleビジネスプロフィール)
MEO対策とは、Googleマップの情報(Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス))を充実させる方法。
ユーザーがGoogle検索やGoogleマップで「メンズ脱毛」と検索すると、自分自身の位置情報を元に距離が近い候補が表示されます。自宅や職場から通える範囲内でメンズエステを探す顧客とは相性が良く、今後問い合わせを増やすには欠かせない施策です。
メンズエステにMEOが良い理由
- 検索ユーザーから近い順に表示されるため、よりお問い合わせや来店につながりやすい
- SEO枠より上部に表示されるため、ユーザーからの認知性が高く、注目を集めやすい
- Googleビジネスプロフィールを経由して自社サイトにアクセスを促すことも可能
- 「仕上がりがキレイ」「雰囲気が良い」といった口コミ一つひとつが集客してくれる
割引クーポンの配布や最新の営業時間といった発信もリアルタイムにできます。
SEO対策と比べてMEO対策は取り組んでいる店舗が少なく、早期に取り組むことで競合店舗をリードし、強力な集客ツールとして活用できるでしょう。
3.Web広告
前述したようにホームページのアクセス数を増やすためには入り口を増やす必要があり、一番手っ取り早い方法がWeb広告です。
- Web広告は数千円から掲載OK。低予算でスタートできる
- 年齢・性別・地域などを細かく設定し、出稿できる
- 「何人が広告を見たのか」「どのくらい人が広告をクリックしたのか」「クリックした人のうち、何人が資料請求・問い合わせしたのか」など、広告を見た人すべての行動を数値化が可能。
メンズエステにおすすめの広告種類
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
4.SNS
国内のSNS利用者は2022年末時点で8割を超え、ほとんどの人が何らかのSNSを利用しています。
特にメンズエステの客層である「若い男性」といったユーザーは日常的にSNSを見ています。トレンドや画像でアピールできるSNSは、メンズエステの集客にとっては欠かせないといえます。
Twitter、Facebook、YouTube、TikTokとさまざまなSNSがありますが、メンズエステにおすすめなのはInstagram。
メンズエステにインスタがおすすめの理由
- 施術写真をカタログとして使えるため、イメージ力を高め、来店を促せる
- 現時点ではInstagramがもっとも安定して集客ができるSNS
- メンズエステの主な客層である20~40代の男性というターゲットにリーチできる
次のような投稿をするのがおすすめ。店内の様子がわかる写真は、安心感を与えて来店を促すのに効果的です。
- 機器や設備、ソファ、外観、待合スペースなどの紹介
- 脱毛など施術の様子
- スタッフの紹介
- ビフォーアフター
「投稿に合ったハッシュタグ」を選定し投稿に付けることで、そのタグで検索する潜在的ユーザーの目に留まりやすくなり、結果的に自社の求めるターゲット(見込み顧客)に見つけてもらいやすくなるでしょう。
5.オウンドメディア(ブログ集客)
ブログ集客とは自社ホームページのコラムやブログを通じて人を集め、お問い合わせや来店につなげる施策です。
ブログ集客
- コンテンツマーケティングと呼ばれ、広告費用をかけずアクセスを集められるため多くの企業が取り組んでいます。
- 特定のキーワードで記事を書けば、そのキーワードで検索しているユーザーの検索結果にヒットします。
- 情報はチラシや広告などで一方的に「与えられるもの」ではなくインターネットを活用し「自分で探すもの」という考え方に代わってきている現代では、主流の集客方法となっているのです。
ブログは潜在的顧客にアプローチでき、見込み顧客に育成できます。
例えば
「メンズ脱毛のビフォーアフター紹介|大阪市のABCメンズエステ」
といった施術事例のブログを書くことで、大阪市でメンズエステを探す人に見つけてもらます。
「メンズ脱毛のメリットデメリット」
「メンズエステとは?初めての方も安心ガイド」
といった知識を発信することで、ユーザーからの信頼を得られ、来店につながるでしょう。
このようにユーザーが知りたいと思っている情報を発信することで自社が求めるターゲットにアプローチでき、来店につながりやすいお客さまを効率的に集められるのです。
SNSとの違い
SNSとの違いは「誰でも読めること」と「詳しく書けること」。
InstagramやTwitterは投稿に文字制限があり、アカウントがないと見れませんが、ブログには文字制限や画像の枚数制限がなく、伝えたいことを詳しく書けることが魅力。また誰でも無料で読むことも可能です。
ホームページでブログを書けばGoogleやYahoo!JAPANなどの検索サイトでヒットする確率が上がり、多くの人に認知してもらえます。ブログの1記事1記事が集客してくれるためホームページへの流入が増え、SEOの効果も高まるでしょう。ブログは最終的に“集客を自動化できるツール”として活躍していくのです。
【売上を月10倍にする】メンズエステが参考になるオウンドメディアの事例
1.お役立ち情報満載の【知識ブログ】
出典:NOVA
メンズエステサロン「NOVA」ブログでは、肌に関する知識を発信しています。「女性は男性の肌をよく見ています」「なぜ一流の男は『肌』を整えるのか?」のような、思わずクリックしたくなる「ちょっと気になる」記事は、アクセス増加に効果的。
- ハイドラフェイシャル頭皮洗浄の施術前、施術後
- ひげ脱毛のビフォーアフター
といった写真入りのブログは、どのような仕上がりになるのか不安でいっぱいのユーザーにとって安心できます。気持ちに寄り添うような発信内容はまさにユーザーの求めている情報といえるでしょう。
設備など広告的な内容だけでなく、ユーザーの役に立つコンテンツを投稿することで、自然とファンが増えていきます。知識を惜しげもなく発信し、自社の信頼性アップにつなげられている事例ですね。
このように専門的な知識発信はSEO対策に効果的です。メンズエステに興味のあるユーザーがほしい情報を、プロの視点で解説すると、自店舗への信頼獲得につなげられるでしょう。
メンズエステで参考になる!〇〇と〇〇を組み合わせた成功事例
1.インスタ×知識
出典:LIPPS hair
メンズが行きたいサロンNo.1も受賞しているというLIPPS hair (リップスヘアー)。
「ウルフヘアカタログ」や「癖毛を活かす髪型6選」「小顔になるおすすめヘアスタイル」など、メンズの髪型の役に立つ知識を多数投稿しています。
画像に文字入れをすることで、Instagramを閲覧中におすすめとして表示されたときに思わず見てしまう工夫がされています。
2.インスタ×ブランディング
出典:YU-KI
吉祥寺で美容師をしているYU-KIさんのInstagramアカウントは、世界観が統一されています。
横に3つずつ並んだ写真の、左から「ビフォーアフター」、真ん中が「完成のアップ」、右が「丸くならない9割の理由!」といった知識に関する投稿。写真を一覧で見たときに統一感のあるアカウントは、プロ意識の高さを伺わせます。
このように世界観を統一することで、自店舗のブランディングになるという事例です。
メンズエステの集客に関するよくある質問
「開業したばかりのメンズエステの集客方法は?」
開業したばかりであれば、複数の集客施策を同時進行するのがおすすめ。
ホームページを作ったばかりではまだドメインパワーもなく、コンテンツも少ないでしょう。したがってWeb広告を出稿してアクセス数を増やす、SNSを露出を増やして認知度を高めるといった組み合わせが良いです。もちろんその間にもブログを更新してホームページを充実させていきましょう。
「人手が足りず集客する余裕がないのですが…どうしたらいいですか?」
経営者自ら集客をしているサロンも多く、なかなか時間が割けないことも多いでしょう。
自社で新しく広報担当者やWeb担当者を採用するにしてもコストがかかるため、思い切って外注しましょう。
外注でホームページ制作、リニューアルを依頼される企業の多くは、集客やWebに詳しくない経営者・社長さまがほとんどです。施策を実行したものの、成果が出ず赤字になってしまうよりはプロに依頼してしまいましょう。
MEO対策(Googleビジネスプロフィール)やSNS運用についても一貫して依頼できるため、店舗ブランディングを確立させることもできます。
「どんなブログを書けばいいかわからない…」
ブログは検索エンジンでヒットすれば一つひとつの記事が集客窓口となってくれます。また集客専門知識を発信して信頼性を高め、お問い合わせにつながりやすくなります。
しかしどのようなブログを書けば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。
そこでブログのテーマの決め方から、ブログが書ける3ステップを伝授します。
1.自身の強み、ターゲットを分析する
たとえヒットするブログを書いたとしても、その内容が自身の得意な施術内容とズレていたら、「お客さまはどんどん来るのに、受けられない…」「客単価が低くて儲からない」といった状況に陥ってしまいます。
したがって集客ブログに書く内容は、
- 自身が得意とする施術
- 来てほしいターゲットに刺さる内容
となります。
2.ラッコキーワードでどのような検索キーワードがあるのか調べる
キーワード調査は「ラッコキーワード」を活用します。
例えば「相続」と入れてみると、832ものキーワードがヒットします。
このように「ヒゲ脱毛」などで検索し、この中から、ブログとして書きたいキーワードを選びましょう。
3.Googleで検索し、上位サイトをチェックする
「ヒゲ脱毛」というキーワードを選んだとして、Google検索にかけてみると、
といった記事が上位に出てきます。上位記事はGoogleの信頼を獲得し、ユーザーからもたくさん読まれている記事ということになりますので、ユーザーのニーズとしては「ヒゲ脱毛のメリットデメリットが知りたい」ということになるでしょう。
これらの記事から大きく外れないような内容でブログを書けば良いのです。
「ホームページを作っても運用できるか不安」
ホームページは作って公開しただけでは集客できず、SEO対策や更新作業が必要となります。そのためにはある程度の知識が必要となるため、不安な方は制作会社に運用をおまかせしましょう。
格安ホームページ会社では、作って終わりというところが多いです。
しかし運用していかなければホームページを作った意味がありません。
まとめ
メンズエステが集客できない原因は主に3つ。
- ホームページを活用できていない
- ターゲットが明確になっていない
- 専門ジャンルを確立できていない
まずはホームページを充実させることで集客の軸を作り、SEO対策やWeb広告、Instagram運用などで流入を増やしていくのがおすすめです。
またお問い合わせ獲得につなげるためには、ブログ記事を作成して医師ならではの知識を発信していくことも効果的。役立つ記事で読者と信頼関係を築き、安定的に受注を獲得できる仕組みを作りましょう。ホームページ集客は一度仕組みを作ってしまえば、永久的に営業・集客をしてくれます。