SNSキャンペーン事例8選と企画立案に必要な4ステップを解説!

SNSキャンペーン事例8選と企画立案に必要な4ステップを解説!
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企業でのマーケティングにおいて、SNSの存在は欠かせないものとなっています。そのようななかで、

「SNSでのキャンペーンを成功させるポイントとは?」

「企画方法や事例について知りたい」

と悩まれている、マーケティングの担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この記事では「企画立案に必要な6ステップ」「SNSのキャンペーン事例7選」を徹底解説します!

これまで集客率UPに欠かせない情報を厳選していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

SNSの企画(プロモーション)とは?

SNSの企画(プロモーション)とは?

SNSの企画(プロモーション)とは「SNSを通じて、自社商品やサービスの宣伝活動を行うこと」を指しており、次のような効果が期待できます。

  • ブランディング
  • 認知拡大
  • 販売促進
  • 新規ターゲット層の開拓

リスティング広告をはじめ一般的な宣伝活動の多くは「コンバージョン(売上)」に直結することを目標にしているのに対し、SNSでの宣伝活動は「売上増加の前段階」つまり自社を知ってもらうことやファンになってもらうことを目標を据えることが多いといった特徴があります。

オンライン化が進む昨今において、SNSを利用する人は年々増えています。そのため、インスタグラムの投稿などSNSを見て「いいな」と思い、商品やサービスを購入するユーザーは多く、購買活動の在り方は絶えず進化を遂げていると言えます。

したがって、これからの時代に適したプロモーションを行うためには、SNSを有効に活用することが重要だと言えます。集客率向上を目指すために、SNSの企画が持つ特性を理解したうえで、最適な戦略を立てていきましょう。

顧客の購買行動を可視化すると、企画がしやすくなります。

SNSの企画立案に必要な4ステップとは?

企業のSNSキャンペーン事例8選

まずは、SNSの企画立案に必要な4ステップを紹介していきます。

  1. ターゲット層と利用するSNSを設定
  2. キャンペーン企画の目的や特典を決める
  3. 適切な応募方法を導入後、事務局を設置
  4. キャンペーン結果を分析する

1.ターゲット層と利用するSNSを設定

まずはターゲット層と利用するSNSを設定しましょう。その理由として、以下の2つが挙げられます。

  • 「どのような人に向けて情報を発信するか」という点を明確にすれば、方向性が定まる
  • SNSによって特性が変わるため、ターゲットに合う媒体を選べば効果が出やすい

ターゲット層の設定に関しては、細かく絞り込む必要はありません。SNSの強みである“リーチ力の高さ”を活かせなくなるため、決める項目としては「性別」「大体の年齢層」のみでOKです。

また、余裕があればターゲットが「SNSを開くシーン」「よくチェックするSNS」なども考えておくと、のちのち配信する時間帯を決める際などさらに戦略が練りやすくなるでしょう。

各SNSの最新動向データや特徴について、詳しくまとめています。

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2.キャンペーン企画の目的や特典を決める

続いて、キャンペーン企画の目的や特典を決めましょう。

なぜなら、ターゲット層と同様に目的・目標がなければ“軸”がブレてしまうためです。
キャンペーンの目的がはっきりしなければ、それに見合った特典も選べません。

例:20~30代女性を対象としたコスメを取り扱う企業

  1. 自社のメインターゲットがよく利用するInstagramでキャンペーンを実施することが決まった
  2. 「認知度向上」「購入率15%UP」を目的に設定
  3. 2の目的を達成するために、「当キャンペーン限定の初回購入クーポン配布」「売り出したい商品のサンプル」をセットで特典に

このように、SNS選定~目的・特典を決めるまでは一連の流れです。
ターゲットに合った媒体を選び、媒体に合った方法でプロモーション内容を考えましょう。

3.適切な応募方法を導入後、事務局を設置

キャンペーンへの応募方法は、目的や目標によって変わります。

継続的に商品を購入してほしい:一定数商品購入後に、キャンペーンの応募資格を付与する仕組みに
ユーザーの意見を知りたい:アンケートも用いた応募方法を採用する など

このように、企業が求める目的に応じて、適切な応募方法を取り入れましょう。

また、応募方法が決定したら、キャンペーン事務局を設置しましょう。
事務局においては、主にこのようなことに対応していきます。

  • 応募者の氏名・住所を含む、個人情報の管理
  • キャンペーンの問い合わせ
  • 抽選
  • 当選連絡
  • 景品発送の実施

このように多くの業務に携わる必要があるため、「事務局として対応できる時間がない」「ノウハウがなく困っている」という場合は、代行会社に依頼しても良いでしょう。

4.キャンペーン結果を分析する

キャンペーン・企画が終了したら、必ず結果を分析していきましょう。
次の項目を確認することをおすすめします。

  • 企画の目的、手法は適切だったか
  • アンケートのデータ分析
  • 改善点や良かった点

課題の洗い出しができれば、次回の企画立案時に活かせるでしょう。
キャンペーンは、良い結果が出せればOKではなく、しっかりと分析して今後の戦略につなげられるかどうかが成功の分かれ道となります。

企業のSNSキャンペーン事例8選

企業のSNSキャンペーン事例8選をピックアップしました。

  • #一番速くスワイプできたら100万円|サントリーフーズ株式会社
  • #禁断の雪見トースト|株式会社ロッテ
  • #バスマジ汚れウイルス除去講座|株式会社花王
  • #ガメラ、コラボ先募集!|ガメラ55周年プロジェクト
  • #バルコニスト|IKEA JAPAN株式会社
  • #夏の豆乳総選挙|キッコーマン飲料株式会社
  • #うたエルコーン|東ハト株式会社
  • #「メイクドリルLIVE」フォロー&コメントキャンぺーン|株式会社伊勢半

自社商品・サービスのプロモーションを実施する際に、ぜひ参考にしてください。

#一番速くスワイプできたら100万円|サントリーフーズ株式会社

参考:#一番速くスワイプできたら100万円

サントリーフーズから販売されているエナジードリンク「ZONe」が実施した、#一番速くスワイプできたら100万円キャンペーン。人気芸人フワちゃんとコラボし、大きな話題を呼びました。

“スマホの画面をスワイプして、正しいアイコンを探し出す”というオリジナルゲームを提供、実際に多くのユーザーが参加しています。スコアによってインセンティブが付与される点も、人気を集めた要因だと言えるでしょう。また、商品コンセプトである「IMMERSIVE=没入」をゲームで体感できる内容に。PRポイントをダイレクトに訴求できており、自然と知名度UPにつなげられています。

#禁断の雪見トースト|株式会社ロッテ

参考:#禁断の雪見トースト

大手製菓メーカーのロッテが実施した、「#禁断の雪見トースト」。こちらはSNSを中心に流行していた、“雪見だいふくをトーストに乗せて食べる”というレシピを用いた、ユニークなアイデアを大胆に活用しています。

まずは、ページ上で「雪見トーストの作り方」に関するレシピを紹介。
加えて「なぜ、人は雪見をトーストにのせるのか?」という理由を大喜利形式で募集しました。

「#禁断の雪見トースト」をつけたツイートを促進し、UGC生成にも成功しています。流行を最大限に取り入れ、ユーザーが積極的に参加したくなる工夫が多く取り入れられている点も魅力でしょう。

#バスマジ汚れウイルス除去講座|株式会社花王

参考:#バスマジ汚れウイルス除去講座

「#バスマジ汚れウイルス除去講座」は、花王株式会社から発売されている「マジックリン」の公式アカウントで実施されたキャンペーンです。“人気声優の声によるお風呂掃除アドバイスが当たる”という、インパクト抜群の特典に注目が集まりました。

参加方法はシンプルで、当アカウントのフォローとメンションを実施した後に「#バスマジ汚れウイルス除去講座」をつけてツイートするだけ。「抽選形式」「当選確率の低いレアボイスが用意されている」などの仕組みを取り入れ、何十回も挑戦するファンが続出しました。さまざまなターゲットに対し、好意的な認知を得られた事例だと言えるでしょう。

#ガメラ、コラボ先募集!|ガメラ55周年プロジェクト

参考:#ガメラ、コラボ先募集!

映画「大怪獣ガメラ」の公開55周年を記念したプロジェクトの公式アカウントで実施された、#ガメラ、コラボ先募集!キャンペーン。TwitterなどのさまざまなSNSで企業間のコラボが活発に行われていますが、当キャンペーンは「コラボしてほしい企業をユーザーから募集する」といった内容を展開し、そのユニークなアイデアが大きく話題を呼びました。

また、「寄せられたコラボ先をリスト化」「コラボのためのアタックを行う予定である」ことを知らせるツイートもあり、ユーザーに親近感を与えることにも成功。イベント感をしっかりと打ち出すだけでなく、プロモーションにおいて他社との差別化を図れています。

#バルコニスト|IKEA JAPAN株式会社

参考:#バルコニスト

ベストバルコニストInstagramキャンペーンは、IKEA JAPANにより展開されました。

「バルコニーを楽しむ=バルコニスト」をターゲットに設定した当キャンペーンは、「お気に入りのバルコニーの写真を撮影」「お気に入りポイントをコメントする」「#バルコニストをつけて投稿する」といった流れで参加OK。応募した人のなかから、3名の“ベスト・バルコニスト”を選出していくというものです。また、入賞者の特典は「IKEA公式アカウントに再投稿+賞品贈呈」となっています。ユーザーの承認欲求をしっかりと満たしてくれる点も大きなメリットでしょう。

#夏の豆乳総選挙|キッコーマン飲料株式会社

参考:#夏の豆乳総選挙

キッコーマン飲料株式会社が行った、夏の豆乳大選挙キャンペーンです。こちらは、Instagram・Twitterの双方で実施されており、非常に盛り上がりました。同社の豆乳で作る“夏のデザート”に焦点を当てた内容となっており、「アイス」「プリン」のどちらを支持するかをSNSで投稿してもらう企画です。

キャンペーンに参加するだけでなく、自主的に#をつけて投稿するユーザーが続出しました。加えて、Instagramでは「対象の投稿をストーリーでシェアする」といった形式での応募もOK。さまざまな応募方法を柔軟に取り入れたことで、キャンペーン参加のハードルを自然に下げることに成功しています。

#うたエルコーン|東ハト株式会社

参考:#うたエルコーン

株式会社東ハトから発売している人気商品「キャラメルコーン」の50周年を記念し、実施されたキャンペーンです。キャラメルコーンの曲を歌って踊る動画の投稿を募集し、指定ハッシュタグ「#うたエルコーン」と公式アカウント「@tohato_caramelcorn」をメンションしてフィードに投稿すると、抽選で同社の商品の詰め合わせが当たるといったもの。3ヵ月のキャンペーン期間を設定していましたが、毎週〆切と抽選を実施。多くのユーザーの関心を引く、アクティブな企画として人気を集めました。

#「メイクドリルLIVE」フォロー&コメントキャンペーン|株式会社伊勢半

参考:#メイクドリル

株式会社伊勢半の人気コスメシリーズ「ヒロインメイク」にスポットを当てた企画です。「#メイクドリルLIVE フォロー&コメントキャンぺーン」は、アカウントをフォロー後に、InstagramライブやIGTVのアーカイブを視聴。最終的にキャンペーン投稿のコメント欄に感想を記入するというシンプルな参加方法を採用しました。その結果、視聴までの流れを効率化し、多くのフォロワーを誘導することに成功。ライブ配信を通してフォロワーとの関係構築を実現し、企業のイメージアップを図れています。

さらにSNSの成功事例を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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SNSの企画を成功させるポイント4つ

SNSの企画を成功させるポイント4つ

最後に、SNSの企画を成功させるポイント4つを解説していきます。

  • 媒体の特性やトレンドに合った企画
  • 参加条件・応募方法はシンプルに
  • 当選人数は多いほうが良い
  • ユーザーの参加意欲を高める工夫を!

1.媒体の特性やトレンドに合った企画

さきほど説明した各媒体の特性をはじめ、トレンドをしっかり意識することが重要です。

X(Twitter)

拡散性が強い

リツイートを利用して情報共有されていく

個性的かつ親近感を与える投稿が好まれる

Instagram

画像や動画がメイン

X(Twitter)ほどの拡散力がないため、「#(ハッシュタグ)」をうまく活用する

“映える”投稿が人気

Facebook

実名登録制

ビジネスシーンでも活躍

ユーザーの関心にあった投稿が優先的に表示

このような特徴を理解し、自社の目的や商品・サービスに合ったSNSを選ぶと良いでしょう。

また、アイデアに行き詰ったときは、トレンドも意識してください。クリスマスやハロウィン、お正月といったイベントをはじめ、時期に合わせた企画を打ち出すこともおすすめです。その結果、ユーザーの関心を引ける可能性が高まり、さらに効果を発揮しやすくなります。

2.参加条件・応募方法はシンプルに

参加条件・応募方法はシンプルな方法に設定しましょう。
なぜなら、SNSでキャンペーンを実施するにあたっては、以下のようなゴールとなるためです。

  • SNS上で話題となる
  • 商品・サービスの知名度が上がる
  • 最終的に購入につなげる

成功させるためには、“いかに多くの人に拡散してもらえるか”を考える必要があるでしょう。

また、SNSの特性として、タイムラインで古い投稿は下に流れていく仕組みが挙げられます。つまり「その場でリツイートする」「応募する」といったアクションを起こしてもらう必要があり、応募に複雑なプロセスが生じたり、時間がかかったりする企画は向いていないと言えるでしょう。

したがって、拡散してもらうためには、「ユーザーが簡単に参加できる」「手軽に応募できる」と思わせる仕組みを提供することが大切です。

3.当選人数は多いほうが良い

当選人数と日時設定にも注意しましょう。
なぜなら、SNSのキャンペーンで重視されるのは、報酬の大きさよりも当選人数の多さになるため。

  1. 抽選で5人に1万円が当たる!
  2. 抽選で100人に100円クーポン券が当たる!

SNSのキャンペーンとしては、2の「抽選で100人に100円クーポン券が当たる」ほうが合っていると言えます。

いくら豪華な特典を用意しても、当選は数人のみといったキャンペーンは敬遠されてしまいます。一方で、報酬が100円相当だったとしても、当選は数百人といったように「自分も当選する可能性が高い」と感じさせる企画であれば、積極的に参加する人も多いです。

たとえば、次のようなもの。

https://twitter.com/famima_now/status/1488316173804453891

大手コンビニチェーンのファミリーマートが実施する、「ファミマ ザ・クーポン・フェス Twitterキャンペーン」。応募方法は「ファミリーマート公式Twitterアカウントをフォロー」「対象のハッシュタグを付けて投稿」。抽選で1日1万名様、合計7万名様に“ポカリスエット 900ml”の無料クーポンが当たります。

このように、限られた予算のなかで企画立案していくのであれば、”当選人数を増やすこと”を考えてキャンペーンを実施していきましょう。

4.ユーザーの参加意欲を高める工夫を!

ユーザーの参加意欲を高める工夫を取り入れることも大切です。

  • 何らかのアクション(リツイートやいいね!など)を促進するなどユーザーが主体的に参加できる
  • 他社にはない独自性をPRした企画
  • 現金よりも「クーポン」などの特別感

成功事例に共通している企画として、上記のような共通点があります。

キャンペーンに参加して、ユーザーが「楽しい!」と思えるものを提供すれば、自然に注目度が高まるでしょう。
各媒体に搭載された機能を活かしたうえで、ユーザーの参加を促すアイデアを盛り込みましょう。

まとめ

SNSキャンペーン事例8選と企画立案に必要な4ステップについて、詳しくまとめました。

オンライン化が進む現代では、数多くの企業がSNS上で魅力的なキャンペーンを展開しています。ユーザーが主体的に参加できる楽しいキャンペーンを考え、一人でも多くのユーザーを惹きつけましょう。

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