SEOチェックツールは数多くの会社がリリースしており、何を選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
SEOチェックツールには複数の種類があり、自社の課題解決に必要な機能を備えたツールを導入するのが大切です。
今回はSEOチェックツールのおすすめ21選を、種類・比較ポイントなどとともに紹介します。
本記事を読めば、自社の目的に合ったSEOチェックツールをスムーズに導入できます。
自社に合ったSEOチェックツールを導入し、PV数の増加などサイトの成果を向上させましょう。
SEOツールとは
SEOツールとは、検索エンジンで上位表示を目指すためのさまざまな機能を提供するソフトウェアです。適切なキーワード選定・内部リンクの最適化・バックリンク分析など、SEO対策に必要な作業を包括的にサポートします。
さらに、検索クエリの動向把握・レポート作成機能もあり、PDCAサイクルに基づく継続的な改善も行えます。SEOツールは自社サイトが検索結果上位を目指すための強力なツールです。
有料版・無料版の違い
SEOツールには有料版・無料版が存在します。無料版は基本的な機能のみを提供しており、活用できる範囲は限られています。
一方、有料版はより高度な機能が含まれているため、本格的にSEOへ取り組みたいWebマーケターにとって有効なツールです。
無料版のSEOツールは、キーワードリサーチ・被リンク解析・モバイルフレンドリーチェックなど一般的なSEO分析機能が中心です。
データの詳細な解析・レポーティングなどの高度な機能は制限されているケースが多いです。よって、本格的なSEO対策を行うには不十分な場合があります。
一方の有料版SEOツールは、より専門的で強力な機能を備えています。サイトの技術的な問題の診断・大規模なクローラー解析・位置情報対応のローカルSEOなどが可能です。
さらに、コンテンツ診断・高度な競合分析機能・レポート作成の自動化などSEO業務のプロセス全体をカバーし効率化してくれます。
SEOツールの種類
SEOツールにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると以下の4種類が存在します。
ツール名 | 概要 |
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SEOチェックツール | Webサイト全体のSEO状況を総合的に診断するツール。 サイトの技術的な問題点・構造の最適化状況・モバイル対応力など、さまざまな観点から分析を行える。 |
SEO内部対策チェックツール | Webサイト内部の最適化状況に焦点を当てたツール。 タイトルタグやメタディスクリプション・XMLサイトマップなどの内部対策要素を詳しくチェックできる。 |
SEO外部対策チェックツール | サイト外部の環境に着目したツール。 被リンク分析が主な機能で、被リンク数の推移などを解析できる。 |
コンテンツSEOチェックツール | ページコンテンツの質を評価するツール。 対策キーワードの設定・コンテンツごとの流入数などを多角的に診断し、SEOに適したコンテンツづくりをサポートしてくれる。 |
目的に応じて上記のSEOツールを使い分ければ、総合的かつ効率的なSEO対策が可能になります。
SEOツールを利用するメリット
SEOツールを利用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- データを用いた客観的な分析が可能
- 分析に必要な工数を削減できる
- SEO業務における属人性を減らせる
SEO業務を円滑に進めるうえで大きな強みとなるため、積極的にツールを活用しましょう。
データを用いた客観的な分析が可能
SEOツールを活用すれば、データを用いた客観的な分析が可能です。SEOツールは膨大なデータを自動で収集・解析し、結果をわかりやすく可視化してくれます。
検索結果の順位・キーワードの検索ボリューム・被リンク状況など、サイトのSEO状況を多角的かつ客観的に把握できるのがメリットです。
データに基づく客観的な分析が可能になれば、感覚的な判断によるミスを防げます。また、数値化されたデータをもとに課題を特定しやすくなり、具体的な対策を立案しやすくなります。
分析に必要な工数を削減できる
SEOツールは、分析に必要な工数を削減できる点もメリットです。特に大規模サイトの分析は、多くの時間・労力を要します。
しかし、SEOツールを使えば高度な解析機能により自動で大量のデータを処理し、サイト全体の状況を管理画面から瞬時に把握できます。
また、レポーティングの自動化機能もあり、膨大な分析結果を見やすくまとめてくれる点も魅力です。分析資料作成の手間を省き、工数の大幅な削減につながります。
SEO業務における属人性を減らせる
SEO業務における属人性を減らせる点も、SEOツールのメリットです。SEO業務は専門的な知識を要するため、作業者の主観・経験則に左右されがちな側面があります。
しかし、客観的データに基づくSEOツールの分析結果を活用すれば、業務の属人化防止が可能です。
具体的には、作業者によって分析結果・アプローチが異なる事態を防げます。チーム内で統一された基準を持ち、客観性の高いSEO施策の実施が可能です。
SEOツールの代表的な機能一覧
SEOツールにはさまざまな機能が備わっていますが、代表的なものとしては以下が挙げられます。
機能 | 概要 |
---|---|
キーワード分析機能 | 膨大な候補キーワードからターゲットキーワードを選定可能。 検索ボリューム・難易度・関連度合いなどを分析し、サイトに適したキーワードを見つけられる。 |
サイト監査機能 | Webサイト内の技術的な問題点を網羅的に診断してくれる。 構造化データ・表示スピード・モバイル対応・リンク設定などを多角的にチェックし、修正が必要な箇所を特定できる。 |
ランキングトラッカー機能 | 指定したキーワードに対する検索順位の推移をリアルタイムで追跡・記録できる。 SEO対策の効果を定量的に測定するのに有用。 |
リンク解析機能 | サイトの外部リンク状況を詳細に分析。 被リンク数・リンク切れの有無などを一元管理可能。 |
上記のように、SEOツールには多彩な機能が搭載されています。目的に応じて適切な機能を組み合わせて活用すれば、効果的なSEO対策が可能です。
必須のSEOチェックツールおすすめ6選【Google/無料】
Googleが提供している無料のSEOチェックツールを、以下6つ紹介します。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- Googleキーワードプランナー
- Googleトレンド
- モバイルフレンドリーテスト
- PageSpeed Insights
SEO対策を行ううえで必須のツールであるため、SEO担当者は必見です。
1.Googleアナリティクス
GooogleアナリティクスはWebサイトのアクセス解析ができるツールです。Googleが提供しており、無料で基本的な機能を使用できます。
「自社のサイトにアクセスしてからユーザーがどういった動きをしているのか」といったユーザー行動の把握に役立ちます。
たとえば、自社サイト全体やページごとの流入数・ユーザーの訪問経路・遷移したページ・利用デバイスなど、さまざまな情報を確認できます。
月額費用 | 無料 |
---|---|
主な機能 | ・サイトへアクセスしたユーザー数 ・アクセス経路 ・コンバージョンの分析機能 |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
2.Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Webサイトを持つ人なら誰でも使える無料ツールです。流入検索キーワード・キーワードの平均掲載順位・クリック率などの確認ができます。
WebサイトがGoogleの検索結果にどう影響しているかを把握し、最適化するのに役立つツールです。
また、GoogleサーチコンソールはWebサイトがモバイルフレンドリーかどうかをチェックするツールも提供しています。スマートフォンユーザーにとって見やすいページであるかを評価するのに役立ちます。
Googleサーチコンソールを使ってWebサイトの可視性を高め、より多くの訪問者を引き寄せられます。自社に関連する検索キーワードの情報を把握すれば、新たなユーザーニーズの発見や深堀につながり、コンテンツSEOに活用可能です。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | ・サイト・ページの流入検索キーワード表示 ・キーワードでの平均掲載順位表示 ・平均クリック率の確認 |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
3.Googleキーワードプランナー
Google キーワードプランナーはGoogle 広告(以前の Google AdWords)の一部で、キーワードの発見・選定に役立つツールです。調査したいキーワードを入力すれば、Googleでの検索ボリューム・関連キーワードをピックアップしてくれます。
検索数やサジェストを調べて自社サイトで発信すべきキーワードの発見につながり、コンテンツSEOに活用できるツールです。Google キーワードプランナーの主な使い方は以下の通りです。
キーワードのアイデアを得る
特定の商品・サービス、または関連するトピックについてキーワードの提案を受けられます。たとえば、「コーヒーショップ」を入力すると、関連するキーワード(「近くのカフェ」、「ベストエスプレッソ」など)が表示されます。
トラフィック推定を見る
選択したキーワードがどれだけの検索ボリューム(月間の検索回数)や競争難易度を持っているかを確認できます。キーワードの人気度・広告にかかる費用の予測が可能です。
広告予算を設定
キーワードプランナーを使用して、異なるキーワードに対するクリック単価の推定値を得られます。広告予算をどのように分配するか計画が可能です。
Google キーワードプランナーはSEOに有用なキーワードを選ぶだけでなく、市場の需要・トレンドを理解するのにも役立つツールです。
注意点として、広告出稿をしていない場合は具体的な数値ではなく「100〜1,000」などのような範囲でしかキーワードの検索ボリュームを調査できない点が挙げられます。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | ・各種キーワードの月間検索ボリュームの調査 ・入札単価のシミュレーション・ 商品・サービスに関連するキーワードの洗い出し |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
4.Googleトレンド
Googleトレンドとはキーワードの検索数の推移を調べて、Google検索におけるトレンドを把握できるツールです。最大5つのキーワードまで同時に検索できるため、各キーワードにおける人気度を比較できます。
トレンドを把握すれば、季節ごとにユーザーがどのようなキーワードに注目しているかを確認できます。コンテンツSEOにおいて、「いつ」「どのような」キーワードでSEO施策を実施すべきか判断できるのがメリットです。
Google トレンドには、主に以下の特徴があります。
時間によるトレンド分析
キーワードが過去にどの程度検索されたかのデータを、時間軸に沿って確認できます。特定のイベント・季節による検索量の変動を観察できます。
地域別の検索データ
異なる地域でキーワードがどれだけ検索されているかを確認できます。地域に特化したマーケティング・広告キャンペーンを計画する際に役立ちます。
関連キーワードとトピック
主要な検索キーワードに関連するほかのキーワード・トピックを発見できます。ユーザーはより広い視野でトレンドを捉えられます。
カテゴリ別の検索トレンド
特定のカテゴリに属するキーワードのトレンドを分析できます。たとえば、「テクノロジー」や「健康」などのカテゴリで現在何が注目されているかを調べられます。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | 検索キーワードのトレンド調査機能 |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
5.モバイルフレンドリーテスト
Googleのモバイルフレンドリーテストは、スマホ・タブレットなどのモバイルデバイスにおける自社サイトの使いやすさをテストできるツールです。
2018年にGoogleは、MFI(モバイルファーストインデックス)としてスマホから閲覧されたWebサイトを検索順位の評価基準として設定しました。よって、自社サイトがスマホに最適化できているかを確認するのはSEO対策で非常に重要です。
ツールの使い方は非常にシンプルで、Googleのモバイルフレンドリーテストにアクセスし、テストしたいWebサイトのURLを入力します。すると、Googleはページを分析してモバイルフレンドリーかどうか結果を表示してくれます。
結果には以下のような情報が含まれます。
モバイルフレンドリーかどうかの評価
Webサイトがモバイルデバイスでの表示に適しているかどうかを「Yes」または「No」で報告します。
問題点の指摘
「テキストが小さすぎる」「リンクが近すぎる」など、モバイルユーザーがページを見る際に困る可能性のある要素を指摘します。
視覚的なレポート
実際にページがモバイルデバイス上でどのように表示されるかのプレビューを提供します。
モバイルフレンドリーなサイトはユーザーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、Google検索結果のランキングにも良い影響を与えます。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | サイトがモバイルデバイスに適応しているかのテスト機能 |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
6.PageSpeed Insights
PageSpeed Insights(ページスピード・インサイト)は、自社サイトの表示速度を確認できるツールです。具体的な点数で表示されるため、非常にわかりやすく現状を把握できます。
また、読み込み時間を短縮するために修正すべき箇所についても調べられるのが特徴です。具体的には以下の機能を備えています。
パフォーマンススコアの提供
PageSpeed Insightsは、0から100までのスコアでWebページのパフォーマンスを評価します。スコアが高いほど、パフォーマンスが良好な状態です。
改善のための具体的な提案
分析結果に基づき、画像の最適化・キャッシュポリシーの改善など、パフォーマンスを向上させるための具体的な提案が示されます。
ユーザビリティ指標の評価
「最初のコンテンツの描画(FCP)」「最大コンテンツの描画(LCP」などのユーザビリティ指標でサイトを評価してくれます。
デバイス別の分析
モバイル・デスクトップ端末で各パフォーマンスを分析し、評価できます。
ユーザビリティ向上のためには、表示速度の改善は重要な要素です。PageSpeed Insightsを利用すれば、Webサイトのロード時間を短縮できます。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | Webサイトの表示スピードをスコアリングする評価機能 |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
SEO内部対策チェックツール7選
SEO内部対策に有効なチェックツールを、以下7つ紹介します。
- パスカル
- itomakihitode.jp
- SEO Pack
- dead-link-checker.com
- Another HTML
- LightHouse
- namaz.jp
上記から自社に合った内部対策ツールを選びましょう。
1.パスカル
パスカルとは、月額55,000円から利用できる内部対策チェックツールです。競合分析・コンテンツ分析・キーワード分析・ランキング取得など幅広い機能がそろっており、多くの企業が導入しています。
Googleサーチコンソールとの連携が可能で、キーワード選定を自動化できる点も魅力です。パスカルで利用できる機能として、主に以下の項目が挙げられます。
キーワード分析
ユーザーが入力したキーワードの検索意図や関連キーワードを、検索ボリュームとともに表示させます。
競合分析
競合サイトを分析し、流入キーワード・コンテンツの文字数などの情報を表示してくれます。
ドット形式のレポート
改善が必要な箇所はドット形式で視覚的にわかりやすく表示してくれます。ドットが大きいほど検索順位に与える影響が大きく、改善の優先度もわかりやすく把握できます。
検索順位の追跡
1,000キーワード以上を登録でき、各キーワードでの掲載順位を一覧で把握できます。
パスカルは使いやすさと詳細な分析機能により、多くの企業で利用されています。
月額費用 | 55,000円〜 |
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主な機能 | ・競合分析 ・コンテンツ分析 ・キーワード分析 ・ランキング取得 |
運営会社 | 株式会社オロパス |
URL | 公式サイト |
2.itomakihitode.jp
itomakihitode.jpは、無料で利用できるSEO診断ツールです。自社のWebサイトと検索結果上位10サイトとのSEO状態を比較できます。診断には、検索順位・Head内テキスト情報・被リンク状況・内部SEO状況などが含まれます。
itomakihitode.jpの主な機能は、以下の通りです。
キーワード分析
特定のキーワードでの検索結果において、Webサイトと上位10位のサイトを比較します。キーワードに基づいたSEOのパフォーマンスを理解できます。
SEO診断
以下のSEOに関するサイト状況を診断してくれます。
検索順位: キーワードに対するWebサイトのGoogle検索順位を確認します。
Head内情報: <title>、<meta description>、<h1> などのタグの最適化状況を診断します。
被リンク状況: サイトへの被リンク数や質を分析します。高品質な被リンクはSEOにおいて重要な役割を果たします。
内部リンク: サイト内のリンク構造とSEOに与える影響を評価します。
ページスピード: Webサイトの読み込み速度を測定し、ユーザーエクスペリエンス・SEOにどのように影響するかを診断します。
CSVデータ出力
有料版では、診断結果をCSVファイルで出力できます。データをより詳細に分析したり、報告書として整理したりすることが可能です。
なお、無料版では1日1回の利用制限がありますが有料版では制限がなくなります。より頻繁にSEOチェック・対策を行う場合は、有料版を契約しましょう。
月額費用 | 基本無料(有料版は月額2,100円) |
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主な機能 | 検索結果上位10サイトと自社サイトのSEO要素を比較する機能 |
運営会社 | 株式会社ディーボ |
URL | 公式サイト |
3.SEO Pack
SEO Packは、自社サイトと対策したいキーワードを入力すると、内部SEOスコアを点数化してくれる無料ツールです。
Googleガイドラインをもとに採点しており、ページごとのSEO対策完成度をA〜Eの5段階評価、総合評価を100点満点としてスコア表示してくれます。
タイトルタグ・Metaタグ・画像タグ・表示スピードなど細かな23項目の評価が確認できます。改善すべきポイントは、項目ごとに表示される具体的な改善メッセージで確認可能です。
改善後は「データを再取得」ボタンをクリックして改善されているか即チェックできます。
支払いプランは3か月・6か月払いの2種類に対応しています。現在キャンペーンを実施しており、定価の20%で契約できるため、お得にSEO Packを利用可能です。初期・追加費用もかからず、コストを抑えながら効率的にSEO対策ができます。
月額費用 | 7,980円(3か月プラン:23,940円、6か月プラン:47,880円) |
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主な機能 | 内部SEOスコアの点数化機能 |
運営会社 | 株式会社ディーボ |
URL | 公式サイト |
4.dead-link-checker.com
dead-link-checker.comは、無料のリンク切れチェックツールです。調査したいURLを入力すると、エラー数としてリンク切れについて確認できます。ソフトウェアのインストールが不要で、インターネット接続がある任意のデバイスからアクセス可能です。
リンク切れが直接SEOに悪影響を及ぼすわけではありませんが、ユーザーに悪い印象を与えるおそれがあるため定期的な確認がおすすめです。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | サイト内のリンク切れをチェックする機能 |
運営会社 | 株式会社エスロジカル |
URL | 公式サイト |
5.Another HTML
「Another HTML-lint」は、無料のHTMLチェッカーです。非常にシンプルなつくりになっており、HTMLが文法的に適切かどうかを採点してくれます。また、警告を発する条件についても細かく選択可能です。
Webベースでアクセス可能なツールで、インストール不要で利用できます。無料で利用でき、非営利目的であれば再利用・再投稿も許可されています。
なお、HTMLの内容についてはチェック対象外であり、文法のみが採点される仕組みです。「Another HTML-lint」では具体的に、以下の機能が利用できます。
文法チェック
HTML文書の構文エラーや不整合を検出し、修正を促します。チェックする際に、HTML5を含むさまざまなバージョンのHTMLに対応しています。
詳細なレポート
エラー・警告は詳細なレポートとして提供され、具体的な問題点と修正方法が示されます。ユーザーはレポートをもとにHTML文書の質を改善できます。
チェック項目のカスタマイズ
特定のルールを無効にしたり、特定の行・ブロック・ファイル全体の設定を調整したりできます 。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | HTMLの文法チェック機能 |
運営会社 | ハートコア株式会社 |
URL | 公式サイト |
6.LightHouse
Google Chromeのプラグイン「Lighthouse」は、サイトの品質改善の指針を自動で点数評価してくれるツールです。以前はGoogleの公式ツールでしたが、今はオープンソースとなっています。
具体的な機能は、以下の通りです。
パフォーマンスの測定
Webページのロード時間・実行速度を評価し、改善のための具体的な提案を行います。
アクセシビリティのチェック
ユーザーがWebサイト内にあるすべてのコンテンツに問題なくアクセスできるかをチェックし、改善点を指摘します。
SEOの評価
検索エンジン最適化(SEO)の観点からWebページを分析し、見つかった問題に対する解決策を提供します。
ベストプラクティス
HTTPS化・ブラウザのエラーコードなど、Webサイト内の安全性について重点的に評価してくれます。
プログレッシブWebアプリ(PWA)
WebサイトがプログレッシブWebアプリとしての基準を満たしているかどうかを評価し、品質を向上させるための提案を行います。モバイル向けのWebサイトを、アプリのように利用可能にする仕組みであるPWA(Progressive Web Apps)を中心としたサイト評価に適しています。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | SEOを含む自社サイトの品質を評価し課題を抽出する機能 |
運営会社 | |
URL | 公式サイト |
7.namaz.jp
「namaz.jp」は、Google検索結果の順位変動を把握できる無料ツールです。直近の順位変動をグラフィカルに表示してくれるのが特徴です。
ユーザーはパソコン版とモバイル版のデータを閲覧でき、期間を指定してデータの比較もできます。
ジャンルごとの順位変動幅を確認したのち、どのようなGoogleアルゴリズムの変更があったかなどのSEO関連ニュースを確認できます。
アルゴリズムの変更がどれだけ順位に影響を及ぼしたのかを把握できるため、特に大型アップデートがあった際に活用したいツールです。
主に利用できる機能は、以下の通りです。
順位変動のグラフ表示
日々のGoogle検索順位変動を色分けされたグラフを通じて確認できます。これにより、どの程度の変動があったかが一目でわかります。
SEOニュース表示
特定の日におけるSEO関連ニュースをグラフ上で直接確認できるため、順位変動が発生した背景を理解するのに役立ちます。
アラート機能
Googleの順位変動を検知すると、登録したメールアドレスに通知が送られます。重要な順位変動を見逃さずに済みます。
月額費用 | 無料 |
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主な機能 | Googleの平均順位変動の確認機能 |
運営会社 | 株式会社ディーボ |
URL | 公式サイト |
SEO外部対策チェックツール2選
ここからは、SEO外部対策に有効なチェックツールを以下2つ紹介します。
- Ahrefs
- Open Site Explorer
外部対策としては、被リンクの状況を確認できるツールの活用がおすすめです。
1.Ahrefs
Ahrefsは外部対策含めて幅広い角度からSEO視点でサイトを改善するためのツールです。月額19,900円から利用でき、被リンク・コンテンツチェック・キーワード調査などさまざまな情報を取得できます。
利用できる機能は多岐にわたりますが、以下5つが代表的です。
サイト監査
WebサイトのSEOにおける問題点を発見し、改善提案を行います。具体的には、技術的なSEOの問題・コンテンツの質・ページの構造などをチェックしてくれます。
キーワードリサーチ
効果的なSEOとコンテンツマーケティング戦略を立てるために必要なキーワードデータを提供します。検索ボリューム・キーワード難易度・クリック率などの重要な指標を提供し、適切なキーワード選定をサポートします。
バックリンク分析
Webサイトへのリンクを詳細に分析し「どのWebサイトがリンクしているか」「リンクの質はどうか」などを把握できます。
ランクトラッキング
特定のキーワードについて、Webサイトがどの位置にランクしているかを追跡します。SEO施策の効果を測定し、必要に応じて調整するのに役立ちます。
コンテンツエクスプローラー
特定のトピックに関する人気のある記事を見つけられます。コンテンツエクスプローラーを利用すればどのトピックが注目を集めているかを把握し、自社のコンテンツ戦略を練るのに役立ちます。
自社サイトだけでなく、競合他社のサイトのドメインパワー・アクセス数など詳細なデータを入手できるため、非常に便利なツールとなっています。
月額費用 | 19,900円〜 |
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主な機能 | ・サイト監査 ・キーワード調査 ・リンク分析 ・順位調査 ・コンテンツエクスプローラー |
運営会社 | Ahrefs |
URL | 公式サイト |
2.Moz
Mozは外部対策はもちろんキーワード調査から被リンク調査まで幅広い領域をカバーする総合型SEOツールです。
具体的には以下の機能を備えています。
キーワードリサーチ
Mozのキーワードエクスプローラーは、キーワードの検索ボリューム・難易度などの詳細な情報を提供します。ターゲットとするべきキーワードを効果的に選定できます。
サイト監査
有料版のMoz Proのクロール診断機能を使用するとSEOの問題を特定し、改善策を提案します。具体的には、重複コンテンツ・404エラー・リダイレクトチェーンなどの問題点を指摘してくれます。
ランクトラッキング
有料版のMoz Proは、選択したキーワードのランキングを追跡し進捗を報告します。SEO戦略がどのように機能しているかを把握できます。
バックリンク分析
MozのLink ExplorerはWebサイトへのバックリンクを分析し、リンク元のドメインの権威・スパムスコアを評価します。被リンク元の調査・スパムリンク・リンク切れなども調査でき、被リンクにおいて幅広い情報を手に入れられるツールとなっています。
ページ最適化
Mozはページ最適化ツールを提供しており、特定のページがターゲットキーワードに対してどれだけ最適化されているかをスコアリングします。また、改善のための具体的なアドバイスも提供します。
SEO洞察・レポート
SEO施策の効果を測定し、レポートを生成する機能を備えています。戦略を調整し、より効果的なSEO計画を立てられます。
特に被リンク分析機能が充実しているため、外部対策を重点的に考えている方におすすめです。被リンク分析機能を持つLink Explorerは無料で利用できる点も魅力です。
有料版であるMoz Proは、複数のプランが用意されています。基本的な「Standard」プランは月額$99から始まり、最もグレードの高い「Premium」プランは月額$599です。
プランによってキーワード数・ページ分析・キーワード検索の利用可能回数などが異なります。
月額費用 | $99〜 |
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主な機能 | ・キーワード調査 ・サイト監査 ・検索順位チェック ・被リンク調査 ・ページ最適化 ・レポート作成 |
運営会社 | Moz |
URL | 公式サイト |
コンテンツSEOチェックツール6選
最後に、コンテンツSEOに有効なチェックツールを以下6つ紹介します。
- SimilarWeb
- MIERUCA
- Ubersuggest
- aramakijake
- ラッコキーワード
- CopyContentDetector
コンテンツSEO対策としては、キーワード調査・選定やコンテンツのコピーチェックなどを行えるツールの利用がおすすめです。
1.SimilarWeb
「SimilarWeb」はアカウント登録すると無料で利用でき、競合サイトの調査に強みがあるコンテンツSEOツールです。
トップページにURLを入力するだけで、競合サイトの流入数・訪問ユーザーの性別や年齢などの情報を取得できます。
滞在時間・訪問経路などの情報も取得できるため、コンテンツSEOだけでなく内部対策においても有効なツールです。SimilarWebで取得できる情報は、主に以下の通りです。
- 地域別アクセス割合の推移
- 指定サイトの前後にユーザーがアクセスしたサイト
- SNSからの流入経路
- 競合になりうるサイトの一覧
上記は無料版でも利用できますが、有料版の場合はアプリ解析・エクセルでのレポート抽出機能なども備わっています。
月額費用 | $208〜 |
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主な機能 | 競合サイトの流入数・訪問ユーザー属性などの調査機能 |
運営会社 | similarweb |
URL | 公式サイト |
2.MIERUCA
「MIERUCA」とは、コンテンツSEO・オウンドメディア対策用のツールです。特にユーザーの行動解析に焦点を当てている点が特徴です。
「MIERUCA」は、ユーザーがWebサイト上でどのような動きをしているかを視覚的に把握できる点が特徴です。Webサイトの改善に役立つ情報をわかりやすく提供します。
特徴的な機能としては以下が挙げられます。
1.ヒートマップ
以下3種類のマップでユーザーの行動を把握できます。
クリックマップ:ページ上のどのエリアが最もクリックされているかを色の濃淡で示します。色が濃いほど多くのクリックがあり、どのボタン・リンクに注目が集まっているか一目でわかります。
スクロールマップ:ページのどの部分までユーザーがスクロールして閲覧しているかを示します。ページの下部までスクロールするユーザーの割合が低い場合、重要な情報を上部に配置するなどの改善が必要です。
アテンションマップ:ユーザーが画面上のどの部分をどれだけ長く見ているかを測定します。重要なコンテンツ・広告が適切な位置にあるかを評価するのに役立ちます。
2. ページ分析
Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールと連携し、流入経路・クリック数・CTRなどのデータを表示できます。
3. AI改善機能
改善案・改善後の流入・CVの増加数をAIが自動で予測してくれます。優先度の高いページから改善できるため、効果的なリライト施策が実施できます。
4. サジェスト自動グルーピング
AIが個々のキーワードを検索意図ごとにグルーピングしてくれます。各キーワードにおける自社サイトの順位・流入数も調査できます。
月額費用 | 要問い合わせ |
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主な機能 | ・キーワード調査 ・クエリ・トピック分析 ・ページ分析・レポート機能 ・AI改善機能 ・ヒートマップ機能 |
運営会社 | 株式会社Faber Company |
URL | 公式サイト |
3.Ubersuggest
「Ubersuggest」は、サジェスト・SEO難易度もチェックできるキーワード調査・検索数調査ツールです。
調査したいキーワードを入力すると、関連キーワード・検索数などを自動取得できるため、コンテンツ制作のキーワード選定に役立つでしょう。
代表的な機能として、以下が利用できます。
1. キーワードリサーチ
キーワードリサーチでは、以下の情報を取得できます。
・キーワード提案:ユーザーが入力したキーワードに基づき、関連性の高いキーワードやフレーズを提案します。どのキーワードが潜在的に多くの検索ボリュームを持つかを把握できます。
・検索ボリューム:特定のキーワードの月間検索ボリュームを表示してくれます。
・競争率:キーワードごとの競争の激しさを示し、SEOの観点から上位表示を狙う難易度を理解するのに役立ちます。
2. サイト監査
Webサイト全体のSEO状況を分析し、改善すべき点を指摘します。ページの読み込み速度・メタデータの最適化・内部リンクの状況などが含まれます。
3. キーワードの可視化
特定のキーワードに関連するコンテンツがどのようなパフォーマンスを発揮しているか分析し、どのトピックが注目を集めているかを教えてくれます。コンテンツ作成のアイデアを得るのに役立ちます。
4. バックリンク分析
ほかのWebサイトがどのように自社サイトにリンクしているかを把握し、リンクの質・量を分析します。良質なバックリンクは、検索エンジンランキングを向上させる重要な要素です。
「Ubersuggest」は上記の機能を通じて、キーワード選定からコンテンツ戦略・サイトの技術的な健全性の向上にいたるまで幅広いSEO活動を支援します。
月額費用 | 要問い合わせ |
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主な機能 | ・キーワード調査 ・サイト監査 ・被リンク分析 ・キーワード生成 |
運営会社 | 株式会社Faber Company |
URL | 公式サイト |
4.aramakijake
「aramakijake」は、キーワード検索ボリュームを調べるための無料SEOツールです。Googleだけでなく、Yahoo!JAPANの検索ボリュームも調査できます。
指定したキーワードの関連語や検索上位10位以内のアクセス予測数も自動取得できるため、キーワード選定に活用できるツールです。具体的な機能は、以下の通りです。
月間検索ボリュームの確認
特定のキーワードについて、1か月間にどれだけ検索されたかを示します。
検索順位別の月間検索アクセス数
検索順位ごとに検索結果として表示された場合の月間アクセス数を予測します。検索エンジンの上位に表示された場合のアクセス数を予測できます。
競合検索数予測
入力したキーワードについて競合サイトの「月間推定検索数」「月間検索アクセス予測数」「現在の順位」を調べられます。
月額費用 | 無料 |
---|---|
主な機能 | ・キーワードの月間検索数 ・検索順位別の月間検索アクセス数 ・競合検索数予測 |
運営会社 | 株式会社ディーボ |
URL | 公式サイト |
5.ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、無料で利用できるサジェストキーワードの調査ツールです。有料版は440円から利用でき、月間検索数・検索流入キーワードなども調査できるようになります。
関連するQ&A・共起語・上位記事の見出しの抽出などさまざまな情報取得が可能であるため、キーワード調査だけでなく競合分析にも役立ちます。主要な機能は、以下の通りです。
1. キーワード提案
ユーザーが入力したキーワードに基づき、サジェストキーワードを提案します。ニッチなキーワード・ロングテールキーワードなどを幅広く発見できます。
2. 検索ボリュームと競合度
各キーワードの月間検索ボリュームと競合度を表示します。マーケティングやSEO戦略に最適なキーワードを選定するための重要な指標を提供します。
3. キーワードのトレンド分析
キーワードの検索トレンドを時間軸に沿って分析し、特定のキーワードが増加傾向にあるのか、または減少しているのかを把握できます。季節性のあるキーワード・トレンドを捉えるのに役立ちます。
4. 自社・競合他社のキーワード分析
自社・競合他社がどのキーワードで上位にランクされているかを分析します。競争が激しいキーワード・ニーズのあるキーワードを特定できます。
「ラッコキーワード」は使いやすさと詳細なデータ提供により、Webサイト運営者・デジタルマーケターにとって非常に便利なツールとなっています。
月額費用 | 無料(有料版は月額440円) |
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主な機能 | ・サジェストキーワード調査 ・検索結果上位ページの見出し抽出 ・共起語の洗い出し ・月間検索数の洗い出し |
運営会社 | ラッコ株式会社 |
URL | 公式サイト |
6.CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、無料で文章のコピペチェックができるツールです。
無料版では一度に4,000文字までの文章を入力でき、Web上のコンテンツとの類似率・一致率を判定してくれます。有料版は一度に8,000文字のコピーチェックが可能です。
月額費用 | 無料(有料版は月300円〜) |
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主な機能 | Web上にあるコンテンツとの一致率・類似率などのチェック機能 |
運営会社 | 株式会社ニューシステムクリエイト |
URL | 公式サイト |
SEOツールを比較するポイント
SEOツールを選ぶ際に比較するポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 目的に合った機能が備わっているか
- 使いやすさ・サポート体制が充実しているか
- 価格が予算に合っているか
ツール選定の際には、機能面・使いやすさ・価格などを総合的に比較検討して選びましょう。
目的に合った機能が備わっているか
SEOツールを選ぶ最重要ポイントは、目的に合った機能が備わっているかどうかです。キーワード選定・サイト分析・リンク解析など、目的に応じた機能が必要不可欠です。
たとえば、キーワード選定を主な目的とするなら検索ボリューム・競合状況を詳細に分析できるキーワードリサーチツールが適しています。
一方、サイトの構造的な問題解決を目指すのであれば、構造化データなどを含めた幅広い診断機能を持つツールが必要です。
使いやすさ・サポート体制が充実しているか
SEOツールは、使いやすさ・サポート体制が充実しているかも確認しましょう。SEOツールは活用頻度の高いツールです。
よって、操作性の良さ・レポート機能の扱いやすさなど使いやすさが重要になります。直感的でわかりやすいUIで、基本から高度な機能までストレスなく扱える環境が理想的です。
また、十分なサポート体制があるかも見逃せません。導入時の設定支援・操作方法の問い合わせなど、随時サポートを受けられればスムーズな運用につながります。
価格が予算に合っているか
SEOツールを選ぶ際は、価格が予算に合っているかもチェックしましょう。高機能で使いやすいSEOツールは有料なケースが多く、価格が課題になりがちです。よって、事前に立てた予算の範囲内で最適なツールを選ぶ必要があります。
価格を抑えるためには、必要な機能を最低限に絞るのが大切です。多機能であっても使用しない機能が含まれている場合は、コストが無駄になってしまいます。
まとめ
SEOツールは、Webサイトの検索エンジン上位表示を実現するための強力なツールです。
キーワード選定・サイト分析・被リンク解析など、さまざまな機能を備えています。データに基づく客観的な分析が可能なため、効果的に改善施策を実行できる点が魅力です。
また、自動解析により大幅な作業効率化が期待でき、SEO業務の属人化の防止にも貢献します。ただし、目的に合わない機能のツールを選んでは本末転倒です。
操作性の良さ・サポート体制の充実度・価格と予算の適合性など、複数の観点からツールを比較検討する必要があります。
機能面・使いやすさ・コストパフォーマンスを総合的に考慮し、SEO戦略に最適なツールを選びましょう。さまざまなツールを組み合わせて活用すれば、継続的かつ効果的なSEO対策の実現が可能になります。