最近は、ChatGPTのプラグインを活用することで、企業内の様々な業務を効率化することができるようになっています。
自社のSEO対策を行っているWEB担当者の中には、「ChatGPTのプラグインを活用して、日頃のSEO業務を効率化させたい……!」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
ChatGPTでSEO業務の効率化ができれば、企業のWEB担当者の方はより重要度の高い業務を行えるようになるはずです。
今回の記事では、ChatGPTのプラグインはSEOに活用できるのかどうかについて解説いたします。
ChatGPTのプラグインはSEOに活用できるのか?
ChatGPTでは、プラグインを活用することで、目的に合わせてカスタマイズされたAIとチャットができるようになっています。
初期状態のChatGPTとは違い、複雑な指示をしなくても効率的にタスクの処理や情報のアウトプット等をしてもらうことが可能になります。
例えばですが、ロゴ用の画像生成や、ウェブサイトの作成、プログラミングなど、様々なタスクに特化してカスタマイズされたプラグインが存在します。
「ChatGPTを使ってみたけれど、うまく使いこなせなかった……。」という方は、自身の目的に合ったプラグインを試してみると、思い通りにChatGPTを使いこなせるかもしれません。
そして、ChatGPTのプラグインの中には、SEO対策に活用できるようなプラグインも多く登場してきています。
例えばですが、記事の企画立案や記事構成の作成、タイトルの案出しやサイトの分析など、SEOに関する様々な業務を効率化することができるようになっています。SEOに特化したプラグインも多くあるため、複雑な指示の必要もありません。
記事の後半では、SEOに活用できるChatGPTについて具体的に紹介いたしますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ChatGPTでプラグインを利用する方法
ChatGPTのプラグインをSEOに活用することはできますが、「そもそもChatGPTのプラグインってどうやって使うの?」と悩んでしまう方も少なくないかと思います。
以前まではChatGPTにプラグインの機能は無かったため、存在を知らなかったという方もいらっしゃるでしょう。
実は、ChatGPTのプラグインは、誰でも無料で利用することができるようになっていますし、難しい設定なども必要ありません。
SEOに活用できる具体的なChatGPTのプラグインを紹介する前に、ChatGPTでのプラグインを利用する方法について説明いたします。
まずは、既にお持ちのアカウントでChatGPTにログインをしてください。アカウントをまだお持ちでない方は、新規の登録を行いましょう。
ChatGPTにログインができたら、画面左上にある「GPTを探す」という項目を選択してください。
すると、GPTと呼ばれるプラグインをキーワードや機能から検索することができる画面が表示されます。
気になるプラグインが見つかったら、そのアイコンを選択してください。下記のようなポップアップが表示されます。
あとは、画面下にある「チャットを開始する」というボタンを選択すればOKです。
プラグインを使ったChatGPTとのチャットが開始されますので、チャットで指示を出したり、質問をしたりしましょう。
他に気になるプラグインがある場合は、先ほどと同じ流れでプラグインを探して、チャットを開始してください。
プラグインは複数利用できるので、気になるものはまず試してみると良いでしょう。
SEOに活用できるChatGPTのプラグイン
では、SEOに活用できるChatGPTのプラグインには具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、オススメのプラグインをまとめて紹介いたします。
気になるプラグインが見つかったら、先ほど紹介した方法で検索をして、チャットを開始してみてください。
Fully SEO Optimized Article including FAQ’s
まず紹介するのは、「Fully SEO Optimized Article including FAQ’s」です。
こちらは、記事のキーワードと文字数を指定すると、SEO用の記事を出力してくれるプラグインです。
タイトル、見出し、FAQ、まとめ等を指示しなくても自動で出力してくれるため、誰でも簡単にSEO対策がされた記事やページを作成することが可能です。
ただし、記事のテーマや記事のボリュームによっては、品質の低い内容がアウトプットされることもあります。
内容を自社のサイトに掲載しても良いかどうかはしっかりと人間が判断する必要があるでしょう。
SEO(Orren Prunckun)
次に紹介するのは、「SEO(Orren Prunckun)」です。
こちらは、URLとキーワードを入力すると、SEOの視点でサイトの分析を行ってくれるプラグインです。例えばですが、記事やページのタイトル、見出し、画像など、様々な要素についてSEOの分析を行ってくれます。
注意点として、ChatGPTの行った分析は英語で出力されます。
分析の出力後に日本語に翻訳する指示を出すと、分析内容をすぐに日本語化してくれるので、英語が苦手な方は翻訳を行いましょう。
ただ、やはり日本語に完全に対応しているわけではないので、ChatGPTからの提案内容が不自然な部分もあります。あくまでSEOの簡易的な分析として、参考程度に使ってみるのが良いでしょう。
Ecommerce SEO Product Description Writer AI GPT
次に紹介するのは、「Ecommerce SEO Product Description Writer AI GPT」です。
こちらは、ECサイトにおけるSEO対策や商品紹介文の作成が効率化できるプラグインです。
画像や商品の概要をアップロードすると、それに対応した商品の説明文やオススメのキーワードを提案してくれます。
AmazonやShopifyなど、利用するECサイトの指定もでき、利用するプラットフォームに合わせた商品紹介文を作成することが可能です。
ECサイトで複数の商品を扱っており、効率的に商品紹介文を作成したいという方には特にオススメなプラグインです。
Copywriter GPT – Marketing, Branding, Ads
最後に紹介するのは、「Copywriter GPT – Marketing, Branding, Ads」です。
こちらは、目的に合わせてキャッチコピーや広告用のテキストを作成してくれるプラグインです。
例えばですが、記事内で商品を紹介する際のキャッチコピー作成や、記事のタイトル付けなどに活用できます。
自社のサイトで活用する際は、このプラグインを使いいくつかの案を作成してみて、その中から良い文章を選ぶと失敗しにくいはずです。
もちろん、ChatGPTのアイデアを元に、人間がブラッシュアップをして文章を考えるというのも良いでしょう。
ChatGPTのプラグインをSEOで活用する際の注意点
以上、SEOに活用できるオススメのChatGPTのプラグインをまとめて紹介いたしました。
どのプラグインも無料で使えて便利なので、ぜひ活用してみてください。
最後に、ChatGPTのプラグインをSEOで活用する際の注意点についても解説いたします。間違った方法でSEO対策をしてしまうと、自社サイトの評価が下げられることもありますので、細心の注意が必要です。
ChatGPTのアウトプットをそのままは使わない
まず、SEO対策用に記事やページを作成する場合、ChatGPTのアウトプットをそのまま使うことはオススメしません。
最近は、ChatGPTのプラグインを使うことで、一見するとクオリティの高い文章を出力することもできるようになってきています。ですが、文章のテーマや指示の出し方によっては、情報が間違っていたり、浅い内容だけが出力されてしまったりすることもよくあります。
また、SEO対策を行い自社の売上や問い合わせに繋げるためには、競合よりも魅力的な情報を発信する必要があります。AIによって作成した情報は、競合も一瞬で同じレベルのアウトプットができるため、差別化には繋がりません。
自社でSEO対策用の記事やページを作成する際は、ChatGPTのアウトプットを参考にしつつ、自社独自のコンテンツになるように工夫しましょう。
AIでは書けないようなコンテンツを作成し公開することで、SEOでも評価されやすくなります。
様々なプラグインやツールを組み合わせる
次に、SEO対策を行う際は、様々なChatGPTのプラグインやツールをうまく組み合わせて活用することをオススメします。
現状では、ChatGPTの1つのプラグインだけを使って完璧なSEO対策を行うことは難しいです。
例えばですが、ChatGPTで大量に記事を作れるようなプラグインを使ったとしても、それだけで成果を出すことはできないでしょう。SEOで成果を出すためには、ユーザーが検索するキーワードや競合サイト等の分析を行い、戦略的に記事を公開していく必要があります。
ChatGPTのプラグインは便利ですが、それだけでは取得できないデータもSEOには多くあります。
SEOにおいては、ChatGPTだけを上手く使おうとするよりも、他のツールも組み合わせて活用した方が成果に繋がりやすいでしょう。
下記の記事では、SEOに活用できるオススメのツールをまとめて紹介しています。ChatGPTと組み合わせて活用してみてください。
日々情報収集を続けて、自分自身でも試行錯誤をしてみる。
最後に、日々AIやChatGPTに関する情報収集を続けて、自分自身でも試行錯誤をしてみることも重要です。
ChatGPTやAIの進化は早く、日々できることが増えたり、出力のクオリティが高くなったりします。
初期のChatGPTは「SEO等の記事作成には使えない」とSNS等で言われていました。ですが、今では多くのWEB担当者がChatGPTを活用し記事作成等のSEO業務を効率化するようになってきています。
そして、文章や記事制作だけでなく、画像や動画の生成、音楽の生成もAIでできるようになっており、クオリティも高くなってきています。AIの進化は人間の想像以上です。
現時点では微妙なChatGPTのプラグインもありますし、ChatGPTでは対応できないようなSEO業務も多くあります。
ですが、今後はさらに高性能なプラグインやAIツールが登場する可能性が高いでしょう。AIの活用に抵抗感がある方もいらっしゃるかと思いますが、この流れは不可逆です。
人間がより重要度の高い業務を行うためにも、日々情報収集をしたり、実際にAIを試してみたりすることに意識的に取り組んでみてください。
まとめ
ChatGPTのプラグインを活用することで、様々なSEO業務を効率化することが可能です。
プラグインを使えば、複雑な指示を出さなくても目的に合わせてChatGPTがアウトプットをしてくれます。
ただし、ChatGPTを使ってSEO対策を行う際にはいくつかの注意点があります。
ChatGPTのアウトプットをそのまま使ってしまうと、低品質なコンテンツを量産してしまい、自社サイトのSEO評価が下がってしまう可能性もあります。また、ChatGPTのプラグインだけを使って、全てのSEO業務を行うことは現実的に難しいです。
人間がやるべき業務と、AIで効率化する業務をうまく住み分けて、成果につながるSEO対策を行っていきましょう。