競合サイトの流入キーワードを無料で調査する方法は?オススメのツールも紹介。

競合サイトの流入キーワードを無料で調査する方法は?オススメのツールも紹介。
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SEO(Search Engine Optimization)において、競合サイトの流入キーワードを把握することは、検索エンジンでの検索順位を上げ、自社サイトのトラフィックを増やすために非常に重要です。

競合サイトがどのようなキーワードで検索流入を得ているのかを調査できる方法があれば、効率的にSEO戦略を計画することができますよね。

そして、競合サイトの流入キーワードを調査する方法には手動・目視で競合サイトを確認する方法と、専用のツールを利用する方法があります。

手動で調査する方法は手間と時間がかかるため、一般的にはツールを利用するケースが多いのではないでしょうか。

しかしツールの中には高額のものも多く、また様々な種類のツールがあることから、導入に二の足を踏んでいる方もきっと多いはずです。

今回の記事では、無料で競合サイトの流入キーワードを調査する方法に焦点を当て、具体的なツールや分析手法も合わせてご紹介します。

流入キーワード以外の競合分析も行いたいという方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

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目次

競合サイトの流入キーワードを無料で調査する方法は?

競合サイトのキーワードを調査するためには、さまざまな方法が存在します。

手動で競合サイトの情報を確認したり、無料のオンラインツールを使ったりすることで、費用をかけずにSEOにおいて重要な競合サイトの情報を得ることが可能です。

ここからは、競合サイトのキーワードを無料で調査するための代表的な方法をいくつか紹介します。

検索エンジンでキーワードを検索し調査する

自社の競合サイトが把握できていない場合や、他に競合がいないかを調査する場合には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで実際にキーワードを検索し、競合サイトがどの位置に表示されているかを確認します。

具体的には以下の手順で行います。

①キーワード選定

まず、自社サイトで重視するキーワードを選定します。

具体的には自社の商品・サービスに関係するキーワードや自社のユーザーが検索しそうなキーワード、既にサイト内で集客ができているキーワード等をいくつかピックアップします。

②競合サイトの特定

選定したキーワードで検索し、上位表示されているサイトを競合として特定します。

検索エンジンでの検索結果には「関連キーワード」「サジェストキーワード」なども表示されることがあります。

これらも併せて参考にすることで、競合サイトがメインキーワードだけでなく、どこまで関連キーワードを対策しているかについても理解することができます。

③競合サイトの分析

上位表示されている競合サイトが見つかったら、これらから紹介する競合サイトを目視で確認する方法やツールを利用する方法を使って分析します。

競合サイトを目視でチェックし分析する

競合サイトの流入キーワードを無料で調査するための最もシンプルな方法は、競合サイトを直接確認し、目視で分析することです。

目視で分析することで、競合サイトについて深く理解しながら調査が可能です。一方で、その分手間と時間はかかるので注意が必要です。

早速ですが、調査したい競合サイトの流入キーワードを目視で分析する手順について解説いたします。

①サイト構成の確認

調査したいキーワードの調査に加えて、以下の点をSEOやwebマーケティングの観点から確認・分析することで、より精度の高い競合分析を行うことができます。

<コンテンツ構成>

  • 記事の構成や見出しの使い方
  • キーワードの使用箇所や頻度

<メタ情報>

  • タイトルやメタディスクリプション※の書き方
  • キーワードの含め方

※記事の概要を紹介する100文字前後の文章のこと。検索結果の下にスニペット(説明文)として表示されています。

<内部リンク>

  • 対象の記事と関連記事が内部でどのように記事群としてつながっているか、といった内部リンク構造がどうなっているのか
  • アンカーテキストの使い方

※参考:今回の記事で掲載している内部リンクの例。

内部リンクの例

<外部リンク>

  • 外部サイトへのリンク(発リンク)の有無や、リンク先サイトの関連性・信頼性

<ユーザー体験>

  • サイトの読みやすさや使いやすさ(スマホでも見やすいか)
  • 滞在時間を増やす工夫の有無

<CV動線>

  • 問い合わせや資料請求などのCV(コンバージョン)への動線や訴求方法

②自社が取りこぼしているキーワードの推測

競合サイトのコンテンツから、自社が取りこぼしているキーワードを推測します。

  • 頻出する単語や表現に注目
  • 見出しや強調されている箇所のキーワードをチェック
  • 関連記事やサイト内記事のタイトルからキーワードを抽出

③継続的なモニタリング

  • 競合サイトの更新頻度や新規コンテンツをチェック
  • 定期的に上記の分析を繰り返し、変化を把握

この方法はツールを使用せず、手動でサイトの構造やコンテンツを確認する作業です。

競合サイトの戦略やSEO対策方法を深く理解するためには非常に有効ですが、時間と労力がかかります。

そのため、より正確で効率的な分析には、専門のSEOツールの利用を検討してみてください。

ツールを利用し分析する

競合サイトのキーワードを効率的に調査するためには、無料のSEOツールを活用する方法が効果的です。

ツールを活用することで、短時間で競合サイトの流入キーワードや検索順位、想定される流入数等のデータが分析できます。

無料で提供されているツールでも、基本的なキーワード分析や競合サイトの検索順位を確認することができるため、活用して損はありません。

記事後半では、具体的なオススメのツールについても紹介いたします。

競合サイトの流入キーワードが無料で調査できるオススメのツール

ここからは、競合サイトの流入キーワードを無料で調査するために役立つおすすめのツールを紹介します。

これらのツールは無料でありながら、自社のSEO戦略の立案に十分役立つ情報を提供してくれます。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

出典:ラッコキーワード

「ラッコキーワード」は、キーワードリサーチに特化したツールで、競合サイトの流入キーワードを調査するための第一歩としておすすめです。

このツールは、GoogleやYahoo!のサジェスト機能を使って関連キーワードを取得し、どのようなキーワードが検索されているのかを視覚的に確認することができます。

ラッコキーワードは特に、「ロングテールキーワード」(比較的競争が少ないが、検索ニーズがあるキーワード)の発見に役立ちます。

また、無料で使える機能が多く、初めてキーワードリサーチを行う方でも簡単に利用できるのが特徴です。

競合サイトの調査を行う場合は、具体的には以下の手順でキーワードを調査します。

  1. ラッコキーワードにログインします。
  2. サイトトップにある検索窓のタブを「サイト調査(競合調査等)」に切り替えます。
  3. 競合サイトのURLを入力します。
  4. 結果が表示されたら、「キーワード」タブを確認します。

無料版では推定流入数上位10件までのキーワードやSEO難易度を知ることができます。

キーワード調査回数は30回/日となっており、有料プランの「エントリー」にすると1,500回/月、最上位の「エンタープライズ」とすると50,000回/月まで調査回数を増やすことができます。

また、「競合抽出」機能では、URLを入力することで無料でも3件までの競合サイトを提示してくれます。新たな競合サイトを発見しサイト分析を行うことで、効率的にさらなる流入キーワードを見つけることができます。

ruri-co(るりこ)

ruri-co

出典:ruri-co

「ruri-co(るりこ)」は、類似キーワードの調査に非常に役立つ無料ツールです。

インターフェースが非常にシンプルで、使いやすい点が特徴です。

ruri-coは、具体的な競合サイトURLを直接入力して流入キーワードを調べることはできません。ですが、検索結果に表示される競合サイトの記事が、他にどのようなキーワードから流入されてきているかを調査することができます。

例えばですが、「HP制作」というキーワードで上位表示されている記事は、「ホームページ作成」「WEB制作」「WEB制作会社」などのキーワードでも上位表示されていることがあります。

このようなキーワードを見つけ出すことで、自社が狙うべきキーワードや作成するコンテンツの内容が検討しやすくなります。

またruri-coでは、調査キーワードで上位表示されている記事が、類似のキーワードで1ページ目に表示されている割合を「類似率」と定義しています。

ですので、検索ボリュームのある類似キーワードで「類似率」の低いキーワードを自社のコンテンツに含めることができれば、SEO上有利に働くと考えることができます。

そして、調査キーワードで上位表示された各webページのタイトルを一覧で確認することもできますので、競合サイトがどのような検索意図でコンテンツを作っているかを推し量ることもできます。

インターフェースは非常にシンプルで使いやすいruri-coですが、初めは「類似率」の考え方を理解するのが難しく、結果の見方がわかりにくいと思います。

こちらのサイトで具体的かつ分かりやすく解説されていますので、参考にしてください。

SEO対策に最適。検索キーワードの調査には無料で使える「ruri-co」がおすすめ。

検索順位チェッカー

検索順位チェッカー

出典:検索順位チェッカー

「検索順位チェッカー」は、特定のキーワードで競合サイトの検索順位を確認できるツールです。

使い方はいたってシンプル。検索窓に調べたい競合サイトのURLとキーワードを入力し、チェックボタンを押すだけです。

競合サイトの対象キーワードごとの検索順位と、キーワードに対応したページのヒット数が表示されます。

無料でも自社サイトや競合サイトの検索順位を把握できる上、会員登録も不要です。

自社や競合がどのキーワードで上位表示されているかを簡単に確認し、対策するべきキーワードを検討しやすくなります。

SimilarWeb

SimilarWeb

出典:SimilarWeb

「SimilarWeb」は、自社や競合サイトのトラフィックデータを簡単に分析できる人気のツールです。

イスラエル発のサービスで、世界中の4,000を超える企業に利用されています。

無料版でも、競合サイトがどの程度のトラフィックを得ているかや、主な流入経路(検索エンジン、ソーシャルメディア、ディスプレイ広告など)を確認することが可能です。

SimilarWebで流入キーワードを調査する方法は簡単です。

検索窓に競合サイトのURLを入力し、タブを「Search」に切り替えます。

無料版では上位5件の流入キーワード(有料版は無制限)が表示されます。

「Top Organic Keywords」が自然検索の流入キーワード、「Top Paid Keywords」がクリック課金型広告(ユーザーがクリックするたびに広告主が料金を支払う)からの流入キーワードを示しています。

また、「Similar Sites」タブでは、WEBサイトとして競合になるサイトを確認することができます。

Keywordmap

Keywordmap

出典:Keywordmap

「Keywordmap」は、競合分析に特化したツールです。

競合サイトの流入キーワードを深く掘り下げて調査できる点が強みであり、無料トライアルでも十分な情報を得ることができます。

無料トライアルは7日間使用できますが、トライアル終了後に自動課金されることはありません。

使い方はサイドバーの「WEBサイト分析」から「サイトキーワード分析」をクリックし、入力欄に競合サイトのURLを入力するだけ。

結果にはそのサイトが獲得しているキーワードの掲載順位と検索ボリューム、CPC(広告でのクリック単価)、競合性、想定流入数等が一覧で表示されます。

Keywordmapは、キーワードの検索ボリュームや競争率を視覚的に示すため、効率的にキーワードの選定や分析を行うことができます。

また、競合サイト比較機能を使えば、キーワードごとに自社と競合の順位が一覧表示されます。

これらのデータを元に、自社サイトが競合サイトに対してどのキーワードで対策しなければならないかを客観的に分析することができます。

競合サイトの流入キーワードを分析し活用するコツ

ここまで競合サイトの流入キーワードを調査する方法を解説してきました。

しかしSEO対策は調査して終わりではなく、調査した競合サイトの流入キーワードをその後どのように活用するかがより重要です。

ここからは、競合キーワードを自社のSEO戦略に活かすための具体的なコツを紹介します。

自社にも使えそうなキーワードを考える

競合の流入キーワードを分析することで、自社サイトにも応用できるキーワードを見つけることができます。

特に、競合が上位表示されているキーワードに着目し、同様のターゲットキーワードで自社のコンテンツを最適化することで、効率よくトラフィックの獲得が期待できます。

競合が力を入れているキーワードは、自社でも売上に繋がりやすいキーワードである可能性が高いため、積極的に対策を進めていきましょう。

SEOにおけるキーワードの考え方については、こちらの記事で詳細を解説しています。

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競合の弱いキーワードを狙って対策する

競合が上位表示されているキーワードばかりを追うのではなく、競合がまだ対策していない、あるいは弱いポジションにいるキーワードを狙う戦略も有効です。

このようなキーワードを見つけて対策を行うことができれば、比較的短期間で上位表示される可能性があります。

特にサイト内にコンテンツが充実しておらずSEO的に評価されにくい場合は、まずは競合の弱いキーワードを狙い地道に集客につなげていくことが大切です。

CVへの動線を分析し自社に生かす

競合サイトが特定のキーワードからどのように商品購入や問い合わせ、資料請求などのCV(コンバージョン)に繋げているかを分析することも重要です。

競合が商品を販売するためにどのようにページ構成や動線を工夫しているのかを確認し、自社のサイトでも同様の改善を施すことで、CVR(コンバージョン率)の向上が期待できます。

まとめ

今回の記事では、競合サイトの流入キーワードを無料で調査する方法と、おすすめのツールについて解説しました。

競合分析を行うことで、自社サイトのSEO戦略や施策をより効率的に改善することが可能になります。

目視でのチェックと無料ツールをうまく組み合わせて、競合のキーワード戦略を分析し、効率的なSEO対策を実施していきましょう。

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