Googleが提供するGoogleドライブは15GBまでなら無料で利用できます。ただし、容量がいっぱいになってしまったという方や、Googleの他の機能も使える有料プランについて詳しく知りたいという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではGoogleドライブの料金プランを徹底的に比較します。選び方や支払い方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Googleドライブとは?Googleドライブの基本的な機能・使方
Googleドライブとは、Googleが提供するクラウドストレージサービスのことです。15GBまでなら無料で利用でき、必要に応じてプランのグレードアップを検討するのがおすすめです。
本章では、まずGoogleドライブの基本的な機能や活用方法を5つ挙げて解説します。
- スマホやタブレットから使用・同期できる
- ファイルを共同編集できる
- クラウド上で写真やファイルを管理できる
- コメント機能でコミュニケーションが取れる
- Excelやwordと互換性がある
1.スマホやタブレットから使用・同期できる
Googleドライブは、スマホやタブレットからでも簡単にアクセスや利用ができます。
スマホやタブレットからはアプリをインストールすることで、どこにいてもファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりできます。
たとえば、社外にいる人がスマホで撮影した写真をドライブにアップロードすれば、社内のタブレットやパソコンからでも確認が可能です。複数のデバイスから使用できるため、出先からもスムーズに仕事を進められます。また、万が一デバイスを紛失してもクラウド上にデータが保管できるので安心です。
2.ファイルを共同編集できる
Googleドライブには、複数のユーザーが同時にファイルを編集できる共同編集機能があります。ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどのファイルを共有し、リアルタイムで編集内容を確認しながら作業することが可能。
また、変更履歴が残るようになっているため、誰がどの部分を修正したのかを簡単に追跡できます。共同編集をしたり変更履歴を確認したりする機能は、チームプロジェクトやグループにおいて有効で、業務の効率化を実現できます。
3.クラウド上で写真やファイルを管理できる
Googleドライブでは、写真やファイルをクラウド上で一元的に管理できます。Googleドライブへ写真やファイルをアップロードすれば、パソコンやスマートフォンのストレージ容量を節約でき、データを安全に保管できます。
また、Googleドライブ内ではフォルダを作成してファイルを整理したり、強力な検索機能によってあっという間にファイルにアクセスできたりします。
クラウド上にデータがあるためインターネットに接続さえできれば、どこにいてもデータへのアクセスが可能です。
4.コメント機能でコミュニケーションが取れる
Googleドライブのファイルにはコメント機能があり、共同編集者同士でコミュニケーションが取れます。
たとえば、ドキュメントやスプレッドシートではコメントや提案を追加すれば、フィードバックをリアルタイムで行えるため、作業効率が向上。コメントには返信機能もあるため、ファイル上でコミュニケーションが完結します。
さらに、解決済みの提案やコメントはアーカイブされるため、やり取りをあとから確認することも可能です。コメント機能は、リモートワークやチームでのプロジェクト管理において、意見の共有や問題の解決をスムーズに行うための強力なツールといえます。
5.Excelやwordと互換性がある
Googleドライブは、Microsoft ExcelやWordと高い互換性があります。特に、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントでは、保存時に元のフォーマットを維持したまま保存することも可能です。
また、スプレッドシートやドキュメントからMicrosoft形式のファイルとしてエクスポートできるため、異なるツールを使用しているユーザーとの間でもスムーズにファイルを共有できます。
Googleドライブの料金は15GBまでなら無料
Googleドライブの料金は、15GBまでなら無料で利用できます。15GBという容量には、Googleドライブ、Gmail、Googleフォトに保存されたすべてのデータが含まれます。
無料プランは日常的なデータの保存には十分な容量です。しかし、ビジネスでの利用には追加ストレージの検討が必須となる場合もあるでしょう。
本記事では、以下2通りのGoogleドライブの有料プランについて解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
- 100GB以上必要なら「Google One」
- 法人で利用するなら「Google Workspace」
100GB以上必要なら「Google One(グーグルワン)」
Google Oneは、基本的に個人やファミリーでの利用に適したサービスです。7種類のプランから選択できますが、2TB以上のプランはGoogleOneに加入してからでないと選択できません。選択可能なプランの数と種類は、国や地域によって異なります。
Google Oneに加入することで、最大5人のファミリーメンバーとプランを共有できるようになります。次章では、Google Oneのプラン内容と料金について詳しく解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
Google Oneのプラン内容
Google Oneのプラン内容は以下の通りです。
保存容量 | 特典 | サポート | |
Google One | 15GB | × | × |
Google One ベーシック | 100GB | ダークウェブのモニタリング複数デバイスが対象の VPN 保護ストレージの共有Google Play クレジット ¥600分 | ◎ |
Google One プレミアム | 2TB | ダークウェブのモニタリング複数デバイスが対象の VPN 保護ストレージの共有Google Play クレジット ¥600 分Google Workspace プレミアムの高度なビデオ会議機能高度な予約スケジュール機能 | ◎ |
Google One AIプレミアム | 2TB | ダークウェブのモニタリング複数デバイスが対象の VPN 保護ストレージの共有Google Play クレジット ¥600 分Google Workspace プレミアムの高度なビデオ会議機能高度な予約スケジュール機能Gmail や Google ドキュメントなどで Gemini Advancedと Geminiが使用可能 | ◎ |
Google Oneの料金
Google Oneの料金は以下の通りです。
プラン名 | 月額料金 |
Google One 15GB | 無料 |
Google One ベーシック 100GB | 250円 |
Google One プレミアム 2TB | 1,300円 |
Google One AIプレミアム 2TB | 2,900円 |
法人で利用するなら「Google Workspace」がおすすめ
「Google Workspace」とは、ビジネスに適したツールがパッケージになったサービスのことです。現在のGoogle Workspaceでは、Edition(エディション)によってプラン分けがされています。
最も人気で、標準的なプランが「Google Workspace Business Standard」。本章では、Google Workspace Business Standardをはじめ、それぞれのEditionの内容や料金について詳しく解説します。
Google Oneも含めた有料プランの料金比較表は、「【早見表】Googleドライブの有料プランの料金比較」をご覧ください。
Google Workspaceのプラン内容
Google Workspaceのエディションは3つに大別されます。1つ目が、ユーザー数が300人以下のみで契約できる「Google Workspace Business」のエディションです。
2つ目が、ユーザー数が300人以上に対応するエディション「Google Workspace Enterprise」。3つ目が、GmailやGoogleカレンダー機能がないエディション「Google Workspace Essentials」となっています。
以下に「Business」と「Enterprise」のエディションについて、プランの内容を抜粋してまとめました。
1人あたりのストレージ | ユーザー数 | ビジネス用メールアドレス | ビデオ会議と録画 | セキュリティと管理 | 共有ドライブ | |
Business Starter | 30GB | 300 | ◎ | 100人まで/録画× | 基本 | × |
Business Standard | 2TB | 300 | ◎ | 150人まで/録画◎ | 基本 | ◎ |
BusinessPlus | 5TB | 300 | ◎ | 500人まで/録画◎ | 高度 | ◎ |
Enterprise | 5TB(追加可能) | 無制限 | ◎ | 1,000人まで/録画◎ | エンタープライズ | ◎ |
参考元:柔軟な価格プラン オプションの比較 | Google Workspace
Google Workspaceの料金
Google Workspaceの料金は以下の通りです。
エディション名 | 月額料金 |
Business Starter | 680円(一人あたり・1年契約の場合) |
Business Standard | 1,360円(一人あたり・1年契約の場合) |
Business Plus | 2,040円(一人あたり・1年契約の場合) |
Enterprise | 要問合せ |
参考元:柔軟な価格プラン オプションの比較 | Google Workspace
【早見表】Googleドライブ有料プランの料金比較
Googleドライブの有料プランを料金で比較したいという方に向けて、早見表としてまとめました。以下は、2024年6月3日現在の料金です。
プラン | 月額料金 |
Google One 15GB | 無料 |
Google One ベーシック 100GB | 250円 |
Google One プレミアム 2TB | 1,300円 |
Google One AIプレミアム 2TB | 2,900円 |
Google Workspace Business Starter | 680円(一人あたり・1年契約の場合) |
Google Workspace Business Standard | 1,360円(一人あたり・1年契約の場合) |
Google Workspace Business Plus | 2,040円(一人あたり・1年契約の場合) |
Google Workspace Enterprise | 要問合せ |
クラウドストレージサービスは、料金だけではなく自社のニーズに合うかどうかも選ぶ際の重要なポイントとなります。
Googleドライブの有料プランの選び方については、「Googleドライブのプランの選び方」をご覧ください。
Googleストレージ有料プランの支払い方法
Googleドライブの有料プランでは、以下の支払い方法が選択できます。
利用可能な支払い方法 | 通貨 | |
Google One | クレジットカードPayPalGoogle Play の残高 | ー |
Google Workspace | クレジットカードデビットカード | 日本円米ドル |
たとえば、米国ではGoogle Oneの支払いに銀行口座を使用できます。Google OneもGoogle Workspaceも国によって利用可能な支払い方法は異なりますので、支払元の国が日本でない場合は必ずGoogle OneもしくはWorkspaceのヘルプページをご覧ください。
参考元
1.カードを変更してお支払いに関する問題を解決する|GoogleOne ヘルプ
2.利用可能なお支払い方法(国別)|Google Workspace管理者ヘルプ
Googleドライブのプランの選び方
クラウドストレージサービスは、自社に合うプランを選択することが最も重要です。そこで、本章ではGoogleドライブの有料プランを選ぶ際におすすめの選び方を3つ挙げて紹介します。
- 使用目的から選ぶ
- 必要なストレージ容量で選ぶ
- 必要な機能で選ぶ
1.使用目的から選ぶ
Googleドライブのプランを選ぶ際には、使用目的を明確にすることが大切です。
たとえば、組織で複数の社員とファイルを共有・共同編集する必要がある場合には、Google Workspaceの導入を検討すると良いでしょう。一方で、個人事業主としてファイルのバックアップや写真の保存が主である場合には、Google Oneの導入がおすすめです。
このように使用目的に応じてプランを選ぶことで、最適な機能とストレージの容量を確保できます。
2.必要なストレージ容量で選ぶ
Googleドライブのプランを選ぶ際には、必要なストレージ容量を考慮することも大切です。
たとえば、新しい部署の創設や人員増強で保存するデータの増加が見込まれる場合は、現在の使用状況と将来のニーズを見越して、余裕のあるプランを選ぶことが望ましいです。
3.必要な機能で選ぶ
Googleドライブのプランを選ぶ際には、プランに含まれる機能を比較するのも大切です。
たとえば、頻繁にビデオ会議を行う企業でユーザー数が300人以下の場合、ビデオ会議を録画できる「Business Standard」以上のプランが適しています。また、高度なセキュリティ機能や管理機能が必要な場合、Business PlusやEnterpriseの導入がおすすめです。
自社に必要な機能に応じて最適なプランを選ぶことで、より便利で効果的にGoogleドライブを利用できます。
GoogleOneが向いている人
Google Oneは基本的には個人アカウント専用のサービスです。社員一人ひとりにアカウントを付与して契約することも可能ですが、法人として契約するのであればGoogle Workspaceの導入が向いているでしょう。
よって、Google Oneは以下のような人に向いているサービスといえます。
- 個人事業主の方
- 家族で事業を経営している方
- 個人のカメラマンや動画編集者
- VPNサービスを利用してオンラインのプライバシーを守りたい個人の方
- 手頃な価格で追加ストレージが必要な個人の方
Google Workspaceが向いている人
Google Workssspaceは、ビジネスユーザーに適したサービスが豊富です。また、教育機関向けとしても、効率的なコラボレーションツールや高度な管理機能、セキュリティ機能が提供されています。
よって、Google WOrkspaceは主に以下のような人に向いているサービスといえます。
ビジネスで利用したい企業の場合
- チームでの効率的なコラボレーションが必要な企業
- 専用ドメインのメールアドレスを利用したい企業
- データセキュリティを重視する企業
- ユーザーやデバイスを管理者が一元的に管理したい企業
- 大量のストレージが必要な企業
規模が大きい企業の場合には、Google Workspaceの代理店契約の検討をおすすめします。
自社のニーズに合うクラウドサービスを導入して業務の効率化を図ろう
今回は、クラウドサービスであるGoogleドライブの有料プランについて、料金やプラン内容、プランの選び方などを紹介しました。
そもそも、Googleドライブとは、オンラインでファイルの保存ができるクラウドサービスです。Googleドライブの特徴として、以下の5つが挙げられます。
- スマホやタブレットから使用・同期できる
- ファイルを共同編集できる
- クラウド上で写真やファイルを管理できる
- コメント機能でコミュニケーションが取れる
- Excelやwordと互換性がある
個人で100GB以上必要であれば「Google One」を、法人向けサービスが充実しているプランなら「Google Workspace」の導入がおすすめです。
ぜひ本記事を参考に、自社のニーズに合ったGoogleドライブのプラン、クラウドサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。