自社のホームページを制作し、コンテンツも充実させているのに、成果を感じられないということはありませんか。そのようなときは、ホームぺージのアクセス数が少ないことが原因かもしれません。アクセス数が増えない限り、コンバージョン数は伸びないでしょう。
成果を出すには、自社サイトのアクセス数と平均的な目安を知り、比較することが大切です。そこで、効果を出すのに必要なアクセス数の目安や、自社サイトのアクセス数を知る方法をまとめました。
もし、アクセス数が少なかったとしても、がっかりする必要はありません。アクセス数を増やす方法も紹介いたします。現在の自社のホームぺージが持つ課題解決策が見え、改善につなげられるでしょう。
ホームページのアクセス数の種類3つ
アクセス数とは、簡単にいうと、ホームページを訪問してくれたユーザー数のことです。ひとことにアクセス数といっても、さまざまな種類がありますので、ここでは、代表的なアクセス数である以下3つを紹介します。
- ページビュー数
- セッション数
- ユーザー数
1 ページビュー(PV)数
「ページビュー数」は省略して「PV」とも呼ばれ、特定の期間内にホームぺージに訪れたユーザーが見たページの総数のことです。
例えば、1人のユーザーがホームぺージのうち3ぺージを見た場合は、ページビュー数は「3PV」となります。また、ページ更新をしたり、戻るボタンで前ページに戻ったりした場合も、PV数にカウントされます。
あるユーザーが以下のようにページを閲覧したと仮定します。
- ページAを閲覧
- ページBを閲覧
- 戻るボタンでページAへ遷移
この場合は以下のようにカウントされます。
ページA:2PV
ページB:1PV
合計:3PV
2 セッション数
「セッション数」とは、特定の期間内にホームぺージに訪問したユーザーの訪問回数のことです。ユーザーがホームページに訪問してから離脱するまでを1セッションとしてカウントします。
セッション数は、以下のタイミングでリセットされます。
- 午前0時を超えたとき
- Webサイト内で最後に行ったアクションから30分以上経過
また、セッション数はページにアクセスした回数ではなく、ホームぺージに訪問した回数をカウントします。
例を挙げて、セッション数をカウントしてみましょう。
19:00 ホームぺージを訪問
19:15 上記の同じホームぺージに再訪
22:00 上記の同じホームぺージに再訪
セッション数:2
3回ホームページを訪問していますが、2回目は30分以内に再訪していますので、1回目と2回目の訪問は合わせてセッション数1とカウントします。一方、3回目は30分以上経過してから訪問していますので、セッション数は1です。したがって、ユーザー1のセッション数は2です。
23:50 ページAを閲覧し離脱
0:05 上記の同じホームぺージのページに再訪し、AとBを閲覧
セッション数:2
最初の訪問から次の訪問まで30分経過していませんが、日付をまたいだため、セッション数がリセットされます。23:50と0:05に1回ずつ訪問したとみなされ、セッション数は2です。
3 ユーザー数(UU数)
ホームぺージに訪れた総数を「ユーザー数」といい、「ユニークユーザー」とも呼ばれ、「UU」と略されます。
ユーザー数は、ブラウザに記録された情報であるCookie(クッキー)をもとに計測するため、同じユーザーが何度も同じホームぺージに訪問しても1ユーザーとしてカウントされます。
例えば、あるユーザーが同じ日に3回、同じホームぺージにアクセスしたとします。
19:00 ホームぺージを訪問
19:15 上記の同じホームぺージに再訪
22:00 上記の同じホームぺージに再訪
ユーザー数:1
この場合はユーザー数は1。なお、前述したセッション数は2としてカウントされます。
当社では、アクセス数を増やすべく、自社サイトにて施策を実施しました。すると、1年間でページビュー数595%アップ、コンバージョンは月4件から42件へと11倍に増やすことに成功。
実施したのは、半年間、新たな記事を毎月20記事作成したことです。さらに、次の半年間は、20記事作成に加えて、毎月10記事のリライトも実施しました。
ホームページのアクセス数の目安とは?
自社のホームページで成果を出そうとしているなら、自社サイトのアクセス数が少ないのか、多いのか気になるのではないでしょうか。
次からはホームページのアクセス数の目安を紹介します。アクセス数には、前述したようにいくつかの種類がありますが、ここではページビュー数の目安を取り上げます。
ページビュー数を取り上げる理由は、ページビュー数はホームページの改善点の有無を探る基準になるためです。例えば、ページビュー数が少ないということは、顧客や見込み客も少ないことを示しますから、ホームぺージに何らかの課題があることが推測できます。
コーポレートサイトのPV数の目安
- 1か月の目安:3,000~10,0000PV
コーポレートサイトのページビュー数の目安は、企業やサービス・商品の知名度によってバラつきがありますが、1か月あたり3,000から10,000ほどです。
上記の目安よりもページビュー数が少ない場合は、集客を増やす必要があります。検索の上位表示を狙って、SEO対策を講じましょう。
オウンドメディアのPVの目安
- 1か月の目安:10,000~100,000PV
オウンドメディアのページビュー数は、少なくとも10,000PVは欲しいところです。
上記の目安よりもページビュー数が少ない場合は、実施しているSEO対策に課題がある可能性がありますから、コンテンツの見直しが必要です。
- ユーザーの検索ニーズにかなった内容を発信しているか
- コンテンツの内容は信頼性や専門性があるものか
- 選定したキーワードはユーザーのニーズにマッチしているか
検索結果で上位表示されるようになり、ページビュー数を集められれば、問い合わせなどのコンバージョンにつながる可能性が高まるでしょう。
アクセス数を増やすときの注意点
アクセス数は、多ければ良いというわけではありません。アクセス数が多くても、ユーザーのニーズを満たせなければ、すぐに離脱してしまうでしょう。
ホームページの目的は、お問い合わせなど、「コンバージョン(CV)」を出し、売上を上げることです。したがって、やみくもにアクセス数を増やすのではなく、コンバージョン数を向上させ、売上につながるホームぺージを目指しましょう。
CVを獲得できるアクセス数と計算式
コンバージョンを獲得するには、一定数のアクセス数が必要です。目標としているコンバージョンを得るためには、どのくらいのアクセス数が必要か把握しましょう。
必要なアクセス数の目安は、コンバージョンから逆算して導き出せます。
アクセス数に対して、コンバージョン率は1〜1.5%といわれていますから、1件のコンバージョンを得るには最低でも100件のアクセスが必要です。目標とする月間のコンバージョン数に100を掛ければ、必要なアクセス数がわかります。
月間のアクセス目標数=目標とする月間コンバージョン数×100
(例)毎月30件の問い合わせ(CV)が欲しい場合
30CV×100=3,000
最低でも、月間3,000件のアクセス数が必要です。
自社ホームページのアクセス数を確認する方法
目標のコンバージョン数を得るために必要なアクセス数がわかったら、次は自社のホームページのアクセス数を確認してみましょう。
Googleアナリティクスを使うと、ページビュー数を確認できます。
GoogleアナリティクスでPV数を確認するには?
Googleアナリティクスの画面左側にあるメニューから、以下の順番でクリックします。
- 行動
- サイトコンテンツ
- すべてのページ
以下のように、対象となる期間のページビュー数の推移を折れ線グラフや数値で確認できます。
表示されたページの下部にある検索窓にページビュー数を確認したいページのURLを入力すると、ページごとのページビュー数が確認できます。
ホームページのアクセス数を増やす方法5つ
自社サイトのアクセス数が少ない場合や、コンバージョン数を向上させたいときには、アクセス数を増やす施策を行いましょう。
アクセス数を増やせば、顧客や見込み顧客が獲得でき、コンバージョン数向上のチャンスが広がります。
次からは、ホームぺージのアクセス数を増やす5つの方法を紹介します。
1.ユーザーファーストの見やすいデザインにする
Googleは、ユーザーに満足してもらえるようなホームぺージを検索結果の上位に表示させる傾向にあります。
ユーザーに満足してもらうには、まず、ユーザーが欲しい情報を見つけやすいデザインであることが重要です。どこに欲しい情報があるのか見つけにくかったり、欲しい情報が得られなかったりすると、ユーザーは離脱してしまうでしょう。
そのため、情報がどこにあるのかわかりやすいサイト設計をしましょう。サイト内を効率よく循環できるよう、内部リンクを設置するのも手です。
2. ユーザーのニーズを満たすコンテンツを増やす
ユーザーが知りたい情報や解決策を得られるコンテンツを増やせば、ブックマークされたり、再訪してもらえたりして、アクセス数が増加するでしょう。
ユーザーのニーズを満たすには、以下のポイントを重視すると良いです。
- ターゲットのニーズに沿った情報を発信する
ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作るには、ターゲットのペルソナを明確にしましょう。ペルソナが明確になれば、的確にニーズを把握でき、解決となるような情報を発信できます。
- コンテンツ量を充実させる
情報量が少なすぎると、短期間のうちにユーザーが読み切ってしまうかもしれません。ユーザーにリピーターになってもらうには、すぐに読み尽くされないよう、多くのコンテンツを用意しましょう。また、ユーザーは最新の情報を求めますから、情報が古いと読んでもらえないかもしれません。常に新しい情報を発信したり、リライトしたりしてアップデートすることも大切です。
3.SEO対策を講じる
アクセス数を増やすには、検索エンジンからの流入を増やすSEO対策を講じることが効果的です。なぜなら、検索エンジン経由でホームぺージに訪問するユーザーが最も多いからです。
SEOとは、特定のキーワードで検索されたときに、自分のホームページを検索エンジンの検索結果の上位に表示させる施策のことです。
自分のホームページを上位表示できれば、多くの人の目に留まり、アクセスしてもらえやすくなります。
SEO対策を意識してコンテンツを作成すれば、効率的にアクセスを増やせます。
コンテンツ量が豊富で、定期的にコンテンツを更新もしているのに、なかなか成果に結びつかないときは、SEOが課題になっていることが多いものです。キーワードやコンテンツ内容を見直して、適切にSEO対策が成されているか、確認すると良いでしょう。
4.レスポンシブ対応を導入する
レスポンシブ対応とは、パソコンで見てもスマートフォンで見ても、レイアウトが崩れることなくホームぺージが表示されるデザインのことです。
近年、スマートフォンが普及したことにより、多くのユーザーはWebサイトをスマホで閲覧しています。
このような背景から、Googleはスマホで検索された場合、スマホ対策しているサイトを検索結果で上位表示するようになりました。そのため、レスポンシブ対応を導入すれば、スマホからの流入を取りこぼすことなく、アクセス数を稼げるでしょう。
5.SNSを活用する
企業でSNSのアカウントを作り、認知度を高めるのも効果的です。SNSで窓口を広げれば、キーワードの検索では自分のホームページにたどり着けないユーザーも集客できるでしょう。
SNSは無料で登録できるので、コストをおさえながら自社や自社製品、サービスなどの認知度を高められます。SNSで自社製品やサービスに興味を持ったユーザーが、自社ホームぺージにアクセスしてくれるかもしれません。
まとめ
アクセス数が少ないと感じる場合は、この記事で紹介した施策を実施してみましょう。しかし、アクセス数を増やすことがゴールにならないよう、お気を付けください。アクセス数を増やしても、コンバージョンに至らなければ、成果を得られないためです。
アクセス数が多いにもかかわらず、なかなかコンバージョンを得られないというときは、プロに相談するのがおすすめです。プロに任せれば、隠れていた課題を抽出でき、効果的な施策を打ち出せ、成果を出せるホームぺージにブラッシュアップできるでしょう。