Instagram(インスタグラム)の新機能「地図検索(インスタマップ)」をご存知でしょうか。
カフェやレストラン、美容室、観光スポットなど周辺の人気スポットを探せる地図検索機能で、2021年6月に正式に日本国内での提供を開始しました。知りたいエリアの周辺スポットがユーザーの投稿画像付きで表示されるので、これからGoogleマップよりも主流になるのでは?!と言われるほど注目を集めています。
そこで本記事では、インスタグラムの地図検索機能の概要やGoogleマップとの違い、使い方や知っておきたい便利機能までを徹底解説していきます。この実装を機に店舗側が備えておくべき対策も解説しておりますので、
「今話題のインスタのマップ検索って何?」
「Googleマップと何が違うの?」
「地図機能の使い方や活用方法を知りたい」
というオーナー様は必見です!
今後、競争が激化すると予想されるため、対策するなら早めがおすすめです。
インスタグラムの新機能「地図検索(インスタマップ)」とは?
「地図検索(インスタマップ)」とは、
地図のアイコンをタップすると、近隣の人気スポットがフィード投稿とともに地図上に表示される機能です。
株式会社RadixがInstagram利用者12.2万人に実施した「インスタの利用方法」について調査によると、
「お店探しをする際にインターネットではなくInstagramを使う」
と回答した人は半数以上を占めている結果が出ています。
引用:株式会社Radix「インスタの利用方法」について調査
理由としては、ユーザーが「雰囲気のわかる写真」のように視覚的な情報を店舗探しの判断材料としているためです。
また、「評価や人気度合いが投稿数からわかる」のも、利用する目的の一つとなっているようです。
インスタマップでは、
- 「カフェ」
- 「美容院」
- 「ホテル」
- 「観光名所」
など、カテゴリ別検索やハッシュタグ検索も可能。
ユーザーはお店の雰囲気やメニューの写真とあわせて、投稿者のコメント欄からリアルな口コミを見られるメリットがあります。
店舗側も、お店の情報を見てもらえる機会が増えるため、集客効果が期待できるでしょう。
ユーザーの現在地から周辺のスポットを検索し、Instagramの地図を確認しながら目的地を目指すことも可能。
Googleマップをわざわざ開く必要もなく、店舗情報の閲覧や予約もできるので、
店舗探しから予約、実店舗への移動まで1つのアプリ内で完結できる
という大きな強みが魅力となっているようです。
「インスタマップ」と「Googleマップ」地図検索機能の違い
地図検索といえばGoogleマップが有名ですが、
「インスタマップってGoogleマップと何が違うの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
確かに似ているところも多いのですが、特徴や強みが異なります。それぞれの違いを簡単にまとめました。
インスタマップ | Googleマップ |
店舗に関するユーザーの投稿写真が見られる | ローカルガイドによる口コミが見られる |
飲食店や美容院、ホテルなど特定の業種の検索に特化している | あらゆる場所の店舗を検索できる |
店舗探し・画像検索、予約、現地までのアクセスが1つで完結できる | 目的地までのアクセス方法の検索に強い |
インスタマップ |
店舗に関するユーザーの投稿写真が見られる |
飲食店や美容院、ホテルなど特定の業種の検索に特化している |
店舗探し・画像検索、予約、現地までのアクセスが1つで完結できる |
Googleマップ |
ローカルガイドによる口コミが見られる |
あらゆる場所の店舗を検索できる |
目的地までのアクセス方法の検索に強い |
前述したとおり、インスタマップの最大のメリットは、
周辺の人気スポットを簡単に調べられ、さらに位置情報を確認してそのまま目的地までのアクセスを調べられること。
公式アカウントが登録されていれば、営業時間やお店のホームページといった店舗情報も見ることができ、店舗へ連絡するのも簡単なので、非常に便利な機能となっています。
企業のメリットは?
インスタマップは、ユーザーだけでなく店舗や企業側にも大きなメリットがあります。
位置情報と一致している公式アカウントが表示されるため、店舗にとってはお店を発見してもらえるチャンスに繋がるため。
また、SNSではリアルな口コミが投稿されているため、高い集客力が期待できます。
ユーザーが投稿写真や口コミを見て行きたいと思ったら、DMやホームページ、電話番号から予約する流れを作りやすくなるのもポイントです。
SNSマーケティングツールについて解説した記事がありますので、こちらも参考にしてください。
インスタマップの地図検索機能の使い方
インスタマップには3種類の検索方法があります。
- 現在地から近隣のお店を探す
- エリアを手動で指定して周辺スポットを見る
- ハッシュタグ検索で詳しく調べる
それでは、画像付きで解説していきます。
1.現在地から近隣のお店を探す
まず、インスタグラムのアカウントを立ち上げて、画面下の虫眼鏡のアイコンをタップ。
現在地から調べる場合は、Instagramアプリに位置情報の利用を許可しておいてください。
検索タブ画面の右上の地図マークをタップすると、マップ画面が出てきます。
マップ画面の右上にある現在地ボタンをタップすると、今いる現在地の周辺スポットが表示されます。
画面下に表示されている「近くで人気」を上にスライドすると、周辺のスポット名や現在地からの距離、投稿画像などが一覧で表示されます。店舗をクリックすると、店舗の人気投稿や最近の投稿画像がユーザーの投稿文とともに見られるようになります。
カフェや美容院など特定のカテゴリーを調べたい時はカテゴリ名をタップすると、該当する周辺店舗だけが表示されます。
2.エリアを手動で指定して周辺スポットを見る
知りたいエリアを、手動で設定する方法もあります。
現在地の時と同じく、検索ページから右上の地図マークをタップしてマップ画面を開いてください。
まず、知りたいエリアまでマップを指でドラッグさせましょう。
ドラッグしただけでは投稿がヒットしないので、画面上の「このエリアを検索」をタップしてください。
3.ハッシュタグ検索で詳しく見る
カテゴリ検索では「レストラン」「美容院」「ラーメン」など大まかなカテゴリしか表示されません。
そこで活用したいのが「ハッシュタグ検索」です。
マップでエリアを特定させたら「近くで人気」の右側にある虫眼鏡のアイコンをタップしてください。
検索画面が出てきますので、検索窓に「イタリアン」「和食」など詳細なキーワードを入れてみてください。
入力するとハッシュタグ一覧が表示されるので、自分の知りたいタグを選択しましょう。
マップで表示しているエリア内で、ハッシュタグのキーワードにヒットした投稿が表示されます。
インスタマップの役立つ機能3選
インスタマップには、店舗探しに活用したくなる機能が充実!
さらに使いこなすために、知っておきたい便利機能を3つご紹介します。
1.営業時間や店舗情報が見られる
インスタマップに表示されたスポットの中で、気になるお店が見つかったら店名部分をタップしてみてください。
店舗名の下の「情報を見る」をタップすると、そのお店の住所や営業時間、価格帯や公式ホームページを見ることができます。ブラウザでお店情報を確認する必要がなくなるので、お店探しに非常に便利です。
2.予約や注文ができる
お店側の設定情報にもよりますが、店舗情報の箇所に「電話する」「問い合わせ」「料理を注文」といったボタンが表示されることがあります。
ここをタップすると、ここから店舗に電話できたり、メールで問い合わせをしたり、Uber Eatsなどの宅配デリバリーサービス、席予約サイトに飛ぶことができるのです。
ユーザーが予約や問い合わせをしやすく、店舗にとっても高い集客効果が期待できること間違いなしです。
3.お店への行き方を簡単に調べられる
行きたいお店も決まり、予約も完了したら、次に知りたいのはお店へのルートですよね。
店舗画面の「情報を見る」に記載された住所をタップすると、スマホにあるデフォルトの地図アプリまたはGoogleマップのアプリに切り替わり、店舗へ簡単にアクセスすることができます。
- リサーチしてお店を決める
- ホームページや席予約サイトから予約
- 予約できたらお店へのアクセスを調べるためにGoogleマップ
といった一連の作業が、インスタマップなら1つで完結できるので非常に便利です。
店舗がインスタマップの地図検索に備えておくべき3つのこと
インスタマップは、ユーザーにお店の存在を知ってもらうきっかけの一つになります。
お店の雰囲気やリアルな口コミが見えるユーザーの投稿のほかに、営業時間や問い合わせ、店舗へのアクセス誘導まで行えるインスタマップは「宣伝」「集客」「予約」がワンストップで行えるので、店舗側にとっても大きなメリットになります。
特に今のコロナ禍において、多くの店舗経営者はこのインスタマップで検索において優位に立てるようあらゆる対策を打ってくるはずです。店舗スタッフは、投稿画像のクオリティアップや投稿頻度の強化、掲載内容の充実、ハッシュタグ戦略など、より一層求められるでしょう。
ビジネスアカウントへの切り替え
お店の住所や電話番号、問い合わせボタンなどを設定するには、「ビジネスアカウント」である必要があります。
店舗用のInstagramをお持ちのオーナー様の中で、個人用アカウントを使っている方もいると思います。
今後Instagramがどう変わっていくのかわかりませんが、「ビジネスアカウント」に切り替えていない方は、この機会に実施しておきましょう。
位置情報の追加
インスタマップに表示されるためには、投稿に位置情報を付与する必要があります。
自社のアカウントから投稿する際は、必ず位置情報を紐づけしましょう。
正しい店舗情報の登録
Instagramのビジネスアカウントには、「ビジネス情報」というプロフィール項目があります。
インスタマップの地図検索を使った集客は、これから加速していくと予想されます。
間違った情報や古い情報がたくさんの目にさらされれば、お店のイメージダウンになる可能性も。
したがって対策に向けて、正しい情報かつ最新であることが重要です。
店舗の業種・カテゴリのほかに、住所や電話番号、営業時間、URL、メールアドレスなど正しい情報を登録しましょう。
すでにビジネスアカウントを持って運用している場合も、誤った情報が載っていたり昔の情報のままだったりしないか、改めて確認しておくことをおすすめします。
魅力的な投稿コンテンツやレビューを増やす
地図検索で店舗概要とともに表示されるのが、店舗スタッフや過去に来店した一般ユーザーによる投稿内容やレビュー(UGC)です。
店舗主体ではないユーザー自身による投稿なので、信頼性が高く共感を得られやすいです。
また、一般ユーザーならではの視点で店舗・商品・サービスを紹介してもらえるので、店舗側の視点でわからなかったアピールもできるでしょう。
店舗側の対策としては、「写真投稿をすれば500円OFF!」などの特典サービスの提供や、思わず投稿したくなる雰囲気作りを行いましょう。
SNS運用代行会社などはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
本記事では、Instagramに新しく導入された地図検索機能「インスタマップ」の基本と店舗が行うべき対策をご紹介しました。
インスタマップの魅力は、店舗情報からアクセスの確認までを一貫して行える機能です。
今後も需要が拡大することは間違いありません。
まだ始まったばかりなの機能なので、競合が少ない今のうちからSNSマーケティングの対策を行っておきましょう。