自社のWEBマーケティングを行う上で、自社のビジネスに繋がる「検索キーワード」は何かを考えることは極めて重要です。
ユーザーが検索エンジンを使ってキーワードを検索するタイミングは、「商品を購入したい！」「悩みを解決したい！」「情報を知りたい！」といったニーズが行動に変わる瞬間でもあります。
自社のビジネスに繋がる検索キーワードからユーザーを集客することができれば、自然と商品やサービスが売れたり、問い合わせが発生したりする状況が期待できるでしょう。
具体的な方法としては、SEO（検索エンジン最適化）対策や検索広告の出稿を組み合わせることで、自社のビジネスに繋がる検索キーワードでの集客を行えます。
一方で、自社のビジネスに繋がる検索キーワードを見つけることは意外と難しいものです。自分の力だけでキーワードを考えようとすると、どうしても思いつくキーワードが偏ってしまったり、競合と同じようなキーワードばかりしか思いつかなかったりします。
そんな時に役立つのが「キーワード抽出ツール」です。
今回の記事では、キーワード抽出ツールを活用する方法や、オススメのキーワード抽出ツールについて具体的に解説させていただきます。
キーワード抽出ツールとは？
まず、そもそもキーワード抽出ツールとはどのようなものなのでしょうか？
キーワード抽出ツールとは、自社サイトや競合サイトの情報を入力することで、データを元に関連するキーワードを抽出してくれるツールの事です。
ツールを使って幅広いキーワードを抽出することで、SEO対策を踏まえたコンテンツの作成や検索広告の出稿を計画しやすくなります。
キーワード抽出ツールには有料のツールもありますが、無料で使えるツールも多くあります。まずは無料のツールを試してみて、機能に物足りなさを感じたら有料のツールも検討してみると良いでしょう。
キーワード抽出ツールを活用することで、誰でも簡単に自社のビジネスに関連する検索キーワードを集めることが可能になり、自社のビジネスに合わせたWEBマーケティング施策に取り組みやすくなります。
キーワード抽出ツールを活用する方法は？
キーワード抽出ツールは、自社の目的に合わせて様々な方法で活用をすることが可能です。
ここからは、キーワード抽出ツールを活用する方法にどのようなものがあるのか、具体的に解説させていただきます。
競合サイトのキーワードを抽出する
まず、キーワード抽出ツールを使うことで、競合サイトが検索流入を獲得しているキーワードが簡単に抽出できます。
競合サイトの集客キーワードを抽出することで、実際のデータを元に競合サイトのSEO戦略や広告戦略が分析できます。また、分析を元に自社サイトのSEO戦略や広告戦略を考えることも可能です。
例えばですが、競合のサイトが集客に力を入れているキーワードは、問い合わせや売上等に繋がるキーワードである可能性が高いです。
抽出したキーワードを元に、自社のサイトでもそのキーワードへの対策を強化することで、効果的なSEO対策や広告出稿が行えます。
ただし、競合のサイトと同じキーワードを狙ってSEO対策を行う場合は、「そのキーワードで自社のサイトが検索上位に表示されることができそうか？」という点まで考えておく必要があります。
ただやみくもに競合のサイトと同じキーワードを狙ってコンテンツを作成しても、それだけでは検索結果で上位表示されず、集客に繋がらない可能性もあります。少なくとも、コンテンツの質や関連記事の充実といった点で競合のサイトに勝てそうにないキーワードを選んでしまった場合、自社のサイトがその検索結果で上位表示されることは難しいでしょう。
もし競合のサイトが力を入れているキーワードでの上位表示が難しそうな場合は、競合が対策できていないキーワードを調査して、自社サイトで対策を強化するという戦略も考えられます。
同様に検索広告においても、競合と同じキーワードばかりを狙っていく場合は費用対効果が悪くなってしまう傾向があるので注意が必要です。
自社サイトと関連性の高いキーワードを抽出する
次に、キーワード抽出ツールを使うことで、自社サイトと関連性の高いキーワードを簡単に抽出することが可能です。
SEOや検索広告の考え方に慣れていないと、自社のビジネスに合ったキーワードを考えるのは意外と難しいものです。自分のアイデアだけでキーワードを考えようとすると、どうしても偏ったキーワードばかりが思いつくこともあるでしょう。
キーワード抽出ツールを使うことで、効率よく自社サイトと関連性の高いキーワードが抽出できます。キーワードを考える時間の短縮になるのはもちろん、ある程度網羅的に自社サイトと関連性のあるキーワードが見つけられるのも便利なポイントです。
ただ、ツールで抽出したキーワードは競合他社も見つけやすく対策されやすいというデメリットもあります。
ツールで抽出したデータと自身のアイデアを組み合わせて、キーワードを考えていくというのもオススメです。
狙いたいキーワードの関連キーワードを抽出する
最後に、キーワード抽出ツールを使うことで、狙いたいキーワードの関連キーワードを簡単に抽出することが可能です。
関連キーワードとは、メインキーワードに関連する様々なキーワードのことです。
例えばですが、「SEO」というキーワードの関連キーワードとしては、「SEO とは」「SEO 対策」「SEO キーワード 選び方」などのキーワードが考えられます。
ツールを使うことで、簡単にこのような関連キーワードを抽出することが可能になります。
自社サイトのSEO対策を行う際は、狙いたいメインのキーワードだけではなく、関連キーワードも含めてコンテンツを作成し、様々なユーザーの検索ニーズに対応していくことが重要になってきます。
狙いたいキーワードの関連キーワードを抽出することで、よりユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成することができるようになり、SEOでも評価されやすくなります。
検索広告においても、検索数の多い一単語のキーワードで出稿をするよりも、様々な関連キーワードでユーザーのニーズに合わせた広告を出稿した方が費用対効果が高くなりやすい傾向があります。
また、ツールを使い競合の少ない関連キーワードを見つけることで、よりSEOや検索広告での成果を出しやすくもなります。
オススメのキーワード抽出ツール
キーワード抽出ツールについて、活用のイメージはできましたでしょうか？
キーワード抽出ツールの中には、無料で使えるものも多くあります。まずは実際にツールを試してみて、どのようなキーワードが抽出できるのか調べてみると、自社での具体的な活用方法がイメージしやすくなるでしょう。
ここからは、オススメのキーワード抽出ツールを５つ紹介させていただきます。
ツールによって機能が異なりますので、目的に合わせて使い分けてみてください。
Googleキーワードプランナー
まず紹介するのは、Googleキーワードプランナーです。
Googleキーワードプランナーを活用することで、自社の商品やサービスに関するキーワードを簡単に抽出ができます。
例えば、サイトのURLを入力すれば、サイトに掲載されている情報を元に関連する新しいキーワードを簡単に抽出することが可能です。また、自身でキーワードを指定して、それに関連する新たなキーワードを抽出することも可能です。
さらに、抽出したキーワードが月間にどれくらいの回数検索されているのかも分かるため、対策するキーワードの優先順位も考えやすいです。
ただし、検索回数の多いキーワードは競合も力を入れて対策している可能性が高いため、その点も踏まえて優先順位を考えていく必要があります。また、広告を出稿していないアカウントでは、ざっくりとした検索回数のデータしか表示されない点にも注意が必要です。
KEYWORD FINDER
次に紹介するのは、KEYWORD FINDERです。
KEYWORD FINDERは、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールと連携可能で、自社サイトにあったオススメのキーワードを毎日自動で抽出し提案してくれるツールです。
登録したサイトや指定したキーワードの情報を元に効果的なキーワードを自動取得してくれるため、効率よく自社のビジネスにあったコンテンツ作成が可能になります。
また、抽出したキーワードは月間検索数やSEO難易度等も分かるようになっており、データを元に対策するべきキーワードを考えることができます。
Keywordmap
出典：Keywordmap
次に紹介するのは、Keywordmapです。
Keywordmapを活用することで、競合サイトのURLや狙いたいキーワードを元に、競合サイトが流入を獲得しているキーワードの抽出や検索結果の分析が簡単にできます。さらに、競合サイトと自社サイトを様々なデータで比較することも可能です。
また、キーワードの抽出だけではなく、コンテンツ制作や、サイトの運用に関する機能やサポートが充実しているのも魅力です。
例えばですが、AIによる記事作成サポート機能や、自社サイトの効果測定機能も搭載されています。
そして、ツールを契約すると専任のカスタマーサクセスチームによるサポートも受けられるため、「ツールだけでは成果が出るか不安……。」という方でも安心して使えるツールになっています。
ラッコキーワード
出典：ラッコキーワード
次に紹介するのは、ラッコキーワードです。
ラッコキーワードを活用することで、狙いたいキーワードの関連キーワードや、競合サイトが流入を獲得しているキーワード等を簡単に抽出することが可能です。
使い方がシンプルで分かりやすい上、基本的な機能は無料で使えるため、SEOやWEBマーケティング初心者の方にもオススメなツールです。
また、「見出し抽出」という機能を使えば、狙いたいキーワードで上位表示されている記事の見出しの数や内容、記事の文字数と言ったデータも簡単に抽出し分析することが可能です。
ruri-co
出典：ruri-co
最後に紹介するのは、ruri-co（るりこ）です。
ruri-coを活用することで、狙いたいキーワードで上位表示されている記事が、それ以外にどんなキーワードで上位表示されているのかを抽出し分析することが可能です。
例えばですが、「SEO」というキーワードで上位表示されている記事は、「SEO とは」「検索エンジン対策」等のキーワードでも上位表示されていることがあります。
このようなキーワードを抽出し発見することで、より深くユーザーのニーズが分析でき、ユーザーからも検索エンジンからも評価されやすいコンテンツを作成することができるようになります。
まとめ
キーワード抽出ツールを活用することで、効率的に自社のビジネスに繋がる検索キーワードが抽出でき、SEO対策や検索広告の戦略が考えやすくなります。
キーワード抽出ツールは無料で使えるものも多いので、ぜひ一度ツールを試してみて、どのようなキーワードが抽出できるのかチェックしてみてください。
キーワードの抽出ができたら、自社の強みや競合の戦略等を踏まえて、コンテンツの作成や広告の出稿などを検討してみましょう。
今回の記事を参考に、検索キーワードを活用したWEBマーケティングに取り組んでみてください。
