Google検索数を調べるツール7選!キーワードの活用戦略も解説

Google検索数を調べるツール7選!キーワードの活用戦略も解説
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Webマーケティング施策を実施する際、キーワードの検索数(検索ボリューム)を調査することは欠かせません。無数にある検索キーワードすべてに施策を行うことは現実的ではありませんし、非効率的です。

検索数を把握することで、「あるキーワードを対策するのは自社にとって適切か」「集客につながるキーワードかどうか」といったことを判断する基準になるのです。

そこで、検索数に関する基本的な知識や効率的な調査方法、調査ツールについて紹介。また、調査した検索数の活用方法についても解説します。

目次

Googleの検索数(検索ボリューム)とは

Googleの検索数(検索ボリューム)とは

Googleの検索数(検索ボリューム)とは、検索エンジンで、あるキーワードが検索される回数のことです。一般的に、1カ月間の平均検索回数を、検索ボリュームと呼んでいます。

検索数を調べる目的

検索数を調べることで、「そのキーワードにどれだけの需要があるのか」という市場規模を把握できます。

そのため、検索数を調べる目的は、マーケティング施策に活かすためといえます。特に、SEO対策やWeb広告を行う際に、どのキーワードを狙っていくのかという重要な指標になるのです。

また、ブランドやWebサイトの認知度やブランディングを評価するために、検索数を調べることもあります。その場合、サイト名やブランド名などの名称で指名する「指名検索」の検索数や関連するサジェストキーワードについて調べることで、ユーザーの認知度や興味関心の具合を確認します。

検索数の目安

検索数を調べる際に、月間検索ボリュームの多さによって、キーワードの呼称が区分されています。ボリュームごとにユーザーニーズの特徴があるため、把握しておくと良いでしょう。

月間検索 ボリュームの目安呼称特徴
10,000回以上ビッグキーワード「SEO」「ランニングシューズ」「京都 観光」・興味関心や知識は低め ・CVにつながりにくい ・上位表示できれば認知拡大が期待できる
1,000~10,000回ミドルキーワード「SEO対策 とは」「ランニングウォッチ」「京都 観光 穴場」・興味関心や知識は中程度 ・CVにつながる可能性がある ・上位表示できれば認知拡大やリードの育成が期待できる
1,000回未満スモールキーワード ロングテールキーワード「SEO対策 キーワード」「ランニングシューズ おすすめ レディース」「京都 観光 桜」・興味関心や知識は高め ・CVにつながりやすい ・上位表示できればCVや顧客獲得が期待できる

検索ボリュームの調べ方3ステップ

検索ボリュームの調べ方3ステップ

検索ボリュームは、ツールを使用することで調べることができます。

しかし、自社の商品・サービスに関連するキーワードの検索ボリュームを、思いつくままに検索していくのは効率的ではありません。

そのため、以下におすすめの調べ方として3ステップを紹介します。

1.メインキーワードを洗い出す

まず、自社のターゲットやWebサイトの方向性に適した、メインとなるキーワードを洗い出します。このとき、スモールキーワードまでの詳細を洗い出す必要はなく、ビッグキーワードのような、一語から成るキーワードで構いません。例えば、「ホームページ制作」「Web制作」などになります。

以下の2点に注意して洗い出しましょう。

  • 検索エンジンで実際に検索されるキーワードにすること
  • ユーザーのニーズに一致していること

例えば、パンの袋の留め具が「バッグ・クロージャー」という名称で、ニキビが「尋常性ざ瘡」という名称であることは、知らないユーザーの方が多いでしょう。

ニキビに悩むユーザーは「尋常性ざ瘡」で検索するとは考えにくく、専門家にとっては馴染みのある言葉であっても、一般には知られていない呼び方である可能性があるため、正式名称よりも「パン 袋 留め具」「ニキビ」という検索キーワードを選定することが適切だといえるのです。

このような点に注意しつつ、いくつかのメインキーワードを洗い出しましょう。

キーワードを拡張する

ここでは、中核となるキーワード(ビッグキーワードであることが多いでしょう)から、ミドルキーワード、スモールキーワードまで、キーワードの幅を拡張していきます。

キーワードの拡張は、後ほど紹介するツールを利用します。

中核となるキーワードのサジェストキーワードを調査することで、簡単に拡張できます。

サジェストキーワード

検索窓にキーワードを入力したときに自動表示される、ユーザーが求めている情報の関連キーワードの検索候補

サジェストワード

キーワードの検索数を調査する

キーワードを拡張したら、それぞれのキーワードの検索数を調査しましょう。

こちらも後ほど紹介するツールを利用することで、簡単に調査できます。また、なかにはサジェストキーワードと検索数を同時に調査できるツールもあります。

検索数を調査したら、マーケティング施策に活かしていきましょう。検索数を活かす戦略についても後ほど紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

キーワード調査を行い、「どのキーワードから自社で狙っていくのかわからない」と感じるマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。戦略立案は、その後の施策の方向性を決めるうえで非常に重要です。不安がある場合には、マーケティングのプロのアドバイスを聞くのも一つの手です。

Googleの検索数を調べる無料ツール5選

それでは、Googleの検索数を調べられる5つの無料ツールを紹介します。

1.Google キーワード プランナー

1.Google キーワード プランナー

出典:Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが提供しているツールになります。「Google広告」の一部であるため、登録が必要にはなりますが、広告を出稿しなくても無料で利用可能です。

キーワードプランナーでは、大きく2つの使い方があります。

まず、「新しいキーワードを見つける」では、2つの方法でキーワードの調査ができます。

「キーワードから開始」を選択した場合、キーワードを検索することで、そのキーワードに関連するキーワードを自動抽出してくれます。この場合、それぞれの月間平均検索ボリュームや競合性についてを調査できます。

また、「ウェブサイトから開始」を選択した場合、特定のURLを入力することで、そのサイトで獲得しているキーワードや検索ボリュームを調査できます。

次に、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」では、検索ボリュームの調査ができます。あらかじめ調べておいたサジェストキーワードなどをコピペすることで、複数の検索ボリュームを一度にチェックできます。

Googleの公式ツールであることから数値の信憑性が高いことが利点として挙げられます。ただし、広告の出稿をしていない場合、「100~1000」などのような幅をもたせた表示でしか検索ボリュームを調査できません。

2.aramakijake

2.aramakijake

出典:aramakijake

aramakijake(アラマキジャケ)は、登録なしで、誰でも簡単に利用できる検索数予測ツールです。Googleだけでなく、Yahoo!JAPANの検索ボリュームも調査できます。

aramakijakeの使い方は、キーワードを入力し、「チェック」をクリックするだけです。ただし、キーワードを一度に一つしか調べられないため、キーワードが多い場合に手間になることがデメリットといえるでしょう。

3.Ubersuggest

3.Ubersuggest

出典:Ubersuggest

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、登録なしで、サジェストやSEO難易度もチェックできる検索数調査ツールです。

Ubersuggestの使い方は、キーワードを入力し、「SUBMIT」をクリックするだけです。ただし、キーワードを一度に一つしか調べられないことや、無料版では1日に使用できる回数に制限があることがデメリットといえるでしょう。

4.Keyword surfer

4.Keyword surfer

出典:Keyword surfer

Keyword surfer(キーワードサーファー)は、検索数を調査できるChromeの拡張機能です。

追加することで、検索窓に、検索したキーワードの検索ボリュームが自動表示されます。

また、関連するキーワードの抽出や被リンクの調査も可能であり、多機能な拡張機能であるといえます。

5.Googleトレンド

5.Googleトレンド

出典:Googleトレンド

Googleトレンドとは、Googleが提供しているキーワードの検索数のトレンドを調査できるツールです。登録なしで、誰でも簡単に利用できます。

Googleトレンドの使い方は、キーワードを入力し、「調べる」をクリックします。その後、検索したい期間を選択することで、その期間の検索数の推移がグラフとして可視化されるのです。

最大5つのキーワードを同時に表示させることで、キーワードの比較もできます。

サジェストの検索に活用したいツール2選

次に、サジェストキーワードの検索に活用したい2つのツールを紹介します。

1.ラッコキーワード

1.ラッコキーワード

出典:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、登録なしで、誰でも簡単にサジェストキーワードを調査できるツールです。さらに、関連するQ&Aや共起語、上位記事の見出しの抽出も可能となっています。

ラッコキーワードの使い方は、検索したいキーワードを入力し、検索ボタンをクリックするだけです。また、「サジェスト(google)」の部分を選択すると、検索する内容を変更できます。

2.OMUSUBI

2.OMUSUBI

出典:OMUSUBI

OMUSUBI(おむすび)は、サジェストキーワードをマインドマップ化した状態で表示してくれるツールです。

OMUSUBIの使い方は、検索したいキーワードを右上の枠に入力し、検索ボタンをクリックするだけです。マインドマップにキーワードが重なっていても、クリックしたり、拡大縮小したりできるため、調整してみましょう。

サジェストキーワードの数が多く、検索意図を可視化して把握したいときの利用に向いています。

検索数を活かす戦略3選

検索数を活かす戦略3選

最後に、調査した検索数を活かす戦略を3つ紹介します。

スモールキーワードとロングテールキーワードを狙う

先ほどボリュームごとのキーワードの特徴を紹介しましたが、まずはスモールキーワードやロングテールキーワードを狙うことがおすすめです。

ビッグキーワードは検索ボリュームの多さから、上位表示されることで多くのユーザーの認知度向上に貢献できます。しかし、同様に考えている競合他社も多いことから、難易度は非常に高いといえるでしょう。

そのため、まずは検索数の少ないスモールキーワードやロングテールキーワードを狙うことで、上位表示されやすくなるのです。

また、スモールキーワードやロングテールキーワードの特徴として、ある程度そのキーワードへの興味関心があることから、CVにつながりやすい傾向にあります。実績につながることで、施策への手ごたえや成果が感じられると、モチベーションの向上も期待できるでしょう。

そして、スモールキーワードにおいて上位表示し続け、ドメインパワーがついてきたのち、ミドルキーワードやビッグキーワードにも挑戦するという流れで施策を実行することがおすすめです。

トレンドをキャッチする

検索数を確認するうえで、季節や時代の流れによって、同じキーワードでも検索意図が変わる可能性があります。そのため、検索数を一度調べたことがあっても、ある程度の期間が過ぎていた場合、サジェストキーワードや上位記事とあわせて調べ直すことが必要です。

例えば、2019年までは「コロナ」といえば、「コロナビール」や暖房器具の「CORONA」が上位表示されていました。しかし、新型コロナウイルスの流行により、現在では「コロナ」で検索する人の大半は、感染症の情報を求めています。また、特に流行初期においては、検索数も非常に伸びました。

このように、検索数の推移を検索することで、トレンドをキャッチし、マーケティング施策に活かせるでしょう。

質の良いコンテンツを作成する

せっかくキーワードや検索数を調査してコンテンツを作成しても、その質が悪ければ、結果には結びつかないでしょう。そのため、質の良いコンテンツを作成することが、検索数を活かす戦略のなかで、最も重要といえます。

ここでいう質の良さを判断するのは、Googleとユーザーです。

まず、Googleが読み取りやすいようなサイト設計でなければ、正しくそのコンテンツの評価を行うことが難しくなるでしょう。その場合には、上位表示されないどころか最悪の場合、会社名や商品名で検索してもヒットしない可能性もあります。

また、ユーザーの求める情報がそのコンテンツにない場合や、ユーザーが使いにくい導線のサイトだった場合、ユーザーは離れていってしまうでしょう。例えアクセスしてくれるユーザーがいても、すぐに離脱してしまっては、コンテンツの目的を果たすことができません。

検索数やサジェストキーワードの調査を活かすには、質の高いコンテンツの作成を目指しましょう。

まとめ

この記事では、検索数に関する基本的な知識や効率的な調査方法、調査ツールについて紹介。また、調査した検索数の活用方法についても解説しました。

検索数によって、ビッグキーワード・ミドルキーワード・スモールキーワード(ロングテールキーワード)と呼び方が変わり、難易度や特徴が異なってきます。そのため、「どのキーワードを狙ってマーケティング施策を行うのか」を決めるうえで、検索数の調査は欠かせません。

そして、調査した検索数を活かすためには、トレンドの把握と質の高いコンテンツ作成が重要になってきます。常にアンテナを張り巡らし、ユーザーニーズに合ったコンテンツを発信し続けるためには、マーケティングのプロに相談してみることがおすすめです。

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