自社サイトのSEO（Search Engine Optimization）対策を行うには、キーワードの調査やコンテンツの作成、サイトの分析など、様々な業務を行う必要があります。
SEO対策を行うWEB担当者の方の中には、「AIを活用してSEO業務を効率化したい……！」と考える方も多いのではないでしょうか。
最近はChatGPTをはじめとして様々なAIツールが登場してきており、今までは人間が行っていた様々な業務もAIによって効率化することができるようになってきています。
今回の記事では、SEOに使えるAIツールはあるのかどうかについて解説いたします。
また、SEOにAIを利用する際の注意点についても紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEOに使えるAIツールはある？
まず、そもそもSEOに使えるAIツールは存在するのでしょうか？
結論からお伝えすると、SEO対策をする際に活用できるAIツールは多く存在します。
実際に弊社でも、SEO対策やコンテンツの作成を行う際に、AIツールの機能を活用しています。AIツールを活用することで、単純なSEO業務を効率化し、より重要度の高い業務に時間が使えるようになりました。
また、SEOに使えるAIツールには様々なものがあり、SEOに特化したAIツールもあれば、工夫次第でSEOに使えるようなAIツールもあります。
自社の目的や状況に合わせて、使いやすいAIツールを見つけてみると良いでしょう。
ただし、SEO対策を行うためにAIツールを活用する場合、いくつかの点に注意も必要です。間違ったAIツールの活用方法をしてしまうと、SEOで評価されるどころか、かえってSEOでの評価が下がってしまうリスクもあります。
SEO対策のためにAIツールを活用する際の注意点
では、SEO対策をするためにAIツールを使う場合、どのような点に注意をする必要があるのでしょうか？
ここからは具体的な注意点について解説していきますので、AIツールを活用する前にしっかりとチェックしてみてください。
AIが出力した内容をそのまま使わない
まず、AIが出力した内容は、そのまま使わないように注意しましょう。
AIが出力した情報には、間違っている内容が含まれていることも少なからずあります。最近はAIの出力する内容の質も高くなってきましたが、全てが正しい情報とは限りません。
また、AIが出力した内容は、文章が分かりにくかったり、冷たい印象を与えたりすることもあります。
企業として情報発信をしてSEO対策を行う場合、しっかりと情報のファクトチェックをした上で、読者に内容が伝わりやすいように情報の伝え方を工夫をする必要があるでしょう。
自社独自の情報を盛り込んでいく
次に、AIツールを使ってSEO対策を行う際は、AIツールの出力した情報だけでなく、自社独自の情報も盛り込んでいくことが重要です。
前提として、AIツールを使って作成できるコンテンツは、競合他社も同様にAIツールを使って簡単に作成できる可能性が高いです。競合他社も簡単に作成できるコンテンツでは、競合優位性がないため、検索結果で上位表示されにくく、集客や売上にも繋がりません。
SEO対策のためにAIツールを使う場合は、しっかりと自社独自の情報を盛り込んで、競合他社に負けないようなコンテンツを作っていく必要があります。
インターネット上にはないような自社独自の情報や画像等を掲載することができれば、SEO的にも評価をされやすくなります。
また、自社の商品やサービスの販売や問い合わせに繋げるためにも、自社独自の情報を提供して信頼を高めていくことは重要です。ユーザーは信頼できないサイトから商品を購入したり、問い合わせや資料請求をしたりはしません。
ユーザーからの信頼を高めていくためにも、AIの情報だけを使うのではなく、自社独自の情報を盛り込んでいくようにしましょう。
文脈を意識したCV設計を行う
最後に、文脈を意識したCV（コンバージョン）設計をすることも重要です。
CVとは、「商品の購入」や「資料請求」、「問い合わせ」などのユーザー行動のことを指します。
SEO対策を行う一番の目的は、自社の商品やサービスの販売に繋げることです。
どれだけSEO対策を頑張ってサイトへの集客を増やしたとしても、それだけでは当然売上に繋がりません。
集客したユーザーに対して自社の商品やサービスを紹介して、興味を持って貰ってはじめてSEOで成果が出てきます。
AIツールを活用してSEO対策をする場合も同じで、どれだけ記事やページを増やしたとしても、サイト内で商品やサービスの販売に繋げるような文脈をしっかりと作っておかなければ成果に繋がりにくいです。
SEOに特化したAIツール
ここまで、SEO対策にAIツールを活用する際の注意点について解説をさせていただきました。
AIツールは便利なツールではありますが、上手く活用ができなければSEOでの成果には繋がらないので注意が必要です。
ここからは、SEOに特化したAIツールを具体的に紹介させていただきます。
ミエルカ
出典：ミエルカ
まず最初に紹介するのは「ミエルカ」です。
ミエルカは、SEO対策に特化した様々な機能が使えるツールです。AI機能も搭載しており、ペルソナ作成や記事の見出し作成などをAIで効率的に行えるようになっています。
ミエルカを使えば、SEO対策を行うべきキーワードの調査やコンテンツの作成、効果検証やページの改善まで、一つのツールでPDCAを回していくことが可能です。
無料トライアルも可能かつ、カスタマーサポートも充実していますので、「AIツールを活用したSEOに興味はあるけど、ちょっと不安……。」というWEB担当の方にはオススメなツールです。
SAKUBUN
出典：SAKUBUN
次に紹介するのは「SAKUBUN」です。
SAKUBUNは、SEO記事の作成を中心に、SNSでの情報発信や商品紹介文など、用途に合わせた文章をAIで簡単に作成できるAIツールです。
また、文章の生成時にはペルソナやトーンを指定することもでき、自社サイトやユーザーに合わせた自然な文章を作成することができるようになっています。
さらに、文章生成以外の機能も充実しており、AIを活用してアイキャッチ画像を作成したり、Wordpress等と連携して記事を簡単にアップできるようにしたり、チームでの共同編集ができたりと、様々な便利機能が搭載されているAIツールです。
無料トライアルも可能なので、興味を持った方はぜひ試してみてください。
AI SEOディレクター
出典：AI SEOディレクター
最後に紹介するのは、「AI SEOディレクター」です。
AI SEOディレクターは、自社サイトのURLとキーワードを入力することで、AIが様々なSEO対策を提案してくれるツールです。
自社サイトのSEO対策でやるべき施策やその優先順位について具体的に提案をしてくれるので、SEOに慣れていない初心者の方でも手軽に対策を行いやすいです。
無料でのサイト診断もできるようになっていますので、自社サイトの現状をAIで把握したい方はぜひ試してみてください。
SEOにも使えるAIツール
AIツールの中には、SEO対策に特化したツールもあれば、工夫次第でSEOにも活用できるAIツールもあります。
ここからは、SEOにも使えるオススメのAIツールをまとめて紹介させていただきます。
ChatGPT
出典：ChatGPT
まず最初に紹介するのは「ChatGPT」です。
ChatGPTはOpenAIが開発したチャットAIツールで、AIとチャットをしながら様々な情報収集や文章の作成などが可能です。
AIに対して自由に質問をしたり指示を出したりすることができるので、SEOにおける様々な業務にも活用可能です。
書きたい記事の記事構成案を出してもらったり、タイトルを考えてもらったり、ユーザーのペルソナを考えてもらったりと、工夫次第で様々な業務を効率化できます。
さらに、様々な機能用にカスタマイズされたバージョンのChatGPTを利用することもできるため、自社の目的に合わせて自由にAIを活用できるのが魅力です。
下記の記事では、ChatGPTをSEOツールとして使う方法について具体的に解説しています。ChatGPTを活用してSEO対策をしていきたい方はぜひ参考にしてみてください。
Gemini
出典：Gemini
次に紹介するのは、「Gemini」です。
Geminiは、Googleが開発したチャットAIツールです。
Google検索と連携しているため、AIが出力した情報の根拠となるソースをURLとして出力することも可能になっています。AIだけでなく、様々なサイトの情報も実際に確認しながらSEO対策やコンテンツ作成を行いたい方にはオススメなツールです。
基本的な機能はChatGPTと似ているため、併用して使ってみて、自身により合った方を使ってみるのも良いかもしれません。
Catchy
出典：Catchy
最後に紹介するのは、「Catchy」です。
Catchyは、キャッチコピーの作成や記事作成、新規事業のアイデア出しなど、様々な用途に合わせて簡単にAIがアウトプットをしてくれるAIツールです。
目的に合わせて簡単にAIを活用できるため、難しい指示（プロンプト）を出さなくても質の高いアウトプットが生成されるのが便利です。
SEO対策に特化したAIツールではありませんが、記事やタイトルのアイデア出し、文章作成といったSEO業務にも活用が可能です。
まとめ
様々なAIツールの登場により、誰しもが効率よくSEO業務を進められるようになってきました。
サイトの分析や、コンテンツの作成等、SEOに関する多くの業務でAIツールを活用することが可能です。
ただし、AIを使って低品質なコンテンツを大量に作っても、SEOで成果を出すことは難しいので注意が必要です。
低品質なコンテンツはGoogleからもユーザーからも評価されず、自社のビジネスへの集客や売上にも繋がりません。
AIツールで「できること」と「できないこと」を理解した上で、人間の力も上手く使いながらSEO対策を進めていきましょう。
