自社の記事がGoogleで上位表示されるとクリック率が上がり、読者から認知される可能性が高まります。SEO対策を行うことでGoogleでの上位表示につながりますが、どのように対策すべきかわからない方もいるでしょう。
SEO対策とは、Googleの検索エンジンに読者のニーズを満たすコンテンツになっていることを伝えるための方法です。上位表示されるためには、SEO対策の基本を理解する必要があります。
この記事では、SEOについてまったく知らない方でもわかりやすいように、SEO対策の基本を解説します。具体策についても紹介していますので、自社サイトのSEO対策を検討している方は、ぜひお役立てください。
Googleでの上位表示に必要なSEO対策とは?
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。要するに、Googleの検索エンジンに読者のニーズを満たすコンテンツになっていることを伝えるための方法です。
「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2023」によると、検索順位によるクリック率は以下の表の通りです。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.4% |
5位 | 5.1% |
検索順位が1位のクリック率は著明で2位の2倍以上ですが、4位以降のクリック率は10%を下回ります。そのため、Googleで上位に表示されるほど、自社サイトの認知度の拡大や商品・サービスの購入につながる可能性が高くなるといえます。
上記のような結果を得るために、さまざまな企業がSEO対策を行って上位表示を狙っているのです。
SEO評価に必要なGoogleのアルゴリズムとは?
XやInstagramなどと同様に、Googleにもアルゴリズムが存在します。アルゴリズムとは、検索順位を決めるための基準です。
Googleでは200以上の規則がありますが、原理原則となっているのは以下の5つです。
- 読者の検索意図を知ること
- 読者の検索意図を満たすコンテンツであること
- 質の高いコンテンツであること
- さまざまな端末やブラウザで見やすいサイトであること
- 過去の検索履歴から最適なコンテンツを表示すること
それぞれ詳しく解説します。
読者の検索意図を知ること
コンテンツを作成する際には、検索するキーワードから読者のニーズを把握する必要があります。なぜなら、読者は知りたい情報を簡単に得たいと考えているからです。
読者は複数のサイトを隅々まで読みたいとは思わず、できるだけ少ないサイトで情報収集したいと考えています。そのため、コンテンツを作成する際には、キーワードから予測される読者の検索意図を汲み取らなければなりません。
読者の検索意図を満たすコンテンツであること
作成するコンテンツの内容は、読者の検索意図を満たす内容であることが重要です。検索されるキーワードから予測される読者の検索意図を満たすコンテンツでなければ、Googleはキーワードと関連性の低いコンテンツと判断し、上位表示されません。
たとえば、「SEO Google」というキーワード検索しても「iPhone」の記事は上位にきませんよね。キーワードで検索したコンテンツの内容は、読者の検索意図を満たす必要があります。
質の高いコンテンツであること
質の高いコンテンツとは、読者の検索意図を満たしている有益な記事のことで、Googleの上位表示に欠かせない要素です。
以下の項目が記載されている場合には、Googleに質の低いコンテンツと判断されます。
- 信頼性が低い
- 記事の内容が薄い
- 有害性がある
最悪の場合はスパムと判定され、ペナルティを課せられる可能性があるため注意しましょう。Googleで上位表示させるためにも、質の高いコンテンツは必須です。
さまざまな端末やブラウザで見やすいサイトであること
Googleのアルゴリズムでは、さまざまな端末やブラウザで見やすいサイトであることも重要です。
見やすいサイトとは、具体的に以下のことを指します。
- Google ChromeやSafariなどのブラウザで適切に表示される
- スマホやパソコンなど端末が異なっても適切に表示される
- Webページの表示速度が速い
上記の項目が満たされていない場合、読者は「別のコンテンツを見よう」と判断するかもしれません。そのため、読者に見やすいサイトであることは大切です。
過去の検索履歴から最適なコンテンツを表示すること
同じキーワードで検索しても、過去の検索履歴が異なると、表示されるコンテンツは異なります。なぜなら、Googleは過去の検索履歴や今いる場所を判断し、その人に合ったコンテンツを表示するからです。
ただし、Google Chromeでは「シークレットモード」を使用すると、過去の検索履歴や今いる場所にとらわれず、キーワードから予測される検索意図を満たすコンテンツが表示されます。
Googleでの上位表示に必要なSEO対策の種類
Googleでの上位表示に必要なSEO対策は、大きく分けると以下の2種類です。
- 内部SEO対策
- 外部SEO対策
内部SEO対策とは、Webサイトやコンテンツ内で行う施策です。また、外部SEO対策とは、外部のWebサイトに自社リンクを載せてもらう必要があるため、他者の協力が必要です。それぞれ以下で詳細を解説します。
内部SEO対策
内部SEO対策は、さらにテクニカルSEOとコンテンツSEOの2種類に分けられます。それぞれどのような対策を行うのか見ていきましょう。
テクニカルSEO
テクニカルSEOは、クローラー対策とインデックス対策の2つの要素から成り立ちます。
クローラーとは、Google検索エンジンがインターネット上にあるWebページを収集するシステムのことであり、クローラー対策には以下の3つが重要です。
- Webページが速く表示されること
- 目的の記事にアクセスしやすいWebサイトであること
- スマホで快適に閲覧できること
また、インデックスとは、インターネット上にアップロードしたWebページがGoogleに登録されることであり、インデックス対策には以下3つが大切です。
- オリジナルのコンテンツであること
- 内部リンクや外部リンクを設置すること
- 見出しタグや画像の設定を適切に行うこと
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、Google検索エンジンからWebページに訪れてもらうためのコンテンツ側の対策です。
コンテンツSEOは以下の手順で行います。
- Webページに訪れる読者を想定する
- 読者が知りたいキーワードを選ぶ
- 読者の検索意図を把握する
- 読者の検索意図を満たすコンテンツを作成する
- Webページを分析しリライトする
外部SEO対策
外部SEO対策とは、外部サイトからのリンク(被リンク)を獲得することです。被リンクは獲得数が大切ですが、どのようなサイトから被リンクを獲得するかも重要とされています。
自社サイトに関係のない外部サイトから被リンクを獲得しても、SEOには影響しません。そのため、自社サイトに関係ある外部サイトから被リンクを獲得することが非常に大切です。
GoogleでのSEO対策に欠かせない2つのツール
GoogleでSEO対策を行うためには、Googleが無料で提供している以下2つのツールが有効です。
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス
それぞれ、どのようなツールであるかを紹介します。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは自社サイトやコンテンツの状況を知るためのツールであり、以下のことを把握できます。
- Googleの検索結果に表示された回数
- コンテンツが見られた回数
- 流入キーワードの確認など
以上のように、現在行っているSEO対策が有効であるのかを確認するために必要なツールです。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、自社サイトやコンテンツに訪れた読者がどのような動きをしたかを知るためのツールであり、以下のことを把握できます。
- 滞在時間
- 直帰率や離脱率
- 見られた回数
- 閲覧ページ数など
上記を把握すると、自社サイトやコンテンツの課題を見出せるため、改善に向けて具体的に行動できるようになります。
【実践】Googleガイドラインにもとづく5つのSEO基本対策
今までにSEO対策をしたことがない方は難しいと思われるかもしれませんが、以下5つの基本対策を行うことで、未経験の方でもスムーズに実践できます。
- 訴求するキーワードを設定する
- キーワードを含む興味性のあるタイトルを設定する
- 読者の検索意図を満たす信頼性の高いコンテンツを作成する
- 内部リンクを設定する
- スマホに対応したサイト表示にする
それぞれ詳しく解説します。
1.訴求するキーワードを設定する
読者の検索意図を満たすコンテンツを作成する前には、読者が知りたい内容のキーワードを設定する必要があります。
キーワードの具体的な設定方法は以下の通りです。
- コンテンツの軸となるキーワードを決める
- 『ラッコキーワード』を使用しキーワードに関連する言葉を確認する
- キーワードに関連する言葉をカテゴリ別に仕分ける
- 『キーワードプランナー』を使用しキーワードの検索数や上位表示の難易度を把握する
Google検索で上位表示を狙う場合は、検索されている回数が多く、競合記事の優位性が低いキーワードを選ぶと上位表示される可能性が高まります。しかし、自社サイト全体で情報を網羅することが求められるため、読者が知りたい情報を発信することも重要です。
2.キーワードを含む興味性のあるタイトルを設定する
Googleクローラーに登録されるためにも、タイトルにキーワードが含まれている必要があります。
タイトルを設定する際には以下3つを意識しましょう。
- キーワードはできるだけ左側に寄せる
- タイトルの文字数は32文字前後に設定する
- 興味性のあるタイトルを設定する
コンテンツを作成しても見られなければ意味がないので、読者がクリックしたくなるタイトルを設定する必要があります。
3.読者の検索意図を満たす信頼性の高いコンテンツを作成する
読者の検索意図を満たすコンテンツを作成すると、Googleでは質の高いコンテンツと判断され、上位表示されやすくなります。なぜなら、読者の検索意図を満たさないコンテンツでは、読者は離脱してしまいGoogleから質の低いコンテンツであると判断されるからです。
また、近年ではコンテンツの「E-E-A-T」が注目されています。具体的には以下のことを指します。
- E:Experience(経験)
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trust(信頼性)
4.内部リンクを設定する
自社サイトやコンテンツ内に内部リンクを設定すると、Googleから質の高いサイトであると評価されます。一つのコンテンツでは解説しきれない場合、内部リンクを設定して別のコンテンツで解説することで、自社サイトやコンテンツ内での滞在時間が長くなり、SEO評価が上がります。
特定の情報を網羅したサイトでは、「◯◯といえばこのWebサイト」のようにブランディングが可能です。すると、Googleから読者の検索意図を満たすサイトコンテンツであると判断されるため、上位表示されやすくなります。
5.スマホに対応したサイト表示にする
近年、スマホは誰もが持っているデバイスであるため、スマホから検索することも多い状況です。自社サイトやコンテンツをスマホで表示した際にデザインや体裁が崩れていないか、表示速度は速いかなどを確認する必要があります。
Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」を実施し、自社サイトがスマホで適切に表示されるのか確認しましょう。
自社サイトのSEO対策を行いGoogleで上位表示させよう
Googleで上位表示させるにはSEO対策が必須であることがわかりました。Google検索エンジンで上位に表示されなければ、クリックされる確率は低くなるため、できるだけ上位に表示させることが自社サイトやコンテンツへの流入の増加につながります。
Googleで上位表示を狙うためには、以下のGoogleガイドラインに基づく5つのSEO基本対策を行う必要があります。
- 訴求するキーワードを設定する
- キーワードを含む興味性のあるタイトルを設定する
- 読者の検索意図を満たす信頼性の高いコンテンツを作成する
- 内部リンクを設定する
- スマホに対応したサイト表示にする
これから、自社サイトやコンテンツのSEO対策をしたい方は、ぜひ上記の基本を押さえていきましょう。