近年、企業のDX化が進み「自社もデジタル化の波に乗り遅れたくない」と考える経営者は多いのではないでしょうか。しかし、ツールの開発にはプログラミングの知識が必要です。専門の部署がない場合は自社開発はむずかしく、また業者に依頼すると数千万円の費用がかかるケースも珍しくありません。
そこで「なるべく費用をかけずにアプリケーション開発をしたい」と考える場合は、ノーコードツールの利用がおすすめです。
ノーコードツールは、プログラミングの知識がなくてもアプリを開発できる便利なツールです。近年は、多くの企業でノーコードツールによるアプリ開発を行っています。さらに、ノーコードツール専門のアプリ開発会社も増えています。
この記事では、ノーコードツールの選び方やメリット・デメリットなどを詳しく解説しています。また、利用目的別におすすめノーコードツールも紹介しているので、これからノーコードツールについて学びたいとお考えであれば、参考にしてください。
プログラミングいらずでアプリ開発できるのがノーコードツール
ノーコードツールとは、プログラミングの知識がなくてもアプリケーションやWebサイトを作成できるプラットフォームです。
ドラッグ&ドロップで直感的に制作できるノーコードツールは、迅速かつ簡単にデザインや機能を構築できます。そのため、アイデアをすばやく形にでき、開発コストや時間を大幅に削減可能です。
ノーコードツールのメリット3選
近年、注目を浴びているノーコードツールには、主に以下のメリットがあります。
- プログラミングの知識がなくてもソフトウェアの開発ができる
- 開発にかかる時間や費用を抑えられる
- エンジニア不在でも自社開発できる
ノーコードツールのメリットについて、詳しく解説します。
1.プログラミングの知識がなくてもソフトウェアの開発ができる
ノーコードツールを利用すると、プログラミングの知識がなくてもアプリやWebサイトの開発が可能です。
従来、ソフトウェアの開発にはプログラミングの知識が必要でした。しかし、ノーコードツールはソースコードの入力が不要で、パズルを作るような直感的な操作で開発できます。
非エンジニアでも簡単にアプリ開発できるのが、ノーコードツールの魅力です。
2.開発にかかる時間や費用を抑えられる
ノーコードツールを使用すると、アプリやWebサイトの開発にかかる時間や費用を大幅に削減できます。
従来、アプリやWebサイトの開発は、専門業者への依頼が一般的でした。しかし、専門業者への依頼は、多くの費用と時間が必要です。さらに、完成後の保守作業にも時間と費用がかかるため、中小企業やスタートアップ企業にとっては、敷居が高く感じられるケースも少なくありませんでした。
しかし、ノーコードツールを利用するとソースコードの入力が不要なため、開発にかかる時間を大幅に短縮できます。さらに、制作時間の短縮により人件費も抑えられるため、費用の削減も可能です。開発会社によっては、従来のプログラミングによる開発と比べ、費用を10分の1に削減できると謳っているところもあるほどです。
予算が少ない場合や、開発に時間をかけられない場合でも、気軽に利用できるのがノーコードツールでアプリ開発をするメリットです。
3.エンジニア不在でも自社開発できる
自社に専門部署がなくても、ノーコードツールの使用でソフトウェア開発が可能です。
通常、自社にエンジニアがいない場合は、アプリ開発は専門業者へ依頼します。しかし、ノーコードツールはプログラミングの知識を必要としないため、どんな人でも開発に取り組めます。
これまでエンジニア不在でアプリ開発を諦めていた企業でも、気軽に開発に携われるのがノーコードツールのメリットです。
ノーコードツールのデメリット3選
さまざまなメリットがあるノーコードツールですが、デメリットの存在も忘れてはいけません。
- 大規模な制作には向いていない
- プラットフォームへ依存する
- 実装できない機能もある
ノーコードツールのデメリットについて、詳しく解説します。
1.大規模な制作には向いていない
ノーコードツールでアプリを作る際は、制作に関わる人数に制限があるケースが多々あります。
大企業では、多くの人が同時に開発に関わるケースが一般的です。しかし、ノーコードツールは決められた人数しか開発に参加できません。
そのため、大勢の人間が必要になるような大規模なアプリ開発は、ノーコードツールには向いていません。
2.プラットフォームへ依存する
ノーコードツールで開発したアプリは、完成後もプラットフォームの影響を受けるので、注意が必要です。
たとえば、使用していたノーコードツールがサービスを終了した場合、そのツールで開発されたアプリやWebサイトは、すべて利用できなくなります。そのため、利用者数の少ないノーコードツールはサービス終了のリスクがあり、おすすめできません。
ノーコードツールを選ぶ際は、利用者数や制作実績など、プラットフォームの規模にも注目しましょう。
3.実装できない機能もある
ノーコードツールは、機能面の充実が著しいですが、実装できないものも少なくありません。
年々、ノーコードツールの利用者数は増加し、一般的なツールとして認識されてきました。しかし、フルスクラッチ(従来のソースコード入力による開発)開発と比べて、見劣りする部分は数多くあります。フルスクラッチ開発では可能でも、ノーコードツールでは実現できないといったケースは、まだまだ多いのが現状です。
開発するソフトウェアの種類によっては、フルスクラッチの方が適しているケースもあるため、注意しましょう。
ノーコードツールで開発可能な4種類
ノーコードツールでは、主に以下の開発・制作が可能です。
- アプリの開発
- 業務効率化アプリの開発
- ECサイトの制作
- Webサイトの制作
ノーコードツールを利用して、自社では何を開発しようとしているのか、明確にしましょう。
1.アプリの開発
ノーコードツールでは、アプリを開発して自社製品の販売や宣伝に活用できます。さらに、アプリは以下の3種類に分類されます。
1-1.Webアプリ
Webアプリは、ブラウザ上で動作するアプリケーションです。
アプリストアを介さずに利用できるため、手数料や審査が必要なく、比較的自由に開発できるのがメリットです。
YouTube・Gmailなど
1-2.ネイティブアプリ
ネイティブアプリは、App StoreやGoogle Playなどのストアからダウンロードするアプリケーションです。
カメラや位置情報など、インストールしたデバイスのさまざまな機能が利用できるメリットがあります。
LINE
1-3.PWA(プログレッシブ・ウェブ・アプリ)
PWAは、Webアプリでありながら、デバイスへのインストールが可能なアプリです。
アプリストアへの登録が不要なため、比較的自由に開発できます。
X(旧Twitter)・Instagramなど
2.業務効率化アプリの開発
ノーコードツールでは、業務効率化アプリを開発して、自社業務のDX化を図れます。主に以下の業務のデジタル化が可能です。
2-1.顧客・案件管理
業務効率化アプリで、顧客や案件の情報を効率よく管理可能です。これらの情報をデータベース化すると、社内全体で共有でき業務の効率化を図れます。
2-2.進捗管理
プロジェクトの進捗状況も、業務効率化アプリで管理できます。これまで個人で保有していた情報を社内で共有することで、やり取りを円滑に進められます。
2-3.日報管理
日々の日報の管理は手間のかかる作業ですが、業務効率化アプリにより容易に情報交換が可能になります。
3.ECサイトの制作
ノーコードツールを使えば、Webサイト上で商品の売買を行うECサイトの制作も可能です。
4.Webサイトの制作
ノーコードツールでは、自社サイトや商品説明のためのWebサイトも制作可能です。
アプリ開発におすすめのノーコードツール4選
さまざまなものが開発できるノーコードツールは、利用用途にあったツールの選択が重要です。
ここでは、アプリ開発に利用できるノーコードツールを紹介します。
- Bubble(バブル)
- Adalo(アダロ)
- FlutterFlow(フラッターフロー)
- Glide(グライド)
以上、4種類のノーコードツールについて、詳しく説明します。
1.Bubble(バブル)
Bubbleは、2021年にアメリカで開発されたノーコードツールです。ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるBubbleは、世界で300万人以上に利用されており、ノーコードツールのなかでも高い人気を誇ります。
また、2022年7月にはMicrosoftとパートナーシップの提携が発表されるなど、Bubbleは今後も成長が期待できるノーコードツールの一つです。
Bubbleが得意なこと
ノーコードツールとして、さまざまな開発が可能なBubbleですが、主に以下の分野が得意です。
- Webアプリの開発
- PWAの開発
特徴1. Webアプリの開発
Bubbleは、Webアプリの開発が得意なノーコードツールです。ほかのノーコードツールと比べても高機能で、さまざまな種類のWebアプリを作成できます。
また、Bubbleの特徴の一つにレスポンシブ対応があります。レスポンシブとは、パソコンやスマートフォンなど、使用するデバイスに応じて画面表示を適切なサイズに変更する技術です。
レスポンシブ対応がない場合、パソコン用に作ったアプリはスマートフォンでは大きすぎる表示になり、スマートフォン用に作ったアプリではパソコンでは小さくなってしまいます。
Bubbleでは画面サイズを細かく設定できるため、それぞれのデバイスに合った画面サイズを容易に設定可能です。
特徴2. PWAの開発
Bubbleは、PWAの開発にも適しています。
ネイティブアプリの開発には不向きなBubbleですが、PWAとしてアプリを開発しての公開は可能です。豊富なテンプレートを利用して、好みのアプリを簡単に制作できます。
Bubbleを使用する3つのメリット
ノーコードツールのBubbleを使用するメリットは、以下の3つです。
- 豊富な機能でさまざまなアプリを開発できる
- セキュリティの信頼性が高く安心して使用できる
- 情報が多いため学習しやすい
メリット1. 豊富な機能でさまざまなアプリを開発できる
Bubbleは、ほかのノーコードツールと比べて機能面が充実しているため、多種多様なアプリの制作が可能です。
「ノーコードツールでのWebアプリ開発ならBubble」と考えるエンジニアは少なくありません。その理由は、外部サービスとの連携やカスタマイズ性など、機能の幅広さにあります。
Webアプリは、完成後に拡張するケースも多いですが、Bubbleなら柔軟に対応可能です。
メリット2. セキュリティの信頼性が高く安心して使用できる
Bubbleは高いセキュリティを誇っており、安心してアプリ開発を行えます。
Bubbleは、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)上で構築されているサービスです。AWSのセキュリティは世界でも最高レベルで、Bubbleもセキュリティは強固です。また、Bubbleは「SOC2」「GDPR」といったセキュリティ規格に準拠しており、高いセキュリティが証明されています。
情報漏洩を防ぐためにはセキュリティが重要ですが、Bubbleはその点で信頼できるノーコードツールです。
メリット3. 情報が多いため学習しやすい
Bubbleは世界中で利用されているノーコードツールで、アプリ開発に関する情報が豊富に出回っています。そのため、疑問点の解決が比較的容易です。
さらに、Bubbleにはコミュニティも存在しています。コミュニティには、操作説明やプラグイン、テンプレートを販売するマーケットプレイスなどがあり、Bubbleを利用するためのヒントやサポートが得やすくなっています。
情報を簡単に得られる点も、人気のあるノーコードツールであるBubbleの特徴です。
Bubbleを使用する3つのデメリット
世界中で利用されているBubbleですが、使用する際はデメリットも忘れないようにしましょう。
- ネイティブアプリの開発は手間がかかる
- ほかのノーコードツールと比べて難易度が高い
- 日本語に対応していない
デメリット1. ネイティブアプリの開発は手間がかかる
Bubbleを利用してネイティブアプリの開発は可能ですが、いくつか手間がかかる点があります。
Bubbleでネイティブアプリを開発する場合は、プラグインの利用が必要です。しかし、ネイティブ化に必要なプラグインの多くは有料のため、追加費用が発生してしまいます。
Webアプリの開発には優れたツールであるBubbleですが、ネイティブアプリを開発したい場合は、ほかのノーコードツールを検討しましょう。
デメリット2. ほかのノーコードツールと比べて難易度が高い
Bubbleは、ほかのノーコードツールと比べて難易度が高いです。
豊富な機能で多彩なWebアプリを開発できるBubbleですが、その分学習にも時間がかかります。アプリの開発費用を抑えるために、Bubbleを利用してみたものの、使いこなすのに時間がかかってしまったというケースは少なくありません。
Bubbleを利用した自社開発に行き詰まってしまった場合は、ノーコードツールの開発会社へ依頼を検討するなど、柔軟な対応を考えましょう。
デメリット3. 日本語に対応していない
Bubbleはアメリカで運営されているサービスのため、日本語には対応していません。
日本語表示を希望する場合は、翻訳ツールを使用しましょう。
Bubbleの料金プラン
Bubbleの料金プランは、以下のとおりです。
Free | Starter | Growth | Team | |
料金(1ヶ月) | 無料 | 年契約:$29月契約:$32 | 年契約:$119月契約:$134 | 年契約:$349月契約:$399 |
容量 | 0.5GB | 50GB | 100GB | 1TB |
外部サービスとの連携 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 |
複数人での開発 | 不可 | 不可 | 2人まで | 5人まで |
主な用途 | 試しに利用したい方 | アプリをリリースしたい方 | チームで開発したい方 | 大規模な開発をしたい方 |
引用:Bubble公式サイト
Bubbleがおすすめな人・企業
ノーコードツールBubbleの利用は、以下の方におすすめです。
- さまざまなWebアプリを開発したい
- 多くの情報があるノーコードツールを利用したい
- 将来規模が大きくなっても対応できるノーコードツールを利用したい
Bubbleは規模の大きな開発や、長期間にわたりアプリをバージョンアップさせていきたい方に向いているノーコードツールです。
2.Adalo(アダロ)
Adaloは、2018年にアメリカで開発されたノーコードツールです。
直感的な操作により、多くのユーザーに支持されるAdaloは「ネイティブアプリの開発ならAdalo」というエンジニアが多数存在するほど、信頼されたノーコードツールです。
また、外部データとの統合も簡単に行えるため、初心者からプロの開発者まで幅広いユーザーに適しています。
Adaloが得意なこと
ノーコードツールAdaloは、以下の開発に向いています。
- ネイティブアプリの開発
- PWAの開発
以上の点について、詳しく説明します。
- ネイティブアプリの開発
Adaloとほかのノーコードツールの違いは、ネイティブアプリの開発のしやすさです。
Adaloでは、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)によるアプリ開発が可能です。GUIとは、画像や図形を使用して直感的な操作ができる画面を指します。さらに、Adaloで開発したネイティブアプリは、iOSとandroidの両方で使用可能です。
Adaloは、ネイティブアプリの開発が容易に行えるシステムを提供しています。
- PWAの開発
ネイティブアプリの開発とともに、AdaloはPWAも開発可能です。Adaloは多くのサービスと連携できるので、外部データやサービスの組み込みが容易にできます。
Adaloを使用する3つのメリット
Adaloを利用するメリットは、以下のとおりです。
- PWAとネイティブアプリを同時作成できる
- 機能が豊富にある
- 比較的学習が容易にできる
Adaloのメリットについて、詳しく解説します。
- 1.PWAとネイティブアプリを同時作成できる
Adaloでは、ネイティブアプリとPWAを同時に開発可能です。通常は別々に開発する必要がある作業を、Adaloでは1回の作業で済ませられます。さらに、iOSとAndroidのアプリも同時に開発可能です。
- 2.機能が豊富にある
Adaloの豊富な機能により、さまざまなネイティブアプリの開発が可能です。デザイン性も高く、ノーコードツール特有の安っぽさを感じさせないアプリを開発できるでしょう。
- 3.比較的学習が容易にできる
ほかのノーコードツールと比べて、Adaloは学びやすいといえます。前述したBubbleと比べても、学習コストは高くありません。
Adaloを利用する3つのデメリット
Adaloを利用するデメリットは以下のとおりです。
- レスポンシブが苦手
- アプリの表示速度が遅い
- 日本語に対応していない
以上の3点について、詳しく解説します。
- 1.レスポンシブが苦手
Adaloはスマートフォン向けのアプリ開発は得意ですが、パソコン用のアプリ制作は不向きです。
レスポンシブ設定もできるAdaloですが、細かい画面サイズの指定はできません。そのため、パソコンで使用する場合は見た目の違和感を覚えるケースが多々あります。
Adaloを利用する際は、主にモバイルアプリの開発に焦点を当てるとよいでしょう。
- 2.アプリの表示速度が遅い
Adaloで開発したアプリは、表示速度が遅い傾向があります。
表示速度の遅さはノーコードツール全般に共通する課題ですが、Adaloで開発したアプリは、とくにその傾向が顕著です。
Adaloを利用してアプリ開発する場合は、表示速度の遅さを注意点として頭に入れておきましょう。
- 3.日本語に対応していない
Adaloは日本語に対応していないため、画面表示は英語です。日本語での表示を希望する場合は、Bubbleと同じく翻訳ツールの導入が必要です。
Adaloの料金プラン
Adaloの主な料金プランは、以下のとおりです。
無料プラン | スタータープラン | プロフェッショナルプラン | チームプラン | |
料金(1ヶ月) | 無料 | 年契約:$36月契約:$45 | 年契約:$52月契約:$65 | 年契約:$160月契約:$200 |
容量 | 最大200レコード | 5GB | 25GB | 125GB |
専任サポート | なし | なし | なし | あり |
複数人での開発 | 不可 | 1人まで | 5人まで | 10人まで |
主な用途 | 試しに利用したい方 | アプリをリリースしたい方 | チームで開発したい方 | 中規模な開発をしたい方 |
引用:Adalo公式サイト
Adaloがおすすめな人・企業
ノーコードツールAdaloの利用は、以下の方におすすめです。
- ネイティブアプリを開発したい
- モバイルに特化したアプリを開発したい
- なるべく簡単にアプリを開発したい
Adaloは、ネイティブアプリを開発したい方に向いているノーコードツールです。
3.FlutterFlow(フラッターフロー)
FlutterFlowは、Googleが提供しているノーコードツールです。
FlutterFlowの特徴は「ノーコードツールでありながら、ローコードツールでもある」ことです。ローコードツールとは、プログラミングの必要がないノーコードに対し、多少のプログラミングをくわえてアプリを作成するツールのことを指します。ローコードツールでは、一般的にノーコードツールよりも高度なアプリ開発ができます。
日本では、東芝や楽天などの企業が採用するなど、FlutterFlowは今後も成長が見込まれるノーコードツールです。
FlutterFlowが得意なこと
FlutterFlowが得意な作業は、以下のとおりです。
- ネイティブアプリの開発
- Webアプリの開発
以上の点について、詳しく解説します。
- ネイティブアプリの開発
FlutterFlowは、ネイティブアプリの開発が可能です。
ローコードツールとしても利用できるFlutterFlowは、一般的なノーコードツールよりも複雑なアプリの開発もできます。開発されたアプリは、iOS・Andoroidともに利用可能です。
- Webアプリの開発
FlutterFlowは、Webアプリも開発可能です。
FlutterFlowはレスポンシブに対応しているため、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスに適した画面表示のWebアプリが簡単に作成できます。
FlutterFlowを利用する3つのメリット
FlutterFlowを利用するメリットは、以下のとおりです。
- ローコードツールとしてアプリ開発できる
- ネイティブアプリとWebアプリを同時に開発できる
- 高性能なアプリの開発が可能
以上の点について、詳しく解説します。
- 1.ローコードツールとしてアプリ開発できる
FlutterFlowはノーコードツールとして認識されていますが、ローコードでの開発も可能です。
ノーコードツールは開発に手間がかからない反面、機能面で物足りなく感じるケースは少なくありません。プログラミング経験のあるエンジニアであれば、とくに感じるでしょう。
しかし、ローコードツールとして利用できるFlutterFlowであれば、足りない部分をプログラミングで補え、希望どおりの仕上がりに近づけられます。
プログラミングの知識がある方にとって、FlutterFlowがローコードツールとして利用できるのは、大きなメリットです。
- 2.ネイティブアプリとWebアプリを同時に開発できる
FlutterFlowは、Webアプリをネイティブアプリと同時に開発できます。
通常、ネイティブアプリとWebアプリは、別々に開発しなければなりません。しかし、FlutterFlowでは同時に開発できるため、大幅に時間を短縮できます。
- 3.高性能なアプリの開発が可能
FlutterFlowはほかのノーコードツールと比べて、高性能なアプリを開発できます。
ローコードツールとしても利用できるFlutterFlowは、プログラミングの知識があれば複雑なアプリの開発も可能です。
FlutterFlowを利用する3つのデメリット
FlutterFlowを利用するデメリットは、以下のとおりです。
- 学習に時間がかかる
- サポート体制が不十分
- 日本語に対応していない
以上の点について、詳しく説明します。
- 1.学習に時間がかかる
FlutterFlowは、ノーコードツールの中でも難易度が高く、初心者にはややむずかしいです。また、BubbleやAdaloと比較して、情報が少ないため、学習が難しい側面もあります。
- 2.サポート体制が不十分
FlutterFlowのサポート面に関しては、評判が良くないという意見もあります。
一部のユーザーからは、ほかのノーコードツールで解決できた問題でも、FlutterFlowではサポートが不十分で解決できなかった、との声があがっています。
FlutterFlowの利用を検討している方は、サポート面について注意が必要です。
- 3.日本語に対応していない
FlutterFlowは、BubbleやAdaloと同じく日本語には対応していません。翻訳ツールの導入を検討しましょう。
FlutterFlowの料金プラン
FlutterFlowの主な料金プランは、以下のとおりです。
無料プラン | スタンダードプラン | プロフェッショナルプラン | チームプラン | |
料金(1ヶ月) | 無料 | 年契約:$22月契約:$30 | 年契約:$50月契約:$70 | 年契約:$50月契約:$70 |
容量 | 最大200レコード | 5GB | 25GB | 125GB |
専任サポート | なし | なし | なし | あり |
複数人での開発 | 不可 | 1人まで | 5人まで | 10人まで |
主な用途 | 試しに利用したい方 | アプリをリリースしたい方 | チームで開発したい方 | 中規模な開発をしたい方 |
FlutterFlowがおすすめな人・企業
FlutterFlowの利用は、以下の方におすすめです。
- ソースコードを入力して複雑なアプリを開発したい
- ネイティブアプリとWebアプリを両方開発したい
- むずかしいノーコードツールでも問題ない
FlutterFlowは、高性能なアプリを開発したい方に向いているノーコードツールです。
4.Glide(グライド)
Glideは「5分でアプリが開発可能」がキャッチフレーズのノーコードツールです。
ノーコードツールのなかでも扱いやすさが特徴なGlideは、多くのアプリ開発初心者に親しまれています。「アプリ開発を体験するなら、まずはGlide」と考える方も少なくありません。
GlideはGIUを使った直感的な操作や、豊富なテンプレートなど、ノーコードツールとして最低限の機能を備えているといえるでしょう。
Glideが得意なこと
ノーコードツールのGlideは、以下の開発が得意です。
- Webアプリの開発
以上の点について、詳しく解説します。
- Webアプリの開発
Glideは、Webアプリの開発に特化したノーコードツールです。数あるノーコードツールのなかでも、Glideは最も開発が容易と評判です。
ノーコードツール初心者にとって、使いやすさは重要になります。Glideは、直感的な操作性と豊富なテンプレートにより、初めてのユーザーでも簡単に高品質なアプリを作成できます。
Glideを利用する2つのメリット
Glideを利用するメリットは、以下のとおりです。
- Googleスプレッドシートを活用できる
- 比較的学習が容易
以上の点について、詳しく説明します。
- 1.Googleスプレッドシートを活用できる
Glideの最大の特徴は、GoogleスプレッドシートやExcelなどを使用してアプリ開発できる点です。
日頃から表計算ソフトを利用している企業では、データをそのままアプリ開発に利用でき、開発時間の短縮につながります。
- 2.比較的学習が容易
Glideは、ほかのノーコードツールと比べて、難易度が高くありません。
BubbleやFlutterFlowでのWebアプリ開発は、ある程度の知識が必要になりますが、Glideでは完全な初心者でも利用できます。
Glideを利用する3つのデメリット
Glideを利用するデメリットは、以下のとおりです。
- ネイティブアプリは開発できない
- レスポンシブに対応していない
- 日本語に対応していない
以上の点について、詳しく解説します。
- 1.ネイティブアプリは開発できない
GlideはWebアプリに特化したノーコードツールのため、ネイティブアプリは開発できません。そのため、開発したアプリをApp StoreやGoogle Playなどで公開できません。
ネイティブアプリを開発したい場合は、AdaloやFlutterFlowなど、ほかのノーコードツールを利用しましょう。
- 2.レスポンシブに対応していない
Glideはスマートフォンアプリの開発に特化しているため、レスポンシブによるパソコンでの画面表示には対応していません。
- 3.日本語に対応していない
Gliedeは、BubbleやAdaloなどと同様に、日本語に対応していません。日本語で利用したい方は、翻訳ツールを導入しましょう。
Glideの料金プラン
Glideの主な料金プランは、以下のとおりです。
無料プラン | メーカープラン | チームプラン | ビジネスプラン | |
料金(1ヶ月) | 無料 | 年契約:$49月契約:$60 | 年契約:$99月契約:$125 | 年契約:$249月契約:$310 |
複数人での開発 | 2名まで | 2名まで | 5名まで | 10名まで |
公開アプリ数 | 1つ | 1つ | 無制限 | 無制限 |
主な用途 | 試しに利用したい方 | アプリをリリースしたい方 | チームで開発したい方 | 中規模な開発をしたい方 |
引用:Glide公式サイト
Glideがおすすめな人・企業
Glideの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- GoogleスプレッドシートやExcelを利用してアプリ開発を行いたい
- とにかく簡単にアプリ開発をしたい
- ノーコードツールをとりあえず体験してみたい
Glideは、アプリ開発が容易に行えるノーコードツールです。
業務効率化アプリ開発におすすめのノーコードツール2選
ノーコードツールは、日頃の業務を効率化するためのアプリも開発できます。
業務効率化アプリの開発でノーコードツールを利用したい場合は、以下の2種類がおすすめです。
- kintone(キントーン)
- AppSheet(アップシート)
以上、2つのノーコードツールについて、詳しく解説します。
1.kintone(キントーン)
kintoneは、日本の企業「サイボウズ」がサービス展開している、業務効率化アプリの開発に特化したノーコードツールです。
3万社以上の利用実績があるkintoneは、顧客管理やプロジェクトの進捗管理などの効率化が可能です。従来の分散作業を1つのシステムに統合し、共有化して作業を効率化します。
kintoneを導入した企業の93%が非IT部門というデータからも、ノーコードツールとしてのkintoneの使いやすさがうかがえます。
kintoneを利用する4つのメリット
kintoneを利用して業務効率化を図るメリットは、以下の4つです。
- アプリのカスタマイズが可能
- データの集積が容易
- ネット環境があればどこでも利用可能
- コミュニケーション機能も備えている
以上の点について、詳しく解説します。
- 1.アプリのカスタマイズが可能
kintoneは多くのプラグインや外部サービスと連携しているため、アプリを独自にカスタマイズできます。
業務効率化アプリは、場合によっては使いづらく感じるケースも少なくありません。しかし、豊富な拡張機能を備えるkintoneであれば、使いやすいようにさまざまな形でカスタマイズ可能です。
- 2.データの集積が容易
kintoneは、業務効率化を行うために必要なデータを簡単に収集できます。
kintoneは、ExcelやGoogleスプレッドシートなどのデータを読み込むだけでアプリに蓄積できます。したがって、紙の書類を回す必要はありません。
Web上でデータを収集できるのは、kintoneのメリットの一つです。
- 3.インターネット環境があればどこでも利用可能
kintoneは、インターネット環境さえあれば社外からでも操作可能です。
クラウド型サービスのkintoneは、Web上ですべての作業が行えます。そのため、どんな場所からでもWebに接続できれば作業でき、メールで資料を送付する必要はありません。
- 4.コミュニケーション機能も備えている
kintoneにはチャット機能があるため、アプリ上で情報交換できます。さらに、蓄積されたデータに対してもコメントできるため、ピンポイントでの情報交換もできるでしょう。
kintoneを利用する2つのデメリット
業務効率化アプリとして人気の高いkintoneですが、デメリットの把握も重要です。
- 重複チェックはできない
- すべての業務の置き換えはむずかしい
以上、2点のデメリットについて解説します。
- 1.重複チェックはできない
kintoneには、データの重複をチェックする機能はありません。多くのデータを収集するケースでは、とくに注意が必要です。
- 2.すべての業務の置き換えはむずかしい
業務効率化アプリとして人気の高いkintoneですが、すべての業務をカバーできるわけではありません。
顧客管理やプロジェクトの進捗管理などが得意なkintoneですが、不得意な分野も存在します。たとえば、請求や会計に関する部門でのkintoneの利用はむずかしいです。
kintoneは、現在利用している基幹システムとの併用が望ましいでしょう。
kintoneの料金プラン
kintoneの主な料金プランは、以下のとおりです。
ライトコース | スタンダードコース | ワイドコース | |
料金(1ヶ月・税込) | 780円 | 1,500円 | 3,000円 |
最小契約ユーザー数 | 5ユーザー | 5ユーザー | 1,000ユーザー |
外部サービスとの連携 | なし | あり | あり |
容量 | ユーザー数×5GB |
引用:kintone公式サイト
kintoneがおすすめな人・企業
kintoneの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- 日本語で業務効率化アプリを開発したい
- アプリ上でコミュニケーションをとりたい
kintoneは、日本の企業がサービス展開しているノーコードツールです。
2.AppSheet(アップシート)
AppSheetは、Googleが提供しているノーコードツールです。
2021年にGoogleに買収されたAppSheetは、世界で200万人以上に利用されています。ノーコードツールならではの使い勝手のよさで、業務効率化アプリを簡単に開発できます。
また、さまざまなGoogleサービスと連携できるのも、AppSheetの特徴です。普段からGoogleのサービスを利用している企業であれば、多くのデータをそのまま活用できるでしょう。
AppSheetを利用する3つのメリット
AppSheetを利用して業務効率化アプリを利用すると、3種類のメリットを受けられます。
- Googleサービスとの連携が容易にできる
- 作業の自動化ができる
- 利用できるデータベースが多い
以上、3つのメリットについて解説します。
- 1.Googleサービスとの連携が容易にできる
AppSheetは、さまざまなGoogleサービスと簡単に連携できます。
Googleサービスの一つであるAppSheetは、GoogleドライブやGoogleカレンダーなど、多くのツールと連携可能です。普段からGoogleサービスを利用している場合は、アプリ開発の手間が省けるでしょう。
- 2.作業の自動化ができる
AppSheetを利用すると、特定の作業を自動化できます。
AppSheetにはAutomation機能があり、条件を設定すると作業の自動化が可能です。日々の業務の自動化はミスの防止にもつながるため、さまざまなケースで活用できるでしょう。
- 3.利用できるデータベースが多い
AppShhetは、さまざまなデータベースを活用できます。
ExcelやGoogleスプレッドシートを利用できるノーコードツールは多いですが、AppSheetはMySQLやSQL-Serverなどのデータベースも利用可能です。
多くのデータベースが活用できるのは、業務効率化アプリの開発で有利にはたらくでしょう。
AppSheetを利用する2つのデメリット
AppSheetにはデメリットも存在するので、忘れずに確認しましょう。
- 日本語に対応していない
- 複数人での作業ができない
AppSheetのデメリットについて説明します。
- 1.日本語に対応していない
Google社のサービスであるAppSheetは、日本語に対応していません。多くのノーコードツールと同じように、日本語での操作を希望する場合は、翻訳ツールの導入が必要です。
- 2.複数人での作業ができない
AppSheetは、数人で同時に作業できません。データ更新をする場合は、単独での作業になるので、Appsheetを使用する際は注意しましょう。
AppSheetの料金プラン
AppSheetの主な料金プランは、以下のとおりです。
Starter | Core | |
料金(1ヶ月) | $5 | $10 |
データベース数 | 5 | 10 |
レコード上限数 | 2500 | 2500 |
AppSheetがおすすめな人・企業
AppSheetの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- 普段からGoogleのサービスを利用している
- さまざまなデータベースを活用したい
AppSheetは、Googleサービスとの連携が強いノーコードツールです。
ECサイトの制作におすすめのノーコードツール3選
Web上で商品の販売が行えるECサイトも、ノーコードツールで制作できます。
ECサイトの制作でノーコードツールを利用したい場合は、以下の3種類がおすすめです。
- Shopify(ショッピファイ)
- BASE(ベイス)
- STORES(ストアーズ)
以上、3つのノーコードツールについて、詳しく解説します。
1.Shopify(ショッピファイ)
Shopifyは、カナダにあるECプラットフォームの会社です。世界で170か国を超える国々で利用され、導入数は100万件を超えるなど、世界でも最大級のECプラットフォームです。
Shopifyは、ECプラットフォームでありながら、実店舗と商品の共有もできます。また、Amazonや楽天市場などへの出店も可能で、自社サイトのみならずさまざまな媒体から販売可能です。
Shopifyを利用する3つのメリット
Shopifyを利用するメリットは、以下のとおりです。
- 海外での販売に強い
- カスタマイズ性が高い
- 決済方法が豊富にある
世界でも利用者の多いShopifyのメリットについて、詳しく解説します。
- 1.海外での販売に強い
Shopifyは日本だけでなく、海外での販売もできます。
Shopifyは日本語・英語以外にも、全部で19か国の言語に対応しています。それぞれの国に適したサイトを簡単に作成できるのも、Shopifyの特徴です。また、決済方法も100種類以上用意されており、その国に合わせた決済方法を選択できます。
いずれは日本だけではなく、多くの国々で販売したいと考えている企業であれば、Shopifyの選択がよいでしょう。
- 2.カスタマイズ性が高い
Shopifyには、カスタマイズ用に8,000以上のアプリがあり、ユーザーのさまざまな要求に対応可能です。
予約販売や定期購入の機能追加、ポイントシステムの導入など、ECサイトを立ち上げるにあたって、Shopifyのアプリには欲しい機能が数多くあります。
アプリは無料と有料の2種類がありますが、どちらにもShopifyの特徴である高い拡張性が備えられています。
3.決済方法が豊富にある
Shopifyには多くの決済方法があります。
Shopifyの決済方法は、クレジットカードや銀行振込にくわえて、ID決済やApple Pay、Google Pay、Amazon Payなども利用可能です。
Shopifyの豊富な決済方法は、購入希望者を取り逃すリスクを大幅に減らせます。ただし、これらの決済方法を利用するにはShopifyペイメントの利用が必要なので、注意しましょう。
Shopifyを利用する3つのデメリット
Shopifyのデメリットは、以下の3種類があります。
- 制作に多少手間がかかる
- 売り上げが少ない場合は費用負担が大きい
- 日本語対応が完璧ではない
以上、Shopifyのデメリットについて解説します。
- 1.制作に多少手間がかかる
Shopifyには多くの機能があるため、使いこなすにはそれなりの時間がかかります。
高機能でカスタマイズ性に優れているShopifyですが、ノーコードツールに触れるのが初めての方にとっては、むずかしく感じるケースが少なくありません。
「とにかく簡単にECサイトを作りたい」と考えている方には、Shopifyは向いていないでしょう。
- 2.売り上げが少ない場合は費用負担が大きい
Shopifyには、無料プランが用意されていません。利用には必ず月額料金が必要になるため、売上金額が大きくない場合は負担が大きくなってしまいます。
後述するECプラットフォームの「BASE」と「STORES」には無料プランがありますが、Shopifyは有料プランのみのため、売り上げが見込めない段階での出店は出費が心配です。
今後の成長が不透明なケースでのShopifyの利用は、注意が必要です。
- 3.日本語対応が完璧ではない
Shopifyはカナダの企業が運営しているため、日本語対応が不十分な部分が少なくありません。
日本でも利用者の多いShopifyは、日本人が利用する場合でも不満に感じるケースは少ないです。しかし、完全に日本語対応しているわけではないので、注意が必要です。
たとえば、多くのアプリは海外で作られているため、英語表記のみのケースも多々あります。その場合は、翻訳ツールを利用して使用するなどの工夫が必要です。
Shopifyの料金プラン
Shopifyの主要プランの料金は、以下のとおりです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
料金(1ヶ月・税込) | 年契約:3,650円 月契約:4,850円 | 年契約:10,100円月契約:13,500円 | 年契約:44,000円月契約:58,500円 |
クレジットカードの決済手数料 | 国内カード:3.55%海外カード:3.9% | 国内カード:3.4%海外カード:3.85% | 国内カード:3.25%海外カード:3.8% |
売上金の振り込み手数料 | 無料 | ||
取引手数料 | Shopifyペイメントの利用で無料 |
引用:Shopify公式サイト
Shpoifyがおすすめな人・企業
Shopifyの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- 海外での販売を視野に入れている
- 初めからある程度の売り上げが見込める
Shopifyは、多くの国々で利用されているノーコードツールです。
2.BASE(ベイス)
BASEは、日本でサービス展開しているノーコードツールを利用したECプラットフォームです。
2019年に東証マザーズ(現在の東証グロース)に上場したBASEは、2024年6月現在では210万ショップの利用実績があります。また、ECプラットフォームとして7年連続開設実績1位を獲得するなど、日本では有名なノーコードツールです。
BASEを利用する3つのメリット
TVコマーシャルが放映されるなど、日本では有名なBASEですが、ECプラットフォームとしてのメリットは以下のとおりです。
- 初期費用・月額費用が無料で始められる
- 無料・有料のテンプレートが豊富にある
- 集客方法が多数ある
以上のメリットについて、詳しく解説します。
- 1.初期費用・月額費用が無料で始められる
BASEは、初期費用や月額費用などの固定費用が、一切かかりません。BASEで費用が発生するのは、商品が売れたときの決済手数料や、取引手数料です。
このため、とりあえずECサイトを作ってみたい場合や、今後の売り上げが不透明な場合は、固定費用が発生しないBASEがおすすめです。
- 2.無料・有料のテンプレートが豊富にある
BASEは、ECサイトを制作するためのテンプレートの数が豊富です。80種類以上のテンプレートのなかから、自社のコンセプトに合った素材を選択できます。
ノーコードツールを利用したECサイト制作では、どうしてもデザインが似通ってしまいがちです。しかし、BASEの豊富なテンプレートから選択すると、個性的なデザインも作れるでしょう。
- 3.集客方法が多数ある
BASEは、集客方法が多数あるノーコードツールです。
Amazonや楽天市場などのプラットフォームと比べると、ノーコードツールで開発したECサイトは集客面で見劣りします。しかし、BASEには約1,100万人が利用しているアプリがあり、そこからの集客が期待できます。
また、近年重要な集客方法にあたるSNSからの集客も可能です。InstagramやFacebook、X(旧Twitter)などと連携ができ、多くの集客が見込めます。
ノーコードツールのなかでは、集客方法が多いのがBASEの特徴です。
BASEを利用する2つのデメリット
手軽にECサイトを始められるのが魅力のBASEですが、デメリットの把握も大切です。
- 売り上げが増えると手数料負担が大きい
- 売上金が失効する場合がある
以上のデメリットについて、詳しく解説します。
- 1.売り上げが増えると手数料負担が大きい
BASEは、1回の売り上げに対して手数料が発生します。そのため、売上件数が増えるにつれて手数料負担は大きくなるので、注意が必要です。
BASEは、初期費用や月額利用料がかからないため、手軽に始められるのが魅力のノーコードツールです。しかし、売り上げにかかる手数料は、Shopifyや後述するSTORESと比べて割高です。
今後、売上の増加が見込まれるケースや、最初から大規模なECサイトを開発する場合は、Shopifyの利用がおすすめです。
- 2.売上金が失効する場合がある
BASEでは、売上金の申請を忘れると失効してしまうケースがあるので、注意が必要です。
BASEでの売上金の入金は、申請をしないかぎり行われません。また、売上金が計上されてから180日以内に入金申請を行わないと失効してしまいます。
BASEの利用を考えている方は、十分に注意しましょう。
BASEの料金プラン
BASEの主な料金プランは、以下のとおりです。
スタンダード | グロース | |
料金(1ヶ月・税込) | 無料 | 16,580円 |
決済手数料(Amazon Pay・PayPal) | 4.6%+40円 | 3.9% |
決済手数料(上記以外) | 3.6%+40円 | 2.9% |
取引手数料 | 3% | 無料 |
売上金の振り込み手数料 | 1回あたり250円 |
BASEがおすすめな人・企業
BASEの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- とりあえずECサイトを手軽に開設したい
- 日本語対応のノーコードツールを利用したい
BASEは、手軽にECサイトを制作できるノーコードツールです。
3.STORES(ストアーズ)
日本企業のSTORES株式会社が運営するSTORESは、ECサイトを開発できるノーコードツールです。
ノーコードツールならではの簡単なサイト開発にくわえ、ほかのツールとの連携や高い拡張性などがSTORESの特徴です。
月額料金が発生しないプランもあるため、お試しでECサイトを運営したい企業に多く利用されています。
STORESを利用する4つのメリット
STORESを利用するメリットは、以下のとおりです。
- 初期費用・月額費用が無料のプランがある
- 倉庫サービスの利用で発送を自動化できる
- サポートが充実している
- 必要なサービスを組み合わせて利用できる
以上、STORESのメリットについて解説します。
- 1.初期費用・月額費用が無料のプランがある
STORESには月額費用がかからないプランがあるため、気軽にECサイトを運営できます。
ECサイトを開発しても、今後の売り上げ見通しが立たない場合は、なるべく固定費用を抑えたいものです。STORESは、月額費用が無料のプランがあるため、とりあえずサイトを立ち上げたい場合でも、安心して開発できます。
固定費用の心配が不要なのは、STORESを利用するメリットの一つです。
- 2.倉庫サービスの利用で発送を自動化できる
STORESには、商品の保管や梱包、発送をすべて代行してもらえる倉庫サービスがあります。
通常、ECサイトで注文を受けると、自社で商品を発送しなければなりません。しかし、事前に倉庫サービスの登録を済ませて商品を送付しておくと、その後の手続きはすべてSTORESが行ってくれます。
面倒な作業や人手の確保など、多くの手間が省ける倉庫サービスは、STORESならではのメリットです。
- 3.サポートが充実している
STORESは、電話でのサポートを行っています。
ShopifyやBASEにもサポートはありますが、日本語での電話サポートを提供しているのはSTORESのみです。ノーコードツールでの開発中は、多くの疑問点が出てきますが、すぐに電話で解決できるのはとても重要です。
困ったときに素早いサポートを受けられるのが、STORESの特徴です。
- 4.必要なサービスを組み合わせて利用できる
STORESは、ECサイト開発のためのノーコードツール以外にも、さまざまなサービスを展開しています。
たとえば、キャッシュレス決済端末や、実店舗と在庫を共有できるPOSレジなどのサービスを提供しています。
実店舗と連携できるサービスを受けられるのが、STORESの特徴の一つです。
STORESの利用する3つのデメリット
無料で利用できるノーコードツールのSTORESには、以下のデメリットがあるので注意が必要です。
- クレジットカードの導入には審査が必要
- HTML・CSSによる編集ができない
- 売上金の入金に時間がかかる
STORESのデメリットを、詳しく解説します。
- 1.クレジットカードの導入には審査が必要
STORESでクレジットカード決済を導入するには、審査の通過が必要です。
ShopifyやBASEでは、指定の決済サービスを利用すると、クレジットカードの審査が不要になります。しかし、STORESでは必ず審査に通過しなければなりません。
最短で4営業日程度で完了する審査ですが、書類に不備があったり、不審な点があったりすると2ヶ月程度かかるケースもあります。
STORESでECサイトを開発する際は、十分に注意してください。
- 2.HTML・CSSによる編集ができない
STORESはノーコードツールのため、HTMLやCSSを使ったカスタマイズはできません。
ShopifyやBASEでは、アプリの導入でソースコードによるカスタマイズは可能ですが、STORESは対応していないので、注意しましょう。
- 3.売上金の入金に時間がかかる
STORESの売上金の入金は、ほかのノーコードツールと比べて遅いです。
STORESの入金は「月末締め・翌月末払い」です。月初に売り上げがあっても、最大で2ヶ月程度待たなければなりません。入金を急ぐときは「スピードキャッシュ」の利用で翌日に振り込まれますが、フリープランでは3.5%、ベーシックプランでは1.5%の手数料がかかります。
資金繰りに影響が出る可能性もあるので、STORESの利用を検討している方は注意しましょう。
STORESの料金プラン
STORESの主な料金プランは、以下のとおりです。
フリープラン | ベーシックプラン | |
料金(1ヶ月・税込) | 無料 | 年払い:2,980円月払い:3,480円 |
決済手数料 | 5% | 3.6% |
取引手数料 | 無料 | |
売上金の振り込み手数料 | 1回あたり275円 |
引用:STORES公式サイト
STORESがおすすめな人・企業
STORESの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- 実店舗とECサイトを併用したい
- 発送の手間を省きたい
- 日本語のサポートを受けたい
STORESは、無料で手軽にECサイトを制作できるノーコードツールです。
Webサイトの制作におすすめのノーコードツール3選
ノーコードツールは、自社のWebサイトも簡単に制作できます。
Webサイトの制作でノーコードツールを利用したい場合は、以下の3種類がおすすめです。
- Wix(ウィックス)
- STUDIO(スタジオ)
- ペライチ
以上、3つのノーコードツールについて、詳しく解説します。
1.Wix(ウィックス)
Wixは、イスラエルの企業が開発したノーコードツールです。
2006年にリリースされたWixは、世界190か国以上、2億3,000万人以上が利用しています。通常、Webサイト制作では、コーディングの知識が必要です。しかし、Wixはノーコードツールの特徴を生かした、直感的な操作で開発できます。
Wixを利用する3つのメリット
Webサイトの作成が簡単にできるWixには、以下のメリットがあります。
- テンプレートの種類が豊富にある
- 豊富なアプリでさまざまなカスタマイズができる
- ECサイトの開発も可能
以上の点について、詳しく解説します。
- 1.テンプレートの種類が豊富にある
Wixはテンプレートが豊富にあり、さまざまな種類のWebサイト制作に対応しています。
800種類以上のテンプレートがあるWixは、Webサイトを作成する目的に応じて、適切なものを選択可能です。Webサイト制作の初心者にとって、デザインは頭を悩ませるケースが少なくありません。しかし、Wixは豊富なテンプレートから選択できるため、簡単にデザイン性の高いサイトを作成できます。
- 2.豊富なアプリでさまざまなカスタマイズができる
Wixには250種類以上のアプリが用意されており、カスタマイズ性がとても高いです。
ノーコードツールは便利にWebサイトを作成できる反面、追加したい機能をつけられないケースも多くあり、拡張性の低さが課題です。しかし、Wixは豊富なアプリでユーザーのさまざまな要求に応えられます。
- 3.ECサイトの開発も可能
Wixは、ECサイトにも対応しています。
Wixは、通常のWebサイトと同様に、決済機能を持たせたECサイトの制作もできます。また、日本語以外の言語にも対応しており、海外での販売も可能です。
Wixを利用する2つのデメリット
世界で多くの人に利用されているWixですが、デメリットも存在するので、注意が必要です。
- 日本語のフォントが少ない
- 日本語のサポートが弱い
以上のデメリットについて、詳しく解説します。
- 1.日本語のフォントが少ない
Wixで使用できる日本語フォントは、数が限られています。
Wixは、イスラエルで開発されたノーコードツールです。そのため、日本語のフォントは18種類のみで、ほかのノーコードツールと比べて少ないです。
気に入ったフォントが見つからないケースもあるので、Wixを使用する際は注意しましょう。
- 2.日本語のサポートが弱い
日本語サポートの弱さも、Wixのデメリットの一つです。
Wixは、他のノーコードツールと比べて、日本語によるサポートが充実していない傾向があります。Webサイト制作中は、疑問点や不明点をすぐに解決できると便利ですが、Wixではむずかしいケースが少なくありません。
Wixの利用を検討している方は、十分に注意しましょう。
Wixの料金プラン
Wixの主な料金プランは、以下のとおりです。
パーソナル | スモールビジネス | ビジネス | |
料金(1ヶ月・税込) | 1,200円 | 2,100円 | 2,600円 |
データ容量 | 2GB | 50GB | 100GB |
共同管理者 | 2名 | 5名 | 10名 |
引用:Wix公式サイト
Wixがおすすめな人・企業
Wixの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- オリジナリティのあるWebサイトを制作したい
- 利用者数の多いノーコードツールでWebサイトを制作したい
- ECサイトも制作したい
Wixは、世界でも有名なノーコードツールです。
2.STUDIO(スタジオ)
STUDIOは、2018年に日本でサービスを開始した、Webサイト制作に特化したノーコードツールです。
利用者数が15万人を超えるSTUDIOは、ノーコードツールに多い「日本語対応が不十分」というデメリットを解消したツールです。日本産ならではの、きめ細かさが随所に散りばめられたノーコードツールです。
STUDIOを利用する3つのメリット
日本でも多くのWebサイト制作者から注目を集めるSTUDIOですが、以下のメリットがあります。
- 日本語に対応している
- テンプレート使わなくてもWebサイト制作ができる
- 提携先が多い
STUDIOのメリットについて、詳しく解説します。
- 1.日本語に対応している
STUDIOは、日本の企業がリリースしているため、日本語に完全対応しています。
ノーコードツールは海外のものが多く、サイト作成時やサポート面で苦労するケースは少なくありません。
しかし、STUDIOは画面表示やサポートが日本語のため、作業をスムーズに進められるでしょう。
- 2.テンプレートを使わなくてもWebサイト制作ができる
STUDIOは、テンプレートを使用してWebサイトを作成する以外にも、パーツを自由に組み合わせて作成する方法もあります。
豊富なテンプレートの種類があるSTUDIOは、簡単にデザイン性の高いWebサイトを作成できます。しかし、独自性を重視する方にとっては、テンプレートだけでは不十分に感じるケースも少なくありません。
STUDIOでは、ゼロからWebサイトの作成もできるので、自分の好みやアイデアを反映させたサイト作成も可能です。
- 3.提携先が多い
STUDIOは、多くの連携サイトを活用できます。
たとえば、写真サイトの「Unsplash」と連携しているため、さまざまな種類の写真を簡単に配置可能です。また、フォントサイトの「Google Fonts」「モリサワ」と連携しており、多くのフォントを簡単に選択できます。
さまざまなサイトの資源を活用できるのも、STUDIOのメリットです。
STUDIOを利用する3つのデメリット
STUDIOには、以下のデメリットがあるので、注意が必要です。
- パソコンからのみ制作可能
- 電話サポートはない
- 情報があまり多くはない
これらのデメリットについて、詳しく解説します。
- 1.パソコンからのみ制作可能
STUDIOは、パソコン上でのみ使用できます。また、使用するブラウザはGoogle Chromeに限定されるため、注意が必要です。
STUDIOは、タブレットやスマートフォンでの使用はできません。これからSTUDIOの利用を検討している方は、注意してください。
- 2.電話サポートはない
STUDIOは、電話によるサポートは行っていないので、注意が必要です。操作方法や疑問点などは、チャットで受け付けているので、そちらを利用しましょう。
- 3.情報があまり多くはない
日本でも多くの方が利用しているSTUDIOですが、学習に関する情報はあまり多くありません。
たとえば、Web制作で広く使われているWordPressは、インターネットや書籍などに多くの情報があるため、学習が比較的容易です。STUDIOも人気のあるノーコードツールのため、それなりに情報はありますが、WordPressほど多くありません。
自社でSTUDIOを使ってWebサイトを制作しようと考えている方は、注意しましょう。
STUDIOの料金プラン
STUDIOの主な料金プランは、以下のとおりです。
Starter | CMS | Business | |
料金(1ヶ月・税込) | 980円 | 2,480円 | 4,980円 |
月間PV数の上限 | 50,000PV | 100,000PV | 1,000,000PV |
ライター権限 | 1名 | 3名 | 無制限 |
引用:STUDIO公式サイト
STUDIOがおすすめな人・企業
STUDIOの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- 日本語に対応しているノーコードツールを使いたい
- 自身でWebサイトのデザインも考えたい
- さまざまなフォントや写真を使いたい
STUDIOは、日本で利用者が増加中のノーコードツールです。
3.ペライチ
2015年から日本でサービスを開始したペライチは、簡単にWebサイトを制作できるノーコードツールです。
ペライチは、LP(ランディングページ)の作成を最も得意としています。LPとは、商品の注文や資料請求などのCV(コンバージョン)に特化した、縦長のWebページを指します。
30万人以上が利用しているペライチは、日本では有名なノーコードツールです。
ペライチを利用する3つのメリット
日本のノーコードツールであるペライチのメリットは、以下のとおりです。
- テンプレートの種類が豊富
- スマートフォンやタブレットから編集可能
- 日本語のサポートが充実している
以上、ペライチのメリットについて詳しく解説します。
- 1.テンプレートの種類が豊富
ペライチは、数多くのテンプレートから選択できるため、目的に合ったデザインを選べます。
LPを作成する際は、目的に合ったサイトデザインが重要です。ペライチは約400種類のテンプレートを用意しており、自社のイメージに合ったサイトを簡単に作成できます。
- 2.スマートフォンやタブレットから編集可能
ペライチは、スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外のデバイスからも作成できます。
ノーコードツールは、パソコンでのみ編集できるケースが多いです。しかし、ペライチは日本生まれのWebサイト作成ツールとして、初めてパソコン以外での編集ができるようになりました。
- 3.日本語のサポートがある
ペライチは、日本の企業がリリースしているサービスのため、日本語によるサポートを受けられます。
海外のノーコードツールでは、日本語のサポートが不十分なケースも多く、使用中に不満を感じるケースも少なくありません。
しかし、ペライチは操作画面やサポートが日本語に対応しているため、不自由さを感じるケースは少ないでしょう。
ペライチを利用する2つのデメリット
ペライチのデメリットは、以下のとおりです。
- 一般的なWebサイト作成には不向き
- SEOに弱い
以上のデメリットについて、詳しく説明します。
- 1.一般的なWebサイト作成には不向き
ペライチは、LPの制作に特化したサービスのため、通常のコーポレートサイト作成には向いていません。
ペライチには無料プランがありますが、制作できるのはLPのみで、複数のページを作成する場合は、有料プランへの加入が必要です。また、有料プランでも最大20ページまでの制限があるため、大規模なWebサイト制作はできません。
ペライチで企業サイトを制作しようとしている方は、注意が必要です。
- 2.SEOに弱い
ペライチは、SEO対策がむずかしいです。
SEOとは、検索エンジン最適化のことで、Webサイトが検索結果の上位に表示されるための対策です。
ペライチを利用する際は、十分に注意してください。
ペライチの料金プラン
ペライチの主な料金プランは、以下のとおりです。
ライトプラン | レギュラープラン | ビジネスプラン | |
料金(1ヶ月・税込) | 1年契約:1,465円月契約:1,628円 | 1年契約:2,950円月契約:3,278円 | 1年契約:3,940円月契約:4,378円 |
公開ページ数の上限 | 3ページ | 5ページ | 20ページ |
アクセス解析 | 不可 | 可能 | 可能 |
引用:ペライチ公式サイト
ペライチがおすすめな人・企業
ペライチの利用が向いている方は、以下のとおりです。
- LPを作成したい
- スマートフォンで作成したい
- 日本語対応のノーコードツールを利用したい
ペライチは、LP制作におすすめのノーコードツールです。
ノーコードツールの利用目的を明確化してアプリ開発を行おう
近年、急速に利用者が増えているノーコードツールを利用する際は、目的に沿って適切なものを選択しましょう。ノーコードツールで開発可能なものは、主に以下の4種類です。
- Webアプリ
- 業務効率化アプリ
- ECサイト
- Webサイト
また、ノーコードツールはそれぞれに異なる特徴があるため、メリット・デメリットを把握しての選択が重要です。
- 自社で開発したいものを作成できるか
- 日本語の対応は必要か
- 予算に合った料金設定か
フルスクラッチ開発に比べて、大幅に時間や費用を削減できるのが、ノーコードツールを利用するメリットです。しかし、自社に適切なノーコードツールを選択しないと、予想以上に時間がかかったり、想定していたものを開発できなかったりするなど、メリットを享受できない場合も少なくありません。
自社での開発がむずかしい場合は、ノーコードツールでの開発を行っている専門会社への依頼を検討するなど、柔軟な対応を検討してみてください。