自社サイトでSEO対策を行う際は、サイトの現状や実施した施策の効果をしっかりと分析し評価していく必要があります。
そして、その評価を元に改善策を立案し、PDCAを回していくことで、少しずつビジネスの成果に繋がっていきます。
ただ、「そもそも自社サイトのSEOをどうやって評価したらいいのか分からない……!」とお悩みのWEB担当者の方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、自社サイトのSEOを評価する上で重要なポイントや、オススメのツールをまとめて紹介いたします。
自社サイトのSEOが評価できるツールはある?
まず、そもそも自社サイトのSEOが評価できるようなツールはあるのでしょうか?
最近では、Googleを含む様々な企業が、自社サイトのSEOが評価できるツールを提供しています。有料のツールもありますが、無料で使えるようなツールも多くあります。
ツールによって利用できる機能は異なりますが、主に下記のような点を簡単に評価することができるようになっています。
- 「サイトの構造やページの内容等が検索エンジンに最適化されているかどうか」
- 「SEO対策が自社の売上や問い合わせに繋がっているかどうか」
ツールを使うことで、効率的に自社サイトのSEOにおける評価を知り、改善していくことができるようになります。
自社サイトのSEOを評価する上で重要なポイントは?
自社サイトのSEOを評価する際は、いくつかの重要なポイントをチェックして評価をしていく必要があります。
まず、そもそも自社サイトがGoogle等の検索エンジンから評価されているのかどうかをチェックする必要があります。
実は、Google等の検索エンジンでの検索順位は、検索されたキーワードやページの内容など様々な要素が複合的に評価されることによって決まっていきます。
Googleの検索結果でランキングが決まる仕組みについては、Google公式ページでも詳細が解説されています。SEO初心者の方は、まずは公式の情報をチェックしてみると良いでしょう。
そして次に、自社サイトのSEO対策の取り組みが、自社の商品やサービスの売上に繋がっているかどうかも合わせてチェックし評価をしていく必要があります。
どれだけSEO対策を行い集客ができたとしても、自社のビジネスに繋がらないのであれば意味がありません。
これらの点を踏まえて、ここからは、自社サイトでのSEOを評価する際に重要なポイントについてより具体的に解説させていただきます。
検索エンジン経由での売上や問い合わせ数
まず、SEOを評価するうえで最も重要なのが、検索エンジン経由での売上や問い合わせ数です。
前提として、自社サイトでSEO対策をしたからといって、必ずしも自社のビジネスに繋がり売上や問い合わせに繋がるとは限りません。サイトへの集客ができても、売上や問い合わせに繋がらないということもよくあります。
しっかりとSEO対策でPDCAを回し成果を出すためにも、「自社サイトのSEO対策を行うことで、どれくらい売上や問い合わせが増えたのか」を、できれば1ヶ月に1回程度はチェックして評価するようにしましょう。
基本的には、売り上げや問い合わせに繋がる部分を優先的に改善していく必要があります。
ただひたすらにSEO対策を行うこと自体が目的になってしまわないように注意しましょう。
検索エンジンからの集客数
次に、現状の検索エンジンからの集客数や、SEO対策を行った後の集客数を評価することも重要です。
一概には言えませんが、やはりサイトへの集客数が増えれば増えるほど、自社の売上や問い合わせに繋がっていく傾向があります。
自社サイトのSEO対策を行うのであれば、検索エンジンからの集客数が日々どのように推移しているのかをしっかりとチェックを行い、評価をするようにしましょう。
各キーワードでの検索順位
次に、自社サイトの記事やページがどのようなキーワードでどれくらいの掲載順位に表示されているのかをチェックして評価することも重要です。
基本的には、検索結果での掲載順位が高いと自社サイトへの集客数が増え、掲載順位が低いと自社サイトへの集客に繋がりにくくなります。
自社サイトのキーワードごとの評価を知ることで、現状に合わせてSEOの戦略や改善施策が考えられます。
他サイトからの被リンク
次に、他サイトから自社サイトへの被リンクについてもチェックを行い評価をしていきましょう。
SEO対策においては、自社のサイトが信頼できる他のサイトからリンクを集めていることも重要になってきます。
被リンクの数や質によって、SEOにおける自社サイトのコンテンツの評価も変わってきます。
サイトの構造
次に、SEOにおいては自社サイトの構造についても評価をする必要があります。
Googleが理解しやすく分かりやすいサイト構造は、SEOでも評価されやすい傾向があります。逆に、どれだけよいサイトでも、サイト構造が良くなければGoogleからは評価されにくいです。
特にサイトリニューアル等のタイミングでは、現状のサイト構造の課題点をしっかりと分析・評価し、改善に繋がるサイト構造を考えていく必要があります。
サイトの表示速度や使いやすさ
最後に、SEOにおいてはサイトの表示速度や使いやすさに関しても評価をする必要があります。
表示速度が早かったり、使いやすかったりするサイトの方が、SEOでも評価されやすい傾向にあります。
もちろん、SEOとは関係なく、ユーザーにとっても素早く表示されて使いやすいサイトの方が離脱も少なく売上にも繋がりやすいでしょう。
SEOの評価ツールおすすめ7選!
ここまで、自社サイトのSEOを評価するために重要なポイントについて具体的に解説をさせていただきました。
SEOを行う際は、様々なポイントをしっかりと評価し、PDCAサイクルを回していくようにしましょう。
ただし、最も重要なのはSEO対策への取り組みが、ちゃんと自社の売上や問い合わせに繋がっているかという点です。
SEO対策には時間がかかる傾向があり、すぐに成果を出すのは難しいです。かといって、ただ闇雲にSEO対策を行っても意味がありません。
最終的には、今の取り組みが売上や問い合わせに繋がりそうかどうかを評価してPDCAを行う必要があります。
また、SEO対策を行う際は、紹介したような様々なポイントをチェックし、評価を行い、日々改善していく必要があります。
その際に、ツールを使うことで、効率よく自社サイトのSEO対策を評価することができるようになります。
ここからは、SEOの評価ができるオススメのツールをまとめて紹介いたします。ツールごとに機能や特徴が違いますので、目的に合わせてうまく使い分けてみてください。
Googleアナリティクス
<無料>
まず最初に紹介するのは、「Googleアナリティクス」です。
Googleアナリティクスは、Googleが提供する分析ツールで、自社サイト内でのユーザー行動が詳細に分析・評価できます。
例えばですが、SEOによって検索エンジンから流入したユーザーがどれくらい商品を購入したか、などの分析もできるようになっています。そして、分析したデータを元に、売上を上げるための改善施策も立案できます。
「自社サイトでのSEO対策がどれだけ売上や問い合わせに繋がっているのか」をしっかり評価したい方は、ぜひ活用したいツールです。
Googleサーチコンソール
<無料>
次に紹介するのは、「Googleサーチコンソール」です。
Googleサーチコンソールは、Googleが提供する分析ツールで、自社サイトの検索エンジンからの流入数や流入キーワード、検索結果での掲載順位などが分析・評価できます。
自社サイトのSEOでの集客経路を詳細に分析・評価し、改善を行いたい方にはオススメなツールです。
また、サイト内の問題点を検出し、メールで通知をしてくれる機能もあり、自社サイトをSEOで評価されやすい状態に保つことが可能です。
Lighthouse
出典:Lighthouse
<無料>
次に紹介するのは、「Lighthouse」です。
Lighthouseは、Googleが提供するChromeでの拡張機能で、WEBサイトの品質を客観的に評価してレポートを作成してくれます。
例えばですが、ページの読み込み速度や、サイトの使いやすさ、セキュリティ、適切なSEOが行えているか等の要素を評価し、レポートとして出力してくれます。
一度に様々な点をまとめて評価してくれるため、「今のサイトのどこに課題点があるのか知りたい……!」という方にはオススメなツールです。
PageSpeed Insights
<無料>
次に紹介するのは、「PageSpeed Insights」です。
PageSpeed Insightsは、Googleが提供するツールで、URLを入力するだけでサイト速度を評価してくれます。
サイトの読み込み速度が遅いと、ユーザーを集客しても離脱されてしまいやすいですし、SEO的にも評価が下がってしまいます。
このツールで分析を行うと、レポートとして改善項目もまとめて表示されるため、具体的な施策に落とし込みやすくなっています。
Link Explorer
<有料・30日間無料>
次に紹介するのは、「Link Explorer」です。
Link Explorerは、URLを入力することで、自社サイトの被リンクに関する様々なデータが分析できるツールです。サイトのドメインの強さを示すドメインパワーの評価も分かるようになっています。
また、自社サイトの被リンクに関する評価がチェックできるだけでなく、競合サイトも同様にURLを入力することで評価がチェックできます。
SEOにおいては、サイト内部の記事やページだけでなく、サイト外部からの被リンクの量や質も重要です。自社サイトの被リンクについてもしっかりと評価を確認し改善するようにしましょう。
Lumar
出典:Lumar
<有料・初回診断無料>
次に紹介するのは、「Lumar」です。
Lumarは、URLを入力するだけでサイト内部を評価しSEOでの問題点を一括で検出できるツールです。250以上のSEO内部評価指標を簡単にチェックし評価することができます。
また、サイトの評価はレポートとしてPDFやCSVとして簡単に出力することが可能です。サイト内の問題点は優先順位を付けて表示されるため、より成果に繋がりやすい部分から改善していくことができます。
より高度なSEO対策を効率よく行いたい方にはオススメのツールです。
有料ツールにはなるのですが、無料診断も可能となっています。
高評価
出典:高評価
<無料>
最後に紹介するのは、「高評価」です。
高評価は、URLとキーワードを入力することで、そのページのSEO観点での評価が簡単に分かるツールです。
WEBサイトの基本情報や、コンテンツ内のキーワード、見出し、画像、内部リンク、外部リンクなど、様々な要素をまとめてチェックして評価することが可能です。
無料で利用することができ、すぐにサイトの評価をすることができるツールとなっています。
まとめ
SEO対策を行うには、まずは現状の自社サイトを評価し、課題を把握する必要があります。根拠のあるデータを元に、課題を把握して改善を行いましょう。
また、サイトの改善を行った後も、再度SEOでの評価を確認し、施策の効果を分析、さらなる改善を行っていく必要があります。地道な改善の積み重ねで、少しずつ検索からの流入が増えてきたり、自社の売上や問い合わせに繋がってきたりします。
ぜひ、今回紹介した自社サイトのSEOが評価できるツールを活用してみて、SEO対策のPDCAを回してみてください。