自社のビジネスを成長させていくためには、「集客」は欠かせません。
どんなビジネスでも、集客ができなければ顧客が集まらず、売り上げに繋がらないはずです。
ただ、「チラシやDM等のオフラインでの集客はイメージが付くけれど、ネットを使った集客方法はよく分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
オンラインでの集客方法の一つとして、「グーグルでの集客」が挙げられます。グーグルでの集客は定番かつ成果の出やすい方法です。
今回の記事では、そんなグーグルでの集客について、具体的な集客方法や、成果を上げるためのポイントを解説いたします。
グーグルでの集客とは?
そもそも、グーグルでの集客とはどのようなものなのでしょうか?
グーグルは世界最大級の検索エンジンで、GoogleMAPやGmail、Youtube等の様々なサービスを運営しています。利用ユーザーが多く、検索キーワードやGoogleアカウント等のユーザーデータを所持しているのが特徴です。
そして、多くのユーザーは何かの情報を知りたいときに、グーグルで検索し情報を調べて行動します。
例えばですが、「大阪 レストラン」というキーワードで検索をしているユーザーは、検索結果に表示される様々なレストランを比較した後に、興味を持ったレストランに実際に行く可能性が高いでしょう。
このようなグーグルの仕組みをうまく活用することで、自社の商品やサービスに興味があるユーザーを集客することができるようになっています。
グーグルでの主な集客方法3つ
グーグルを使った集客方法として、3つの方法が挙げられます。
それぞれの集客方法ごとに、メリットもあればデメリットもあります。集客の目的や予算感等に合わせて自社に合った集客方法を検討しましょう。
ここからは、グーグルでの主な集客方法と、それぞれのメリットとデメリットについて解説いたします。
詳細は下記の表でもまとめていますので、合わせて参考にしてみてください。
SEO対策 | Googleビジネスプロフィール | Google広告 | |
---|---|---|---|
概要 | グーグルの検索結果に自社サイトを上位表示させて集客に繋げる。 | GoogleMAPに表示される店舗情報を管理し、集客に繋げる。 | グーグルでの検索結果、Youtube、提携するWEBサイト等に広告を出稿し集客に繋げる。 |
メリット | ・中長期的な集客ができる。 ・自社で行えば費用はかからない。 | ・来店意欲の高いユーザーを集客できる。 ・自社で行えば費用はかからない。 | ・広告を出稿後すぐに集客ができる。 ・広告の内容やターゲティング等を変更しPDCAを回しやすい。 |
デメリット | ・集客に繋がるまでには時間がかかる傾向がある。 ・成果を出すためにはある程度専門的な知識が必要。 | ・店舗ビジネス以外とは相性が悪い。 ・集客できるユーザー数の頭打ちが早い。 | ・集客のためには広告費を払い続ける必要がある。 ・成果を出すためにはある程度専門的な知識が必要。 |
SEO対策
まず、紹介するのは「SEO対策」です。
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」を意味します。SEO対策を行うことで、自社のサイトがグーグルでの検索結果に表示されるようになり、ユーザーの集客に繋がります。
適切なSEO対策を行うことができれば、継続的にグーグルから自社サイトへの集客が無料でできるようになります。また、グーグル検索をするユーザーは何かしらの悩みを抱えている可能性が高いのも特徴です。自社でその悩みを解決できるような商品やサービスを扱っている場合、問い合わせや売上にも繋げやすいでしょう。
一方で、SEO対策を行いグーグルからの集客に繋げるためには時間がかかる傾向があります。グーグルのアルゴリズムは時間をかけてサイトや記事を評価し、検索順位に反映させるためです。
施策内容にもよりますが、SEO対策を行ってから集客に繋げるためには数ヶ月から1年以上の期間がかかってしまうことが多いです。
また、SEO対策に決まった正解はなく、様々な要因によってサイトや記事が評価されグーグルでの検索順位に反映されていきます。ユーザーの検索キーワードに最適なコンテンツがサイト内にあるかどうかはもちろん、そのサイトの構造や、他サイトからの被リンクなども重要になってきます。SEO対策自体は費用をかけずに行うことができますが、SEOへの専門知識がない場合、成果に繋げる難易度は高いです。
こちらの記事ではグーグルでのSEOをチェックするための方法やポイント、おすすめのツールについて解説しています。そもそも自社のSEOの状態が分からないという方は、まずはこれらの記事を参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィール
次に紹介するのは、「Googleビジネスプロフィール」です。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する公式サービスで、GoogleMAPに表示される店舗情報を管理したり、ユーザーの口コミに返信したりすることができます。
また、GoogleMAPでの検索結果に上位表示されるための対策を「MEO対策」と言います。MEOは「Map Engine Optimization」の略称で、先ほど紹介したSEO対策のGoogleMAP版のようなイメージです。
MEO対策は特に店舗ビジネスにおいて重要な集客経路となります。
Googleビジネスプロフィールは無料で登録することができ、来店意欲の高いユーザーを集客できるのが強みです。
例えばですが、Googleビジネスプロフィールに登録しておくことで、GoogleMAPで「大阪 レストラン」等のキーワードで検索をしているユーザーを集客することができるようになります。
また、Googleビジネスプロフィールで口コミを集めたり、口コミに対して返信をしたりすることで、ユーザーからの信頼も高まります。
一方で、自社の業界や業態によってはGoogleビジネスプロフィールに登録しても集客や売り上げに繋がらないケースもあります。BtoBビジネスや、ECビジネスにおいては、GoogleMAPで商品やサービスを検索するユーザーはほとんど居ないでしょう。
また、Googleビジネスプロフィールで集客をしていくためには、継続的に情報を更新し、口コミへの返信等もしていく必要があります。場合によっては、自社への悪い口コミが書かれてしまう可能性もあるので、「Googleビジネスプロフィールに登録したからあとは放置でいい」という訳ではないことを理解しておきましょう。
Google広告
最後に紹介するのは「Google広告」です。
Google広告はGoogleが提供する広告サービスで、関連する様々な場所で広告を掲載し集客に繋げることが可能です。
グーグルでの検索結果、Youtube、提携するWEBサイト、Gmail等、多くのユーザーが閲覧する場所への掲載ができ、自社の集めたいユーザーに合わせて掲載面やターゲティングを設定することもできるのが強みです。
また、広告を出稿すれば当日からの集客が可能な上、広告配信にかける予算は自由に調整できるため、自社の目的や予算感に合わせて活用しやすい集客方法になります。
特にグーグルでの検索結果での広告掲載は、商品やサービスを検討して検索をしている顕在ユーザーを狙って広告が出稿できるため、費用対効果が高くなりやすい傾向があります。
一方で、SEO対策やGoogleビジネスプロフィールでの集客とは違い、集客をするためにはその分の広告費が発生することになります。広告の出稿を止めてしまうと、集客が止まることにもなってしまいます。
また、近年はGoogle広告を出稿する企業が増えてきており、競合の多い検索キーワードで広告を出稿すると集客に繋げるために多くの費用がかかる傾向があります。
グーグルで集客し成果を上げるためのポイント
ここまで、グーグルでの主な集客方法を紹介いたしました。
グーグルでの集客方法は複数あり、手法ごとにメリットもデメリットもあります。自社のビジネスや集客の目的、予算感等に合わせて、どの集客方法を使うべきか検討してみましょう。
また、グーグルでの集客方法は複数ありますが、それぞれに共通する成果を上げるためのコツもあります。
ここからは、グーグルで集客を行い成果を上げるためのポイントについて解説をいたします。
ユーザーが求める情報を提供する。
まず、集客を行う際は「ユーザーが求める情報」は何かを考え、情報や商品、サービスを提供していく必要があります。
そもそもグーグルの検索エンジンの仕組みは、「ユーザーの検索ニーズに合わせて最適な情報をマッチングさせる」というものです。ユーザーにとって適切な情報を提供しなければ検索結果で上位表示させることは難しいですし、広告を出稿してもユーザーが離脱し無駄な費用だけが発生してしまいます。
「キーワードを入れておけば検索結果に上位表示される」「広告を出稿すればユーザーは集客できる」と安易に考えるとうまくいかない可能性が高いので注意が必要です。
自社のターゲットとなるユーザーがどのような人で、どのような悩みを抱えているのか、どういった情報が知りたいのか、解像度を高くした上で施策を実施していきましょう。
競合分析を行い自社の戦略を考える。
次に、集客を行う際は競合分析を行った上で自社の戦略を考えていくことも意識しておきましょう。
グーグルからの集客は多くの企業にとって重要になってくるため、自社と同様に競合もグーグルでの集客を行っている可能性が高いです。
SEOやMEOにおいては、競合が多いキーワードでは上位表示をするのが難しく、集客が難しくなってきます。Google広告においては、競合が多いジャンルやキーワードでは集客を行うために必要な広告費が高くなる傾向があります。
そのため、ただやみくもに施策を行うのではなく、競合の戦略や施策も分析した上で対策してくことが重要です。
例えばですが、競合とは違ったキーワードからの集客を検討したり、記事やLPで競合にはない自社の強みを訴求したりといった工夫が必要でしょう。
データを分析し改善する。
次に、集客施策を行った後は、しっかりとデータを分析し改善を行っていくことも重要です。
グーグルでの集客を行うと、ユーザーに関する様々なデータを取得することができます。流入経路やサイト内の行動データ、広告の表示回数やクリック率など、実際のデータを元に施策や訴求の改善が可能になります。
効率よく集客を行うためには、データを定期的に確認し、現状を把握したうえでPDCAを回していきましょう。
また、集客手法によっては「集客には繋がったけれど、売上には繋がらなかった」ということもありえます。データをしっかりと確認することで、無駄な集客に時間をかけたり、お金をかけたりするリスクを減らすことにも繋がります。
複数の施策を組み合わせる。
最後に、集客数を増やしていくためには、複数の施策を組み合わせていくことも効果的です。
今回紹介したグーグルでの集客方法はどれも効果的なものですが、一つの手法だけでの集客には限界もあります。施策によっては既に競合が多く、思ったような集客に結びつかないこともあるでしょう。
また、当然ながら集客方法にはグーグル以外のものも多くあります。X(Twitter)やInstagram等のSNSから集客する方法もありますし、チラシやDM、展示会などのオフラインで集客する方法もあります。
自社のビジネスへの集客や売上を最大化させるためには、複数の施策を組み合わせ、様々な経路から集客していくことが必要になってきます。1つの集客手法にこだわりすぎず、様々な集客手法を試していきながら、自社にとって効果的な集客方法を見つけていきましょう。
まとめ
今回の記事では、グーグルでの集客方法について具体的な方法や成果を上げるポイントを解説いたしました。
グーグルでの集客はどんな業界・規模の企業でも取り組みやすく、比較的成果にも繋がりやすい集客方法です。一方で、近年はグーグルからの集客に力を入れる企業が増えてきており、しっかりとした戦略が無ければ時間やお金を無駄にしてしまう可能性もあります。
競合分析やデータを元にした改善等を行いながら、ユーザーに最適な情報を届けられるように工夫をしていきましょう。また、1つの集客方法にこだわりすぎず、複数の施策を試してみることも重要です。
ぜひ今回の記事を参考に、グーグルでの集客にチャレンジしてみてください。