SNSによるメリットとデメリットとは?運用時の注意点も徹底解説!

SNSによるメリットとデメリットとは?運用時の注意点も徹底解説!
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企業のマーケティングにおいて、SNS運用を活用するケースが増えています。


そのなかで、
「メリットやデメリットを知りたい」
「運用時は何に気を付ければ良い?」

と悩まれているマーケティングの担当者も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「SNSの代表的な機能」「SNSによるメリットやデメリット」などを詳しくまとめました。運用時の注意点もわかりやすく解説します。

目次

そもそもSNSとは?

そもそもSNSとは?

SNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス」の略で、一言で表すのであれば“人と人がつながることを促進するツール”

総務省は

「登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービス」

総務省「SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の仕組み」

と定義しています。

また、オンライン化が加速する現代では、SNSは非常に便利で身近なコミュニケーション手段としても人気。友人や職場のコミュニケーションツール、そして企業とユーザーをつなぐ役割も果たしているのです。

スマートフォンやタブレット、PCなどさまざまなデバイスからログインして活用できるため、場所や時間に縛られず、ユーザーの目的に応じてさまざまな使い方ができる点も魅力です。

SNSの利用目的

SNSの利用目的

SNSの利用目的を「一般ユーザーが利用する場合」「企業が利用する場合」に分けて、それぞれ紹介していきます。

一般ユーザーが利用する場合

一般ユーザーが利用する場合

出典:2020年度 SNS利用動向に関する調査(ICT総研)

ICT総研が発表したデータによると、「知人の近況を知りたい」「人とつながっていたい」「自分の近況を知ってもらいたい」という目的で利用する方が多いようです。

また、1日1回以上の投稿をする人の割合は、以下のように比較的高いことがわかります。

  • X(Twitter)ユーザー:54.2%
  • LINEユーザー:50.8%
  • Facebook:49.6%

コミュニケーションをさらに深める手段として活用されたり、ビジネスなどの実用的な場面でも用いられたりと、ユーザーによって目的が分かれています。

オンライン化が進む現代において、SNSサービスが多様化していることが伺えます。

企業が利用する場合

企業が利用する場合

出典:平成30年度 通信利用動向調査の結果(総務省)

一方で企業で活用する場合は、「商品や催物の宣伝」「定期的な情報提供」「会社案内、人材募集」といった目的が多いようです。

情報拡散力が高く、リアルタイム性に優れているSNS。それらの特性をうまく取り入れて、魅力的なコンテンツを発信することで集客アップを目指す企業が多いことがわかります。

そのため、“日常生活に欠かせないツール”となっているSNSを、販促に用いる企業も目立ちます。「自社の商品・サービスの認知度UPを図りたい」という場合にも有効です。

SNSの代表的な機能

SNSの代表的な機能

主要SNSに共通する代表的な機能とは、「タイムライン機能」「投稿機能」「プロフィール機能」の3つです。

タイムライン機能

フォロワーの投稿を時系列で確認できる画面。

基本的には“最新情報はトップ、古くなるにつれて画面上では見られなくなる仕組み”になっています。

投稿機能

登録したユーザー自身が、情報発信できる機能。

テキストを中心に投稿する「Facebook」「X(Twitter)」に加え、近年は動画も流行しています。
ビジュアル(写真・動画)中心にコミュニケーションを図る「Instagram」「TikTok」などのSNSも、若年層ユーザーから人気です。

プロフィール機能

個人情報を掲載する機能。

自身の趣味や職業などを書けば、同じ嗜好を持った人とつながりやすくなります。

各媒体によって異なりますが、基本的には上記機能を搭載したSNSが多いです。また、それぞれのSNSによって、ユーザー層や特性も変わります。

したがって、企業がSNSを導入する際は「どのような用途で使いたいか」「どのような人に情報発信したいか」などの目的・ターゲットを意識したうえで、適切なツールを選定しましょう。

SNSによるメリット4つ

SNSによるメリット4つ

SNSによる4つのメリットをまとめました。それぞれを詳しく見ていきましょう。

  • 情報発信・共有がスムーズ
  • 最新トレンドをキャッチしやすい
  • 宣伝用ツールとして活躍
  • 顧客開拓も可能

1.情報発信・共有がスムーズ

SNSは、スムーズな情報発信・共有が可能です。
以前はインターネット上で何かを表現したり、自身で特定の情報を発信したりするときには、“ホームページを開設、Webサイトを構築する”工程が必要不可欠でした。

しかし、以下のような特性を持つSNSが出現したことで、誰もが簡単に「誰かに伝えたい」と思った情報を、場所・時間を選ばずに発信できるようになりました。

  • 気軽に投稿して、リアルタイムな情報を届けられる
  • 気になった情報をつながりがある人にシェアできる

また、各SNSには瞬時に情報共有ができる、次のような機能が搭載されています。

  • Twitter:リツイート
  • Instagram:ハッシュタグ
  • Facebook:シェア

このように、スムーズな情報発信・共有を通して、コミュニケーションを深められるSNS。「多くの人に情報発信したい」「必要な情報をすぐ手に入れたい」といった企業にとっては、非常に適した手段と言えるでしょう。

2.最新トレンドをキャッチしやすい

SNSは非常にリアルタイム性に優れており、最新トレンドをキャッチしやすいです。

以前は雑誌やテレビCMなどでプロモーションしていた各ブランドも、現在ではSNS上での戦略を重視する傾向があります。

そのため、最先端のトレンドはSNSから発信されると言っても過言ではないでしょう。

最新ニュースに対するユーザーの反応
特定の商品・サービスに対する、消費者の声
現在世の中で流行しているモノ

こういった情報をリアルな形で瞬時にキャッチできる点がSNSの強み。

ユーザーは「最新トレンド」「最新情報」「新発売情報」などをキャッチするためにSNSを利用している、と言えます。「いま何が流行っているのか知りたい」「〇〇(商品)が欲しいけど、使っている人の感想を教えてほしい」といった場面などで、SNSを日常生活で役立てているユーザーも多いです。

したがって、企業はSNS上で最新トレンドを発信することで多くのユーザーの注目を集めることができ、集客や購買、認知度アップにつながると言えるでしょう。

3.宣伝用ツールとして活躍

いまや、SNSは“宣伝用ツール”としても注目されています。

定期的に自社サービスのPRを実施 ・新商品を告知する
インフルエンサーに依頼、商品の感想をアップしてもらう

このように、企業によってさまざまな手法を取り入れて、マーケティングに活かしています。

また、自社の商品・サービスを宣伝するには、通常広告などを積極的に打ち出すことも多いでしょう。そのためには、ある程度のコストが生じますが、SNSはアカウントの開設自体は無料となっているため、うまく運用すれば広告費をかけずに宣伝活動を行えます。

したがって、「自社商品の知名度を上げたい」「コストをかけずに集客率UPを目指したい」という企業には、SNSの導入をおすすめします。

4.顧客開拓も可能

“宣伝用ツール”として活躍するSNSには、高いブランディング効果があります。。

なぜなら、SNS上で積極的に自社商品・サービスをPRしていき、それらが広く認知されるようになれば「この商品・サービスと言えば、〇〇(会社名)」とユーザーから認識される機会も増えるため。

そのため、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供できれば、新規顧客を開拓していける可能性が高いです。
加えて、いいね!やリツイートなどを用いれば、企業側から個人へのアクションも可能。そのようなアクションを受けたユーザーは「この会社は自身の投稿に反応してくれた」と喜びを感じ、そのままファンになることも珍しくありません。

したがって、

  • ユーザーにとって、魅力的な情報発信を心がける
  • 必要に応じて、ユーザーへのアクションを試みる

このような点を意識してSNSを運用していくと良いでしょう。

SNSによるデメリット3つ

SNSによるデメリット3つ

これまで説明してきたようなメリットがあるSNSですが、使い方によってはアカウントの運用が企業にとってデメリットとなる場合もあります。

ここではSNSによる3つのデメリットを説明していきます。

  • ウソの情報が拡散されることも
  • 個人情報が流出する可能性がある
  • 炎上リスクが高い

1.ウソの情報が拡散されることも

気軽に情報発信・共有できるSNSでは、良くも悪くも拡散性が高い分、ウソの情報が広まるケースも存在します。

SNSでは

  • 特定の商品に対して、事実とは異なる情報発信
  • 非常時や災害時などに、誤った対処法を掲載

などが発生しやすく、たびたびニュースになり、現在も問題視されています。
すぐに情報発信できるが故に、深く考えずにSNS上にテキスト・写真などを投稿する人も多いです。

そのため、SNSを利用する際は、すべての投稿を鵜呑みにするのは避けた方が良いでしょう。
一方で、自身が投稿・運用するときにも常に「この情報は正しいのか?」「このまま発信しても大丈夫なのか」と意識することが大切です。

また、他人の情報を共有する際にも注意が必要です。
企業で運用する際にも「信頼できる投稿なのか」「どこから情報を引用しているのか」などを確認するようにしましょう。その結果、「ウソの情報ではない」「誰かに教えても問題ない」と感じた場合のみ、情報拡散することを心がけてください。

2.個人情報が流出する可能性がある

個人情報の流出にも注意してください。これまでに、以下のような事例が多数発生しています。

  • 企業秘密の情報を掲載し、社会問題に発展
  • 日常生活での写真を投稿、映っている風景から場所を特定
  • 非公開設定していたはずの住所や電話番号を手違いで公開

さきほど説明した「ウソの情報が拡散されることもある」といったデメリットに通じる部分ではありますが、SNSの特性上“気軽に投稿できる分、発信する情報に配慮が行き届かない”といった現象により生じやすくなります。

そのため、SNSで個人情報の流出を防ぐためには、このようなことに気を付けると良いでしょう。

  • プロフィール・投稿とともに、個人が特定できる情報を掲載しないようにする
  • できる限り、SNSでの位置情報設定をオフに
  • 写真を掲載するときは、周囲の風景などに注意

さまざまな人とつながれる分、情報を悪用されるリスクがあることを忘れてはなりません。
企業に関するもの・お客さまに関するものをはじめ、個人情報を安易に公開しないよう、自社で細心の注意を払うことが大切です。

3.炎上リスクが高い

炎上リスクの高さも、SNSならではのデメリットだと言えるでしょう。
良い評判や悪い評判も瞬時に広がってしまうため、投稿内容には十分に気を付ける必要があります。

従業員の不適切な行動
担当者による誤操作
相手を不快にさせる発言

上記のようなケースをはじめ、これまでに数々の企業で炎上事件が起きています。

利用者が多いSNSでは、1つの投稿で良くも悪くも企業の印象が変わってしまうことも。
したがって、”ユーザーの気持ちに寄り添う姿勢”を絶やさずに、投稿を継続することが重要です!

炎上リスクを理解したうえで、自社の魅力を最大限に伝えられるようにアカウントを運用すると良いでしょう。

SNSの問題点については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

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SNSを運用する際の注意点3つ

SNSを運用する際の注意点3つ

SNSを運用する際の注意点とは、以下の3つになります。

  • 投稿内容やコメントに注意
  • ガイドラインを策定する
  • セキュリティ面を強化

1.投稿内容やコメントに注意

「ウソの情報発信をしない」「個人情報を流出させない」「炎上を招かない」。そういった状況を防ぐためには、やはり自社の投稿内容やコメントに対して、しっかりと注意する必要があります。

企業の公式アカウントにおいては、以下のような点を意識すると良いでしょう。

  • ユーザーにネガティブな印象を与えていないか
  • リスクの高い内容を発信していないか(政治的な内容や社会問題など)
  • 画像・動画などの著作権、肖像権は問題ないか
  • ユーザーとやり取りする際の、宛先や内容は正しいか

企業のイメージを落としてしまわないためにも、適切な投稿内容・コメント内容を掲載することが大切です。

2.ガイドラインを策定する

SNSの運用には大きなメリットがある反面、常にリスクと隣り合わせです。
そのため、安心して運用していくためには、SNSに関する基本的なガイドラインを定めることをおすすめします。

  • 投稿内容の選び方や方向性
  • 投稿する曜日や時間帯
  • 言葉遣いの統一
  • 炎上したときの対処法

このような事項を話し合って、マニュアルにまとめると良いでしょう。そして、それらを担当者全員と共有すれば、安全かつスムーズにSNSを運用していけるようになります。

企業でガイドライン策定し、SNSを運用しながら自社の集客につなげていきましょう。

3.セキュリティ面を強化

個人情報漏洩などが問題視されるSNS。企業アカウントにおいても、実際に“乗っ取り被害”などが相次いでいます。

その要因として最も多いのが「パスワード」です。
企業がSNS上でアカウントを開設した際、「会社名1234」のような誰でもすぐに推測されてしまう、単調なパスワードに設定しているケースが散見されます。しかし、そのパスワードを使えば、第三者があっという間にログインできてしまうため、非常に危険なのです。

一方でサードパーティーアプリなどを利用しており、それが悪意のあるアプリだったという事例も。その結果、そのアプリを通じて、そのまま企業アカウントが乗っ取られてしまったケースも数多くあります。

そこで、企業でできる対策として、次のようなものが挙げられます。

  • セキュリティーソフトを導入
  • パスワードの管理方法を徹底(使い回しをしない、定期的に変更するなど)
  • 各SNSでセキュリティ保護やプライバシー設定をする

このように、できる限りのセキュリティ面を強化して、なるべくリスクを軽減していくと良いでしょう。パスワード生成ソフトなどを使うのも効果的。英数字、大文字、小文字を組み合わせて簡単にはわからない強化されたパスワードを生成することが可能です。

安心して自社のSNSを長期的に運用していけるよう、さまざまな工夫を取り入れてみてください。

まとめ

この記事では、SNSによるメリットとデメリットや運用時の注意点について、詳しく解説しました。

コストもかからず気軽に投稿ができるSNSですが、企業がSNSを運用するにあたっては、確実にリスクと隣り合わせになります。そのため、適宜必要となる対策を取り入れていくことが重要!

一方で、それ以上に「情報発信・共有がスムーズに行える」「顧客開拓に役立つ」など、企業にとって得られるメリットも多いです。したがって、自社を宣伝するためのツールとして、SNSをうまく活用すれば集客率UPに大きく貢献するでしょう。

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